休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『怪物はささやく』

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20180602(了)
映画『怪物はささやく』 A Monster Calls
   J・A・パヨナ監督//ルイス・マクドゥーガル/シガーニー・ウィーヴァー/
   フェリシティ・ジョーンズ/リーアム・ニーソン(声)
   2016年/米&スペイン映/ファンタジー/109分/DVDレンタル
   <★★★☆>

(映画.com解説から) イギリスの作家パトリック・ネスによる世界的ベストセラ
ーを・・・J・A・バヨナ監督が実写映画化。孤独な少年と怪物による魂の駆け引
きを幻想的な映像で描いたダークファンタジー・・・ 裏窓から教会の墓地が見
える家で難病の母と暮らしている少年コナー。ある晩、彼の前に怪物が現われ、
これから3つの「真実の物語」を語ること、そして4つ目の物語をコナー自身が語
るよう告げる。しかもその内容は、コナーが隠している「真実」でなければならな
いという。嫌がるコナーをよそに、怪物は夜ごと現われては物語を語りはじめる。
カミサンが借りていたのを、仕事から帰って遅い晩飯の最中にかけて観ました。
画面は結構暗いところが多かったけれど、‘ダーク’なファンタジーでしょうか。
そうでもないんじゃないでしょうかねぇ。
12歳の多感な男の子が、死が間近な母親を前に、精神的に混乱の極みに陥
っている。
そんな状態の中で少年が持った妄想の中に、リアルな怪物が現れる。巨大な
櫟の木の怪物。
それが「お前の物語を話せ!」と迫り、少年の痛いところをいたぶる。
少年は「まったくもう、これってどういう意味があるんだい・・・」と逃げてばかり。
ベストセラーになったという原作は知りませんが、大分単純化されたんでしょう
ね。少年のうろたえぶりがとてもうまく表現されていて、素敵な映画になってい
ると思いました。どこかアメリカ製でない匂いもしたんだけれど、それがどこから
来ているのかはわかりませんでした。
離婚でもって核家族が壊れてしまうケースはいやになるほどあるが、死病では
ねえ、(成長がほぼ約束されているとはいえ)子供の時にこうしてジタバタしな
きゃならないなんて、つらいなぁ。