| (「BOOK」データベースより) 桜満開の中、幕臣名門の娘美雪は浮世絵宗次 |
| と出合う。静かな宗次に次第に心惹かれる美雪。一方、突き放つようにし |
| て美雪を離縁した夫は深刻な藩跡目争いの渦中に。 その騒動の火花が |
| 凶刃となり美雪に襲いかかった。 次々と現れる刺客の前へ立ちはだかる |
| 宗次。見え隠れする幕府最強の暗殺機関。 圧倒的死闘と美雪の切切た |
| る慕情が魂を揺さぶる。「門田泰明時代劇場」新境地大作。 |
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| 名門旗本の娘が、嫁ぎ先の小藩から出戻ってくる。割り切れない唐突な |
| 離縁だったが実家では喜ばれる。過ごすうちに絵師宗次が陰に日向に |
| 現れるようになり、恋心を抱くようになるが、元夫が近くに現れるとともに |
| その小藩のごたごたが膨れ上がり、彼女や宗次をも引き込んでしまう。 |
| 始めはこの出戻り女が主役かというほど出ずっぱり。どんどん宗次にホの |
| 字になっていくのだが、次第に彼女にではなく事件のほうに深入りしてゆ |
| く宗次がメインのキャラに置き換わってゆく。 |
| すでに6作が(文庫で)出ていて、この7作目をいきなり読むことになったも |
| のだから、この宗次のキャラや秘密がピンとこなかったのですが、それで |
| も徐々にわかってくる。彼女に対する異常なほどの優しさにも、こりゃあわ |
| けがあるんだろうと思わせずにいない。 |
| 宗次の魅力的真実についてはここで書くわけにはいかないが、シリーズ |
| の読者は、当然毎回‘それ’の扱いを楽しみに読んできているに違いない。 |
| 歴史的な解説部分よりは、斬り合いのシーンがすごくて、猛烈な迫力。 |
| でも、映像化したら、あまりいい意味でない「テレビ時代劇」になっちゃう |
| と思うね。 |
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| 3社に書いているものの、シリーズもの。 |
| 現代ものが中心で、社会派ふうな内容を少々荒唐無稽を使いつつ大量 |
| の作品をものしている。純文学を目指したがすぐに大衆作家へ転向され |
| た。時代物はだいぶん後で書き始めた。門田さん、1940年生まれ。 |
| 名前は昔から知ってますが、読むのは初めて。 |
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| 自分からは間違いなく読まないタイプの小説なんですが、ワタシが貸して |
| あげた本のお返しということで、仕事場の同僚Kさんに「いらない」という |
| のもナンだし、といって読まずに返すのもナンだからね。読みました。 |
| 遅読のワタシですが、すいすい読めました。知らないんだけど、佐伯泰英 |
| さんの大量の作品(確かご本人は‘読み捨て’でいいんだとおっしゃってい |
| た)もこんな感じで読めるのかなぁ、なんて思いつつ。 |