休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

志の輔 らくごのごらく(3)

20230903(了)

志の輔 らくごのごらく(3)/立川志の輔

 (1)みどりの窓口

 (2)しじみ売り

   録音;2003年4月19日&2004年10月23日、有楽町朝日ホール、ライヴ音源

   2005年/CD/落語/Sony Records/邦盤/中古
   <★★★★>

まくらは短いものでした。
 

(1)みどりの窓口

東京駅のみどりの窓口らしい。

5番窓口の係員が、変なというか、トンチンカンな客3組に無茶苦茶やられる。
コンピューターという語は出てくるんで、そう古くはないだろうが、といって
ただいま現在というほど新しいものでもないような気がする。
3組の客が三者三様で、対応に苦慮しまくる係員とのやり取りが爆笑もの。
が、話はそれで終わらず、むしゃくしゃした係員が友人を無理やり飲み屋に誘
って愚痴を聞いてもらおうとするのだが、その飲み屋でまたまたひどいことに、
その友人というのがこれまた・・・というふうにハチャメチャになり、おしま
いの下げには「おおっ!」という一瞬の感嘆と笑いが弾ける。
楽しい。
 

(2)しじみ売り

これはアレンジはされているが、一応古典のよう。志ん生のヴァージョンが有

名らしい。鼠小僧治郎吉としじみ売りの小僧っこの会話が中心。
志ん生のものとは、小僧の年齢、飲み屋の女将とオヤジの違い、鼠小僧のこと
があらかじめわかっているかいないか、そしてオチ、などが違っているらしい。
雪がちらついて寒そうな時期、裸足に草鞋で小僧が、買ってほしい店に必死に
しじみを推すのだが、なかなか買ってもらえない。そこへ飲みに来たある客が
全部買ってやるから、近くの橋からみんな逃がしてこい、そしてなんで、しじ
み売りなんかしているんだか話せ、という。
小僧はつまらんからと渋るが、とうとう話し出すと、そのしんみりした話がよ
くできていて、涙ぐむなんて客もいるかもしれない。しかもこの話、聞かされ
る側にもかかわりが・・・
 
あとは鼠小僧の感慨や決心で盛り上がる。ここがどうやら志ん生版とはものす
ごく違うらしい。聴いてみたくなります。(志ん生の滑舌がちょっと・・・)
下げは「へぇ!」というぐらい軽く、テクニカル。
 
志の輔のこのシリーズの最初のものを6月ごろにアップした時は、別の流派の
を聴くつもりだとか書いたのは覚えてるんですが、忘れてました。次はそうし
ます、って、第2集をすっとばしたんだな、どないしょ・・・

 

ライナーの始めに志の輔さんの挨拶が載っていまして、撮ったから載せておき
ましょうか。付録。こっちがまくらみたいなもんだね。

 

ついつい、ついでに、をやりたくなります。

ただいま現在、毎日読んでいる中野翠さんの連続コラムの中から・・・

落語って、なかなか聞く時間てなくて。

でもスマホ触ってばかりの人には(もともと落語が好きなら別だけど)もっ

と遠いものになってんじゃないかという気もする。想像だけど。

伝統芸能ではあるけれど、身構える必要はない。落語に対する感じ方考え方

がいいなと思って、急に思いついて載せてみました。