休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ヘンツェ:ギター作品集 2

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20160107(了)
ヘンツェ:ギター作品集 2
HENZE, H.W(1926-2012): Guitar Music, Vol. 2 
(1)王宮の冬の音楽 - ギター・ソナタ第1番(1975-76) 31:31
 
  ① Gloucester
  ② Romeo and Juliet
  ③ Ariel
  ④ Ophelia
  ⑤ Touchstone, Audrey and William
  ⑥ Oberon
(2)カリヨン、レシタティーフ、マスク(ギター・マンドリン・ハープ)(1974) 10:07
  ⑦ Carillon
  ⑧ Recitatif
  ⑨ Masque
(3)ポリチーノのための3つのおとぎの絵本(編曲:R. エヴァース)(1980) 5:51
  ⑩ Moderato
  ⑪ Allegretto
  ⑫ Molto meno mosso
(4)エオリアンハープに寄せて(ギター&アンサンブル)(1986) 22:55
 
  ⑬ An eine Aolsharfe (To an Aeolian Harp)
  ⑭ Frage und Antwort (Question and Answer)
  ⑮ An Philomene (To Philomena)
  ⑯ An Hermann (To Hermann)
  フランツ・ハラース(ギター)/アンサンブル・オクトパス(4)ほか
  録音:(1)2007年 (2)2008年 (3)2003年 独、バイエルン放送第2スタジオ
      (4)2004年、独、ミュンヘン・ムジークホーホシューレ大ホール
  2010年/CD/現代音楽(器楽・室内楽)/Naxos 8.557345/輸入/ネット
  <★★★☆>
 
現代ギター音楽の最高峰作品
冷たい風の音、記憶の隅にある懐かしい弦の音
(帯紹介文)  ヘンツェとギター。一見ミスマッチな組み合わせですが、そ
の奥深い味わいは第1集(8.557344)でも実証ずみ。まさにギター音楽に
新たな地平を拓いたと言っても過言ではありません。このアルバムも、
ファンならずとも一聴の価値あるものとなっています。シェークスピア
戯曲の登場人物に触発された「王宮の冬の音楽」を始め、幼年期に触
れたおとぎ話やメリケの詩による「エオリアン・ハープ」など感覚的で抒
情性溢れた作品を聴くことができます。マンドリン、ハープなど典雅な音
を用いているところもポイント高しです。「ネオロマン」という言葉がぴっ
たりの音楽です。
聴く人を楽しませようという意図が横溢するヘンツェなので、聴いてみよ
うと思った次第。なに、安いNAXOS系ではもう他にアルバムがほとんど
ないし。
独奏では、ハープシコードほどでなくても、ワタシには単調で、嫌いでは
ないがあまり好きともいえない楽器なのです。
カミサンがウクレレを習い始めていて、いっかな上達しない。もういい加
減諦めたら?とも言えずにいます・・・ 関係ありませんが。
てなところで・・・期待せずに聴きはじめました。
(1)退屈しないね。なんでや。
正しいかどうかよくわからないが、ソナタという形式名を付けてはいるも
のの、一つとして同じフレーズがないように思う。起承転結もヘッタクレ
もない、みごとにばらばら・・・
(2)この組み合わせが変わっていて、弦楽器3つの重なり合う音色が面
白い。驚くようなものではなく、シャランシャランという感じが美しい。それ
ぞれの楽器単体では味わえるはずもない音色。
⑦ではワルツがつづき、情景を想像してしまいそう。
⑧や⑨の四拍子主体(少しラテンが匂う)の二つの章はさっと終わってし
まって、物足りない。
(3)ギター独奏。うんと叙情的な小品。
子供のオペラ「Pollicino」からギター用に別人が編曲したらしい。
(4)小アンサンブルと。音色や音の広がりでもって、ぐっと興味が湧く。
打楽器の使い方などが陳腐にならずに、とても美しく楽しい。
この曲のみライブ録音でした。
(1)と(3)はワタシ、何も言えないが、(2)と(4)は楽しめました。大オーケ
ストラを駆使するヘンツェもいいが、楽しげなこういう音色もいい。聴いた
ことなかったと思う。
(これの第1集もちょっと聴いてみたい)