| 20201107(了) |
佐藤雅美/『へこたれない人』
物書同心居眠り紋蔵
| (目次) |
| 音羽者の知恵 |
へこたれない人
| 夢見る夢之介 |
| 牛込原町名主支配離れ願い一件始末 |
へこたれない人 (その二)
| 帰ってきた都かへり |
| 青菜に塩の冷汗三斗 |
| それぞれの思いやり |
| 2013年1月/単行本/講談社/歴史小説//中古 |
| <★★★☆> |

| 一年少し前に亡くなって、朝日の死亡記事がちいさいなぁと感じたのを |
| 覚えています。 |
| ナルコレプシーは依然ある。面倒なことをうまく収める重宝な同心とし |
| て、上から、同僚から、うまく使われているけれど、本人はそんな自分 |
| の位置には満足しているようで、心が騒ぐようなことはない。子供達も |
| 大きくなって、精神状態はいいとさえ言えそう。 |
| そんなところへ変わった同心が二人、書き加えられてゆく。その一人が |
| 「へこたれない人」こと、山本庄蔵。 |
| 2篇の主要人物をつとめ、ほかでも名が出てきたりする。 |
| 同心を務めつつも、周旋、斡旋ごとが何より好きで、なにかと後者へ入 |
| り込んでしまう奇妙なキャラ。 |
| それが職務中に本職以外の余技でルール違反を犯してしまい、とうとう |
| 役人を馘になる。それどころか、たいそうヤバいことになりそうになる |
| が、なんとかこっぴどい罰を逃れる運があり、同じ町で動き回れること |
| になる。不思議に軽みのある雰囲気のストーリーである。紋蔵もしっか |
|
り絡む。 そのお話のおしまいのところが、こう。 |

| その二は、もう役人ではなくなっているのに、さも役人であるかのように、 |
| 庄蔵が番所の中に入り込んで、そこで周旋・斡旋の仕事をこなしたりした |
| ことから、話がややこしくなって事件が起きてしまうというような。だん |
| だんとシヴィアな話になり、紋蔵や彼の「息子」も絡んでくる。 |
| その話の出だしのところをパチリ。 |

以下は、やがて起きた事件の簡単な総括を紋蔵がし、そして予想
してみせるところ。


紋蔵、ちゃんと居眠りしている。
| 新展開は良いとしても、なんとなく地味になりましたね。 |
| 理屈がよくわからないようなお話もありました。 |
| でも、御番所なんかの雰囲気はよくわかるし、舟をこぐ紋蔵や中間管理 |
| 職や同僚、友人、親戚たちも生き生き描かれている。 |
| ワタシはシリーズ5つほどの内、知っているキャラは三つほど。その中 |
| でもこの紋蔵さんのキャラが気に入って、時たま読んできました。出来 |
| ればおしまいまで読みたいと思っています。 |

佐江衆一さんの死亡記事が載った。小さいもんです。それなりに
さんも、まあこんなふうでした。