| やっぱりマーラーが中心だったかなぁ、などと思いつつラス前のCD。 |
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| 毎日蒸し暑い日が続く。大阪府のこの辺りは雨が降りそうで降らない。 |
| 降ってもさっと霧吹きで拭きかけた程度。これからもしばらくはこんな感 |
| じらしい。 |
| ウチの欅と塀の外の欅では、毎日クマゼミの仰天の大行列が見られる。 |
| そして見るたびに笑ってしまう。 |
| 子供のころの虫取りの対象の王者だったものが、これでは、まるであり |
| がたみも威厳もない。温暖化へもってきて、都市化によって固くなった |
| 地面を苦にしないこの蝉が、都市に沿って北上してゆくのは、まあ自然 |
| な流れだったんだろう。もう北関東から東北の南部へどんどん棲息域 |
| を伸ばしているんだろうなあ。こいつらにはこの程度の暑さはむしろ快 |
| 適なのに違いない。津軽や下北のほうまで到達するのは、もうそう遠く |
| ないんじゃないか。 |
| さーて、車の中の音場は好きで、よく聴いているけれど、ここんところは |
| 夜、仕事の帰りぐらいかな。編成の小さなものでも昼間は集中が続か |
| ない。マーラーは苦行とまではいかないにしても、しんどかった。 |
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| 〈CD7〉 |
| (1)スキタイ組曲はたぶん初めて聴く。どんな物語なのか知らないが、 |
| 荒々しい。かなりのバーバリズム。4曲目なんぞ、カラフル極まりない音 |
| の砂がザアーっとばかりに降ってくる感じ。 |
| (2)は昔っから思ってたんだけどね、とても洗練されたオーケストラ曲 |
| で、嫌いじゃないんだけれど、好きにもなれない、すっと通り過ぎてしま |
| って残らない。それは変わらなかったな。 |
| でもこの演奏、実はとても見事。これだけ聴かせてくれる演奏もそうそ |
| うないと思う。 |
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| で、このCDのメインは(3)のショパンということになるんだろう。 |
| 通常であればこの曲を選ぶことはまずありえないんだが、組み合わさ |
| れてしまっているんじゃしょうがない。聴きました。 |
| まずほとんど馬鹿にされがちなこのオーケストレーション。面白くはな |
| いけれど、様々な表現や工夫でもって、つまらなさを最小限にしてい |
| ると思った。アバドさんだけでなくシカゴ響の力もあったに違いない。 |
| そして若き変人ポゴレリチのピアノ。 |
| 鋭いタッチとちょっと人工的臭さの繊細さ。この繊細さは女物ではなく、 |
| 男物のそれ。 |
| 表現意欲を存分に発揮した納得できる演奏だと思う。このコンピレー |
| ションには賛成できませんが。 |