休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

サントラ 『カプリコン・1』

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20150902(了)
サントラ 『カプリコン・1』
  OMPST; CAPRICORN ONE
  ①~⑫ 40:00
  作曲&指揮:ジェリー・ゴールドスミス
 CD/映画音楽/Ⓟ&ⓒ1978&2002WARNER BROS. Records/輸入/ネット
     *映画:ピーター・ハイアムズ監督/エリオット・グールド/ジェイムズ・ブローリン/
      ブレンダ・ヴァッカロ/サム・ウォーターストン/O・J・シンプソン/ハル・ホルブルック/
      カレン・ブラック/テリー・サヴァラス
     <★★★★△>
ジェリー・ゴールドスミス、絶好調時のサントラでしょうか。
Original Motion Picture Sound Trackと表示してあるけれど、どうやら再
録音したもののよう。テーマ部分①は過去に何度も聴いてます。
ゴールドスミス節といっていい音色のベストな開花の一つ。
①のメインテーマで聴かれる2つのメロディとつなぎの音楽が、こんなにカッ
コよくヴァリエーション、オーケストレーションされているのはそうそうない。
映画のほうは多分ロードショーで観たんで、ずいぶん昔のことになりました
な。もはやごく大雑把な話しか覚えてませんが、この内容とするものは今
ですらよく取り上げられる。(書きません) そこそこ面白かったと記憶して
ます。この音楽の見事さにしては、映画はいたって皮肉な話。つまりフィッ
トしているかどうかは、ちと問題!
ワクワクさせる映画音楽。 (ま、こういう風な音楽はもう「古い」のかも)
もうすこしファンらしく書くなら、ホルンを強奏する(ずらっといるホルンが立
ちあがって吹くイメージ!)とか豪快にオケを鳴らすというのもいいんです
が、実は緊張感みなぎる“無調”の部分がワタシは最も好きかもしれない
ですね。じとーっとしたところであろうが、スピードのあるところであろうが。
無調っぽい音色は特にいいように思う。ストラヴィンスキやバルトークの影
響があるとか書かれた文章も読んだことはあるけれど、よくわからない。
似た音は確かに時々ある。
傑作「猿の惑星」とか「エイリアン」なんかには無調っぽいところが多く、
いやもう楽しげに音を創っていて、大好きな所がやたらにある。まあこれら
は製作年度が比較的近いこともあるのか、中身の傾向によるのか、似た
音色もあちこちに聞かれる。アーサー・モートンとかアレキサンダー・カレッ
ジといった凄腕のオーケストレーターの存在も大きかったとワタシは思い
ますけどね。(このあたりはモートンの担当だと思う。)
傑作サントラ。
以下は蛇足
   まあこのCDは例外的に安かったので手に入れましたが、サントラの
  おもに輸入盤は、枚数限定で発売されてそれ以外には出回らないた
  め、買い占めて高く売る輩が多い。あちらの人も日本人にも多いのだろ
  うが、ひどいもんだ。久々に書いてみました。
  初めは3000~5000円でメーカーから発売されてしばらくたつと、出品者
  がネットに載せて来る。その値段が、中古なんだから安くなるかというと
  とんでもない、6000~10000円に跳ね上がっている。
  初めの値段だって高いというのに、もう言語道断。
  映画音楽だけのことではないようなのは、この頃わかってきましたが、
  だからといって納得できるもんじゃない。価値が本当にわかる人が聴く
  べきだ。「ホントに聴きたきゃこのぐらいの金は出すだろ?!」 ってんだね。
  とんでもないこった。
  “下流老人”(候補?)にそんな余裕はござらん。
  ゴールドスミスだけとっても、その素晴らしいサントラで、聴いてみたい
  ものがまだまだたくさんあるのですが、もう安く手に入るものは見つか
  らない。名古屋にいる間は、市内の中古屋を巡ることで、そんなに高
  値がつけられていることなんて気にしていないチェーン店なもんだから、
  一律の値がつけられていて、そんな中にたまに涎が出るようなのを見
  つけることがありましてね、だから中古屋めぐり(まわり)は止められな
  かった、なんて・・・
  つまり、、、このブログのタイトルの所以に近い話なのです。
  廉価なのでクラシックでよく聴くNAXOS社のCDは、店頭では1000円前
  後。ネット中古だと200-300円なんてのが見つかる。ところが、製造中止
  だとかになると、出品者の値段が3000円とか4000円、5000円になって
  アップされてる。オイオイ!
  邦盤が出回っているうちはまだいいんですけど、そんなのは割合短いあ
  いだでのこと。
  このショームナイというか迷惑千万な「商魂」!
  こっちは金はないし、、、ぼちぼち、「死ぬまでには聴かせてくれよ!」な
  んて弱気に言い出しかねない年齢になってきたものだから、つい愚痴り
  たくなりました。もちろんそのうち(遠からず)どうでもよくなるわけですが
  ・・・
はい、大脱線、でした。