休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『特捜部Q Pからのメッセージ』

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20170607(了)
映画『特捜部Q Pからのメッセージ』 Flaskepost fra P
  ハンス・ペテル・モランド監督//ノコライ・リー・カース/ファレス・ファレス
  2016年/デンマーク・ドイツ・スウェーデン合作/112分/DVDレンタル
  <★★★>

(映画.com解説から) デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気
ミステリーシリーズ「特捜部Q」の映画化第3弾で、北欧の権威ある文学賞「ガ
ラスの鍵賞」を受賞した「Pからのメッセージ」を映画化。コペンハーゲン警察
で未解決事件を担当する特捜部Qに、新たな捜査依頼が舞い込む。海辺に
流れ着いたボトルの中から「助けて」と書かれた手紙が見つかったのだ。手
紙は7、8年前に書かれたもので、インクのにじみが激しく、ほとんど解読する
ことができない。差出人の頭文字「P」を頼りに行方不明者の割り出しを進め
た特捜部Qのメンバーたちは、やがて衝撃の事実にたどり着く・・・
無神論者を自称し、精神的に追い詰められた感じのカールと、イスラム世界か
らの移民らしいアサドのコンビ。
二人の刑事の関係は依然として鬱陶しい限りだが、まあそれがこの映画のム
ード。原作小説のムードなのかは知らない。
危なっかしさが悪くない。
今回は犯人が早々にわかっているので、ミステリーといっても、対サイコパス
という内容。そのもとにあるのが、映画で観るのはたぶん初めての“エホバの
証人”というアメリカ発の新しいキリスト教
ウチにも時々回ってきます、聖書の購読を誘うだけでなく、時事問題をちらっ
とのぞかせる。二人か三人で。エホバの証人とは名乗らない。
この映画での突っ込みはかなりリアル。宗教団体からクレームなんか来たん
じゃないの?
点数をあげにくいのは、テンポのせい。この‘もたれ方’、リズムのなさはエン
タテインメントとしてはつらい。
異常犯罪を扱うテレビドラマのシリーズ「クリミナル・マインド」みたいなハイス
ピードでなくてもいいけれど、映画化に当たって、原作をアレンジし足りなかっ
たんじゃないかと思う。