休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

久々のオーケストラライブ

ラヴェルドビュッシーもない、フランスもの三題 

20200919

 (1)サン=サーンス: ピアノ協奏曲 第2番

 (2)フォーレ: パヴァーヌ

 (3)グノー: 交響曲 第1番

 

   ピアノ:福間 洸太郎

   指揮:田中 祐子
   関西フィルハーモニー管弦楽団
   9月19日、15:00~ いずみホール

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  (会場で撮ったんですが、このチラシ、帰り道でなくした

   らしく、撮り直しできずじまい。面倒なので、そのまま)

 

地味なフランスもののプログラムに、なぜか惹かれて、即チケットを申し
込みました。躊躇しなくてよかったみたい。
もっとも、見つけた時点で、このプログラムは既に変更されていたようで、
サン=サーンスのピアノ協奏曲なんだが、もともとは5番だったのね。
ピアニストはそのままだったから、おそらくは2番のほうも弾いたことの
ある曲だったんでしょう。あとはそのままのプログラム。
そして変更の大きな理由は、指揮者オーギュスタン・デュメイさんがコロ
ナのために、日本に入国できないという事情があったからだそうな。フラ
ンスの事情か日本の事情かはよくわからなかったけれど、ソリストと指揮
者が出てくる前に理事さんが舞台上で説明やお詫びをしてくれたのでした。
 
指揮者の違いはたぶん決して小さくなかったろうが、曲の違いは、ワタシ
にはほとんど関係なかったですね。サ=サーンスのピアノ協奏曲はほとん
ど知らなかったので。
で、2番ですが、コロコロとよく転がる華麗なコンチェルトでした。ロマ
ン派に違いないけれど・・・ 軽いけれどいかにも楽しく聴き映えがする。
第1楽章のアンダンテが最もゆっくりで、第2、第3とどんどん早くなっ
て、緩徐楽章なし(こんなのもあるんだ)で駆け抜けて行く。
 
みんな知ってるパヴァーヌは、特に可もなく不可もなく。ちょっと分厚く
鳴り過ぎた気はしましたが、でも木管がよかった。
 
グノーは本当に久しぶりに聴きました。ワタシの目的もこの曲が中心。
メンデルスゾーンのお姉さんの影響が強いとかなんとか書いてあったんで
すが、確かにメンデルスゾーンに近いと思う。
1850年台の曲。メンデルスゾーンの6つ目の交響曲って言っても通るんじ
ゃない? フランスもののかわいい交響曲というと、ビゼーの若書きのもの
が妙に人気があるみたいだけれど、こっちのほうがよほどいい。なんて、
あまりいい比べ方じゃないけれど。
当然ながら指揮の田中祐子さんがやはりこの曲に、いちばんリキが入って
いました。
 
このオーケストラ、初めて聴きました。弦は普通かなあ。長男と奥さんが
かつて所属していたオケよりはよかったかも。
パヴァーヌのところでも書いたけれど、木管がどこででも安定してセンス
もいい感じでした。
 
グノーでオケ全体が強奏したときは、ちょっと混濁したかな。ホールが小

さめだったからかも。

ところで、ワタシは2階のバルコニー席でした。

客席は、舞台前の2列を封印し、3列目からは席を一つとばしにしていま
した。プログラム的には地味なものだったからでしょうか、ざっと7割が
ところの埋まり具合に見えたから、全体としてはつまり3割台しか入って
なかったってことになるんか。きびしいなぁ。
 
次はいつ生が聴けるだろう・・・