休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ベルワルド 交響曲 1&2他

20231218(メモ了)

フランツ・ベルワルド 交響曲全集  2-1

  Franz Berwald 1796-1868
CD1 66:17
(1)交響曲 第1番 ト短調(まじめな交響曲
  ①11:00 ②6:21 ③5:37 ④7:07
(2)ノルウェイ・アルプスの思い出
  ⑤8:12
(3)交響曲 第2番 ニ長調(気まぐれな交響曲
  ⑥10:46 ⑦6:20 ⑧10:42

 

  トーマス・ダウスゴー指揮
  デンマーク国立放送交響楽団
  録音:2000~2004年、デンマーク放送コンサートホール、コペンハーゲン
  CD2枚組/2008/Brilliant Classics/(Chandos UK)/輸入/中古
 
  <★★★★△>

ちょっと聴いたことがあるにはあるのですが、ちゃんと聴くのは初めてです。
まあたいていそうで、またそういうものを聴くようにしているつもり。
 ※ストックホルムに生れ同地で没したスウェーデンのヴァイオリン演奏家
  で作曲家。作曲は独学と言われ、半音階的な和声進行が特徴的な、きわ
  めて独自の作風をとった。そのため生前はなかなか理解されなかったが、

  現在では近代スウェーデン音楽の基礎を作った1人として認められてい

  る。

その他Wikiを読むと、最終的には認められたが、どうも認められ方が遅かっ
たみたいですね。
半音階的な和声なんてありますが(ワタシはわかりません)、多分、北欧の
メンデルスゾーンという感じじゃないかなあ、と思いつつ聴いてみました。
 
(1)「まじめな交響曲」 ハイドンモーツァルトからは先へ進んだけれ
ど、メンデルスゾーンのそばにはいる感じ。追いついたり戻ってしまったり
というところかな。シューベルトの一つ上ながらロマン派の世界には入り込
んでおらず、古典的スタイルの出来でははるかに上を行っている。でもシュ

ーマンの世界にはちょっと遠い。ああ、メンデルスゾーンより一回り強年上

なんだ。フーン・・・

とにかく、素敵なのは、音も音楽(の世界)もものすごく均整がとれている
こと! 録音(演奏も)がいいのかもしれないけれど、このバランス感はすご
いと思う。重たくも軽くもない、いい意味で見事にまともな世界観。なるほ
ど「綽名」に近い。驚きました。
 
(2)標題音楽です。スカンジナビアもアルプスっていうんだ・・・
古典派に毛が生えた程度の道具立てなのに、情感が溢れていていいですね。
ドイツ系の影響オンリーでは絶対音楽を目ざしちゃって、こうはいかないっ

てことです。山の冷たい空気も感じられる。すばらしい。この曲のファンに

になりました。

 
(3)「気まぐれな交響曲
モーツァルトベートーヴェンメンデルスゾーンからいろいろいただい
たような軽妙な交響曲だけれど、これのどこが「気まぐれ」?
第一楽章にちょっぴりピチカート!これが効いていました。第二楽章
Andanteなんて、モーツァルトの「疾駆する悲しみ」みたいなところにぞく
ぞく。第3楽章Allegro assaiはリズムが早く(この演奏の主張かもしれない)
管のリズムやアンサンブルが大変そうだったが、なんとか無難にこなしきっ
ていて、満足満足。

 

中学生ぐらいで習いそうな名だたる大クラシックの大作曲家の生年没年を並

べてみると

 
 ドイツ/オーストリア系     フランス系
  ハイドン     1732-1809
  モーツァルト   1756-1791

  ベートーヴェン  1770-1827

           1796-1868    ベルワルド ここなんですねぇ!

  シューベルト   1797-1828
           1803-1869 ベルリオーズ
  メンデルスゾーン 1809-1847
  シューマン    1810-1856
  ワーグナー    1813-1883
  ブルックナー   1824-1896
  ブラームス    1833-1897
           1835-1921 サン=サーンス
           1838-1875 ビゼー
 
並べてみると、信じられない、「へぇーそうなんだー」でした。

 

今日はここで切ることにします。