休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『墓石と決闘』&『赤い仔馬』

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20191113(了)
WORLD PREMIERE RECORDING OF THE COMPLETE FILM SCORE
「HOUR OF THE GUN」  ①~⑭
   作曲;ジェリー・ゴールドスミス
   オリジナル・オーケストレーション;デイヴィッド・タムキン
   指揮・復元・追加オーケストレーション;ニック・レイン 
   プラハ市フィルハーモニック・オーケストラ 
   *1967年製作/102分/米映/邦題「墓石と決闘」
    ジョン・スタージェス監督//ジェイムズ・ガーナー/ジェイスン・ロバーズ/ロバート・
    ライアン

「THE RED PONY」 Concert Suite ⑮~⑲
   作曲;ジェリー・ゴールドスミス
   オーケストレーション;アレグザンダー・カレッジ
   指揮;ジェイムズ・フィッツパトリック 
   プラハ市フィルハーモニック・オーケストラ
   *1973年製作/米映/邦題「赤い仔馬」
    ロバート・トッテン監督//H・フォンダ/M・オハラ/J・イーラム/B・ジョンソン

   CD/70:08/映画音楽/Ⓟ&ⓒ 2012 Prometheus Records/輸入/
   中古

   <★★★★>

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墓石と決闘』のサントラ音源をニック・レインがReconstructionし、
追加のオーケストレーションをし、更に指揮と録音。本来のサウンド
トラックの状態がよろしくないとか、ちゃんと残っていなくて re-
construct する意味は十分あると考えられたのですな。
オリジナル・オーケストレーションをデイヴィッド・タムキンという
かたがやったとあるけれど、この名は初めて見た。もともとのオーケ
ストレイター? それともこの復元版のオーケストレーションという意
味なんだろうか。

ゴールドスミスのオーケストレイターならはじめはアーサー・モート
ン、あとでは、ここにも載っているアレグザンダー・カレッジで、他
の名は知らないから、タムキンはやはり、レインと共に復元版のほう
のオーケストレーターと考えたほうが妥当のようなんだが・・・
だとすると始めに書いてあるのCOMPLETE FILM SCORE のcomplete
の意味が通じない。
ともあれ、これまで聴いたゴールドスミスのオーケストレーション
は音色や楽器の組み合わせ方とは若干違う感じはある。気にするなと
言われても難しい。全体に鋭さが引っ込んで柔らかくなり奥行き感が
増した・・・。と書きつつも、これはこれでとても魅力的。
そんなことを思いながら何度も何度も車の中で流しました・・・
とにかくサントラじゃない、オリジナル・スコアというのが近い。こ
れだってちゃんとゴールドスミスのサウンド

新しい録音だけに音もさすがにいい。

 

最初はゆっくりめの(決闘の時を刻むような雰囲気の)テーマが出て
きて、これはまた随分冴えない鼻歌レベルのテーマだなぁと思わせる。
ところがところが、この一見実に冴えないテーマがそのあと見せる千
変万化のヴァリエーションには、いやもう仰天!ここまで使いまわせ
るものなんやねぇ。あの鼻歌がこうなるんか!!! いちいち挙げるのはや
めますが、ゴールドスミス御大のみならず、この時のオーケストレイ
ターも絶好調だったに違いない。

 

赤い仔馬』のほうは映画自体を知りません。そのサントラの組曲
ァージョン。こっちは美しく乾いた叙情、アーロン・コープランド
タイプの曲ばかり。どちらかといえば、アメリカの中南部~東南部の

ほうの感じでしょうか。

 

ライナーの表の写真があまりにチープ。写真を使えなかったのでしょ
う。写真というか、出演者のシルエットの絵やね。左から2人目はジェ
イムズ・ガーナーでしょうか。ほかはわからないや。調べりゃわかる
でしょうが・・・

なので、裏表紙を採用・・・