休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

アントン・ブルックナー 交響曲全集/第3番

20240624(メモ了)

ANTON BRUCKNER(1824-1896) COMPLETE SYMPHONIES <3

CD3

交響曲第3番 ニ短調(1889年稿 ノヴァーク版)

 I. Mehr langsam, Misterioso 20'48
 II. Adagio. Bewegt, quasi Andante 14'26
 III. Scherzo. Ziemlich schnell 6'25
 IV. Finale. Allegro 11'37
  録音:2011年10月、ジュネーヴ、ヴクトリア・ホール Tot.53:16
  <★★★★>

CD3

交響曲第3番 ニ短調(1889年稿 ノヴァーク版)

雑然としていたイメージの第一楽章だったのが、楽想がぶつぶつあるのでなく、
楽想は一連のものであり、それらが皆有機的にとてもよく流れているという感
じになりましたね。始めこそ langsamでなく軽やかに bewegt だったのが、だ
んだんゆっくり目のテンポになり、ひっそりしたところでは misterioso。この
長大な楽章がこの第3番の白眉でしょう。最後のホルンの強奏が浮かず自然に
スカッと終われてよろしい。「勇壮」よりちょい軽め・・・
清らかなんだけれど、お祈りっぽくなく美しい第二楽章。ヴァイオリンとヴィ

オラのユニゾン部分(て、想像ですが)なんか絶品。中間部になってから be-

wegt 。生き生きと、ぐらいの感じ。

第三楽章のスケルツォ、短く単純に急・緩・急・緩・急・緩・急と何度も繰り
返されるだけのようなものなんだけれど、こんなに楽し気でしたっけ。いいな。
フィナーレも明るいですね。やっぱりこの演奏の特色なんでしょうか。
まあこれからも何度も明るい明るいと書いてしまいそうです。
テンポが全体に速めで、この楽章まではテンポの動かしが少なかった。フィナ
ーレだけはいろいろと工夫しているみたいです。力感だって不足していない、

十分だと思う。

 

ドイツ系の音楽としてきちっと解釈し奏されているんだが、オケの音色が明る
めの無色、というところが、結局ちょっと特異な感じなんじゃないか。
でも・・・こうした書き方なんて、ちゃんと捕まえていない証拠みたいなもの。

深い意味なんてありません。まとまらないだけなのです。

ワタシとしては魅力的な曲に変わったかな。そのことがうれしい。

むかし、レコードメーカーのレコードコンサートでアンセルメ/スイス・ロマ
ンド管のベートーヴェンを聴いた時に、言葉にはしにくい、微妙な違和感を覚

えたという記憶があります。ま、伝統的じゃない感じというぐらいのものだっ

たんじゃないでしょうか。その感じに似ているかもしれない。本当はその違和

感にはそこそこ大切な意味があったと思うんですがね、今となってはそれはも

ういいでしょう。今回に関しては違和感というのでもありませんし。

むしろ気に入った。この音色でも楽しめるじゃないか!てなもんで。その点に
点についちゃあ、歳をとってよかったかもしれない。
「洗練」という言葉に思い当たりました。違うとは思うんだが、でも案外近い
かも。(ハハハ、ずるずるいくら書いても、中身がありません)

 

事件が起きました。車載のスピーカーの片側がダメになったのです。
以前にもあって、その時とは逆側。結局両スピーカーとも交換することになり
ました。車で聴く割合が最も多いですからね、是が非でも直さないとならない。
車検が迫っていて、今回はタイヤ交換もある。ゲッソリの大出費!!!
次の4番の鑑賞記は、だいぶんあとの日付になるはずです。