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①暇な殿様と幼なじみの側近三太夫の会話で構成されている。 |
演り手のいない噺をかなり再構成しているらしい。 |
現代の事象を挟み込むかなり嫌味な喋りで、これは落語じゃないかも、と |
思わせる。落語であろうがなかろうが、別にどうでもいいことではある。 |
そもそも談志をちゃんと聴くのが初めてで、その噺としてはあまり向いてい |
なかったかもしれない。かなり苦心して復活させたもののよう。 |
でもなんですよ、この話はアレンジが利きそうで、かつての巨匠さんたちな |
ら、面白く聴かせられそうな気がするがなあ。 |
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②その点、ライブではなく、スタジオで演ったという②は、長くて、話が盛り |
だくさんだけれど、面白かった。客はゼロ! |
録音したテープがなくなってしまったので、急遽写真撮影用のスタジオで! |
録ったそうな。 |
幇間のような男が流れ流れて九州は熊本のほうまでたどり着き、からっけ |
つなのに宿をとったら、なんと古馴染みがいて、こそに居ついて働くうち、 |
知らぬ間にたまった金が100両。里心がついて船で江戸へ向かうが、大変 |
な目に遭ってしまうという。 |
長いだけに口上的な箇所が多く、演じる噺家もたいへんそうで、やはり人 |
気がないそうだけれど、挟み込む「今」もほどほどで、いぎたなさも嫌味も |
少ない。こりゃあ実力発揮だと感じた次第。 ◎ |
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有名人だけれど、すごい人なのかどうかワタシにゃわからない。時事ネタ |
を嫌味たっぷりにはさんだり、ギャグを言っては、そんなことはどうでもいい |
と、つまらなそうに打ち切ったり、なんてのは(その喋り方という意味だが) |
好きになれない。馴れるものだろうか。 |
ここでの②のようなのが聴ければいいのだけれど・・・ |
TVに家のリフォームを扱った「ビフォア・アフター」という番組があって、談 |
志が亡くなり、弟子のひとりが使っているという家を、リフォームするという |
会をたまたま観たことがある。 |
わりと大きな民家で、これが結構傷んでいた。弟子の住まいのまま、元の |
主を偲ばせる一種の記念館としてリニューアルされるのを面白く観た。 |
あの喋り(反骨)とそぐわない感じの人柄(普通)を嗅ぎ付けた気がしたの |
ですが、どうなんだろう。まあどうせ、両面なんだよな・・・ |