
日本人がやるべき仕事!
| 20160213(了) |
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ジョン・ダワー/敗北を抱きしめて 上・下 (第二次大戦後の日本人) |
| EMBRACING DEFEAT Japan in the Wake of World War Ⅱ |
| by John W. Dower |
| <上巻> |
| 日本の読者へ |
| 凡例 |
| 謝辞 |
| 地図・日本帝国の拡大と崩壊 |
| 上巻 写真・図版出典一覧 |
| 序 |
| 第一部 勝者と敗者 |
| 第一章 破壊された人生 |
| 第二章 天降る贈り物 |
| 第二部 絶望を超えて |
| 第三章 虚脱 - 疲労と絶望 |
| 第四章 敗北の文化 |
| 第五章 言葉の架け橋 |
| 第三部 さまざまな革命 |
| 第六章 新植民地主義的革命 |
| 第七章 革命を抱きしめる |
| 第八章 革命を実現する |
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上巻注
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| <下巻> |
| 第四部 さまざまな民主主義 |
| 第九章 くさびを打ち込む ―天皇制民主主義(1) |
| 第十章 天から途中まで下りてくる ―天皇制民主主義(2) |
| 第一一章 責任を回避する ―天皇制民主主義(3) |
| 第一二章 GHQが新しいい国民憲章を起草する ―憲法的民主主義(1) |
| 第一三章 アメリカの草案を日本化する ―憲法的民主主義(2) |
| 第一四章 新たなタブーを取り締まる ―検閲民主主義 |
| 第五部 さまざまな罪 |
| 第一五章 勝者の裁き、敗者の裁き |
| 第一六章 負けたとき、死者になんと言えばいいのか |
| 第六部 さまざまな再建 |
| 第一七章 成長を設計する |
| エピローグ 遺産・幻影・希望 |
| 下巻注 |
| 2001年5月/現代史/単行本(上下巻)/岩波書店/中古 |
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<★★★★☆>
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| 戦後のドサクサって、こういうものだったんだ。 |
| まいった。 |
| (以下、蛇足) |
| 一日に10ページとか、その程度の読み進め方だったものだから、延々かか |
| ってしまった。夜な夜な、読み始めるとコテンと就寝。 |
| こりゃ終わらないぞと不安になったことたびたび、、、でも間違いなく面白い。 |
| ほとんど知らないまま来てしまった戦後のドサクサっていったいどんな時代 |
| やったんや。今との関係は。 |
| 日本の現代史。まるで恥部といってもいいような中身なんだが、厖大な資 |
| 料を整理、駆使しての労作。これでもかと読まされる「戦後」。チマチマ読ん |
| だわりに、妙な話ワクワク感も伴ったのです。 |
| 面白いと言っては罰が当たりそうだけれど、暗澹とするよりは、むしろ唖然 |
| というのに近い。へーっと思った回数なんぞ数知れない。 |
| こんなことが現実にあったなんて、驚きも何も、いったいだれが今までに教 |
| えてくれたというんだろうねえ。 |
| ま、大半は別に新事実というわけじゃないそうだが、日本側のみならず、ア |
| メリカにある資料も駆使している点が俄然リアルに感じさせたんじゃないか。 |
| ワタシ自身の‘見晴し’に大貢献。 |
| たとえば今、憲法に関する論議が喧しいけれど、この本のおかげで、観方 |
| がけっこう変わりましたね。 |
| 安倍首相のお祖父さんのことなどは少しくらい知っているわけだけれども、 |
| わりとさらっと触れられているぐらいながら、ああ、やっぱりねえ、なんて。 |
| (ここに書くことでもないか・・・) |
| ともあれ不思議な成立過程で生まれ、小突き回されながら、長い旅をして |
| きている。まだまだ旅は続いてほしいように思うんだが、、、 |
| ワタシに特に強烈だったのは、たとえば・・・ |
| ・マッカーサーや米国側の、天皇の(戦争責任の)扱いに関する論理や経緯 |
| ・天皇裕仁の‘人となり’と思われるいろいろな記録/話 |
| ・憲法制定に関する日米両方でのドタバタ |
| ・GHQ側の憲法草案の日本語への翻訳や、日本側の修正提案でけっこうい |
| ろいろ骨抜きや曖昧化されてしまった事柄があること |
| ・民主主義の標榜とはひどく矛盾した米側のトンデモナイ「検閲」 |
| ・裁判の実態! |
| ・朝鮮戦争の特需が利いたとか、大蔵や通産の官僚が生き残る結果になっ |
| た経緯は理解。とにかくこうやって官僚が生き残ってしまった |
| ・あの憲法を作っておきながら、意を翻して再軍備させるために、自衛隊(当 |
| 時はそんな名前ではなかったわけだが)をこしらえさせたGHQの罪はやっ |
| ぱり大きすぎる・・・ |
| 等々。 |
| ま、この大部な著作、押さえ方の広範囲の度合いは猛烈で、上記のような |
| 箇条書きなんかほんの一部で、何を言ったことにもならない。 |
| 何よりも、複雑を極めた、特殊な事情にどっぷりつかった日本に対する理解 |
| の深さ、ほとんどシンパシーといってもいいもの、そしてエールみたいなもの |
| が、間違いなく感じられる。(決して日本向けの本じゃない!) |
| エピローグは本全体を総括し、その後の日本の成功や混乱につなげる書き |
| 方をしてくれている。これなんか暖かく、ほとんど感動的。 |
| これはひょっとするとすごい本・・・ |
| 赤坂真理の小説『東京プリズン』の絡みというか、この小説が言わんとして |
| いた内容から読む気になったというのが、正直なところだったんですけどね、 |
| まあ、ツンドクのままでなくて良かったんじゃないですかね。 |
| 『東京プリズン』は天皇に焦点が多く当たっていて、ワタシの興味の対象 |
| としては合致していました。小説の形でという方法論は画期的だった。 |
| ただ、小説の出来はワタシにはちょっと疑問・・・。それに、感性的に戦後 |
| のドサクサ生まれのワタシよりもっと若い世代に向けられている。まあ、 |
| 今回のこの本の序章として、悪くない選択だった気もしてます。 |
| とりあえずまだボケていない間に読めたんだからよかった。 |
| そして本の中身は、勿論 to be continued であり、 「戦後」は終わっていな |
| いようです。 |
| エラそうに言う資格はありませんが、言わせていただくなら、これって必読書 |
| で、ここからまたあちこちを掘り下げて行くのがよろしかろう、というものなん |
| でしょう。 |
| メモは放置して、感想文としてさらっと(ダラッと)書いてみました。 |
| ワタシは、ともあれ今は満腹です。 |
| と書きつつも、この方面でも小説なら読んでしまうこともあるかな、なんてね。 |

(悪趣味かもしれませんが)

表紙/本の鑑賞、久々更新しました。
はっきり言って、これまでのノンシャラン人生とともに、自分の読み方の拙さが
気になってます。