休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

アントン・ブルックナー 交響曲全集/第2番

20240621(メモ了)

ANTON BRUCKNER(1824-1896) COMPLETE SYMPHONIES <2

CD2

交響曲第2番 ハ短調(1877年稿 キャラガン版)

I. Moderato 17'47
II. Andante 14'21
III. Scherzo. Massig schnell - Trio. Gleiches Tempo 8'46
IV. Finale. Mehr schnell 13'58
 録音:2012年10月、ジュネーヴ、ヴクトリア・ホール Tot.54:52
 <★★★☆>

わかっちゃいませんが、原典版やハース版という言い方は一応知っています。
でもキャラガン版というのは知りませんでした。(ちらっと調べてみたら、ま
あ)いろいろ複雑な経緯があること!ワタシにはあまり興味はありませんがね。
全体の構成(や音色?)などにはきっとノヴァークという人の影響というか癖
というか、そんなものがけっこう出ているんじゃないかと思うことはあります
が、よくは知りません、「版」でそこまで違いがあるものなのかどうかも。単
に感性で聴いているだけみたいなもんですから。なに版だか忘れたが、原典版

と言われたものを聴いていてぎょっとした記憶はあります。

さて鑑賞に戻りまして・・・

 
既に「ブルックナー」をやっている第1番と大いに違って、構造上は似たよう
なもの、なのに、驚くほど明るくビューティフルでロマンティック。野暮った
さなんかすっかり後退している。これをキャラガン(版)独特のものでないと

したら、ブルックナーさんにもこんな面(≒好み)があったってことになるか、

なんてね、ハハハ。

長目の第一楽章モデラートを聴き始めながら、そんなことをメモ。規模感がさ
ほどじゃないので、まるでメンデルスゾーン・・・ でもだんだんもっさりし

た雰囲気が戻ってきます。そしてちょっととって付けたような、らしい終わり

方。

第二楽章アンダンテ、ブルックナーとも思えないメローさ。
第三楽章スケルツォは力強く速くとあるが、ゆっくり目(この演奏独特かもし
れない)。 同じテンポでという指示。古典(ベートーヴェン、モーツァルト)やバロッ

クの楽想っぽい。後年のスケルツォに通じるものもあるけれど、堂々としては

いないかな。

フィナーレは一つ一つの楽想(ベートーヴェン、ブラームスなど)は素敵なんだけれど、
装飾音があちこちで聞こえて野暮ったく感じられ、全体としてはなんとなくば
らついた感じ。最後は若干無理やり畳みこんでしまったようなところがある。
面白かったです。第1番同様、まだ何度でも聴けそう。
 
 
1番、2番、思いのほか聴きやすかったですね。演奏のせいもあるかも。サウ
ンド自体もいいんだが、とにかく明るいと思う。でも、決定的特徴かどうかと
いうと、よくわかりません。ヤノフスキさん、オーバーな表情やテンポなどの
弄りは、そんなにははなさっていないようです。
ここからは(最後のミサ曲は除いて)さすがに聴いたことがないものはない。
改訂魔ブルックナー、へこたれないように聴いていくつもりです。
あとは出来れば短い感想文で済ませたいのですが、、、無理でしょう・・・