20210107(了)
| 北林一光/シャッター・マウンテン |
| プロローグ 春~北アルプス山中漆沢渓谷 |
| 一日目 豪雨 |
| 二日目 租界 |
| 三日目 断線 |
| 四日目 告白 |
| エピローグ 秋~梓平 |
| 2015年/文庫/角川/ホラー小説//単行本2013年/(娘のおさがり) |
| <★★★> |

| 娘が数年前に、読むならどうぞと置いていった文庫本の一つで、ホラー系。 |
| もうひとつあって『ファントム・ピークス』といって、これはすぐ読んだ。 |
| そこそこ面白かった記憶はあるのですが、もうほとんど忘れちゃいました。 |
| 本作は永く置いたきりでほとんど思い出すこともなかったのですが、「年 |
| 末始に娘も来ないのか・・・」などと少し気にした時に手に取って、パラ |
| ッとやったら、そのまま読み進めてしまった。 |
| 作家デビュー後、期待されたのに早々に他界してしまった。そのPC内にあ |
| ったものを友人たちが出版したという作品だとか。 |
| まあ自分では読みたいリストに入れることのないジャンルでしたね。 |
| 北アルプス、漆沢渓谷。獣や鳥の“瞑りの楽園”に突如起こった地滑り。 |
| 過去に子供を失った梶間夫妻、毎年この山を訪れる磯崎老人、山小屋 |
| の経営者久作等は、山のいつもとは違う不吉な気配に慄いた。蝙蝠やト |
| ンボの大量発生、幽霊の目撃談、写真に写り込んだ見知らぬ男。次々と |
| 起こる不可解な出来事、ついに死者が――。パニックに襲われた登山客 |
| を襲うさらなる怪異。そして、山に秘められた陰惨な過去が次第に露わ |
| になる・・・。 (カバー惹句) |
| 『ファントム・ピークス』には基本的にないと言っていい怪異~超常現象 |
| ~が、本作ではてんこ盛り。 |
| 文章はかなり固いんだけれど、ホラー風味のゾワゾワ感はちゃんと伝わっ |
| てきました。目次でいうと、「三日目/断線」あたりでは、いくら鈍感な |
| ワタシでも向かうところはわかり、「四日目/告白」で、物語の核がわか |
| り、結末もほとんど想像がつきます。 |
| ワタシでも滞ることなく読み終えたので、なかなかのページターナーだっ |
| たんでしょうねぇ。 |
| これって、ひょっとして、わんさか観光客が行く上高地のあたりのことか |
| なぁ、よくは知らないのですが・・・ |
| 優しいエンディングでした。 |
| 『いい歳して読む本か!』 |
| と、自分で自分に言うならともかく、他人から言われたら、少しへこむか |
| もしれませんが、なに、ネヴァー・マインド! |
| 大学生時代、友人Iのお父さんが(医者だったが専門は忘れた、訪問した |
| あの時はおいくつぐらいだったんだろう、多分今のワタシよりは若かった |
|
ろうね)、推理小説やSFをよく読んでいるというんで、「えぇ?いい歳こ いて・・・」と感じたことを覚えてます。 |
| 半世紀ほども前のことなのに、なんでそんなこと忘れないんだろう。 |