休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『50年後のぼくたちは』 Tschick

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20180905(了)
映画『50年後のぼくたちは』 Tschick
  ファティ・アキン監督//トリスタン・ゲーベル/アナンド・バトビレグ・
                チョローンバータル/メルセデスミュラー
  音楽:ヴィンス・ポウプ
  2016年/ドイツ映/93分/DVDレンタル
  <★★★△>
(映画.com解説から) ドイツ国内で220万部以上を売り上げ、26カ国で翻訳
されているベストセラー児童文学を・・・ファティ・アキンのメガホンにより映画化。
14歳のマイクは同級生から変人扱いされている冴えない中学生。 母親はアル
中で、父親は若い恋人と浮気、マイクは学校だけでなく、家に帰っても息苦
しい毎日を送っていた。そんなある日、チックという少し風変わりな転校生が
ロシアからやって来る。2人はクラスでも浮いた存在で、マイクが思いを寄せ
るクラスメイトの誕生パーティの招待状も、結局マイクとチックの2人にだけは
届くことがなかった。夏休みに入り、チックはマイクをドライブに誘う。無断借
用したオンボロのディーゼル車に乗り、南へと走り出した2人は、退屈な日
常から飛び出し一生忘れられない旅に出る。
ヴォルフガング・ヘルンドルフという作家のドイツの児童文学『14歳、ぼくらの疾
 マイクとチック』というのが原作。
スタンド・バイ・ミー」のようなタイプの、少年たちのちょっとした成長譚ふうな映
画だと決め込んだような評があったけれど、だいぶん違うと思う。いやだいたい
スタンド・バイ・ミー」は成長譚?(・・・んー、まあその面もあるか)
本作は確かに成長譚だけれど、もっと、なんというか、身につまされるという点が
違いとして大きいかなぁ、うまくは言えないけど。
身につまされない人も厳然として‘いる’ということも結構大事なポイントかもしれ
ない。
本のほうはまったくわからないので、映画に限って考えてみても、この年代の
少年少女に薦めるべきかどうかは、わからない。どうなのかな。
本はともかく、たぶん大人が観る映画なんじゃないか。安直には “ノスタルジー
のためと言われそう。実はそうでもないのではないか。なんというか、、、記憶の
中で何か確認作業をしてしまう感じ・・・
結局大人が書き、大人がつくった映画だと思う・・・
なにを言っていることにもなりませんね。
ワタシは楽しみました。
身につまされるほうの側だったということなのかな。
いくらかかかわりを持った“ドイツ語”だったことも何故か嬉しかった。ついに喋れ
るようにはなれませんでしたが、子供たちの喋りは、これが今のドイツ語の感じな
んやな、という感覚。
モンゴル人の少年が演じるロシアからの移民‘Tschick’もなかなかよかった。
ワタシにとって好ましくなかったのは、80年代の(?)ラップが途中や最後に使わ
れていたことかな。意図はわかるようなわからないような。でも誰に何と言われ
ようと・・・ラップは苦手なんです。(それに比べたら、オペラなんて大好きといって
もいいくらいだ・・・関係ないけど)
家裁のようなところで、マイクと家族が出てくると、業を煮やした父が、あろうこと
か飛び上がりざまマイクの頭をポカリッとやり、笑いを誘う(!?)。以上。 
そしてエピローグ・・・