7/7-21(了) |
テレビドラマ『チェルノブイリ』 (原題:Chernobyl) |
DVD(1) 第1話「1時23分45秒」,第2話「現場検証」 7/7 |
DVD(2) 第3話「KGB」,第4話「掃討作戦」 7/14 |
DVD(3) 第5話「真実」 7/21 |
監督:ヨハン・レンク/脚本:クレイグ・メイジン |
ジャレッド・ハリス/ステラン・スカルスガルド/エミリー・ワトソン |
2019年/米 HBO制作/DVDレンタル |
<★★★★> |
ロシアものかと思ったら、米国のテレビドラマ。大規模な再現もの。 |
ロシアじゃあ、ソ連時代のものとはいえ、国を批判するような内容をたっぷり |
含んだ(むしろそればかりといってもいい)内容だから、考えてみりゃあ、作 |
られるはずがない・・・ |
DVD3巻。「ミニシリーズ」と銘打たれている。 |
各巻ごとにメモは取りましたが、それはアップしません。観たことがない方は |
観られてはどうでしょうかというしかない。インパクトありました。 |
CGなんぞを思いっきり駆使しているんでしょうね。 |
延々とやられたんじゃたまらないんで、テレビドラマとしてはこの5篇で十分 |
だと思います。こういうことやったんやと分かっただけでよかった。 |
当時のことを細かく調べて制作したんでしょうが、ロシアはともかくとして、 |
ウクライナやベラルーシから情報は得られたということなんでしょうね。そ |
の辺のところが気になったのは、最後にあった説明の中で、ドラマで活躍す |
るひとりの女性科学者が、影で大活躍するんだが、このキャラは最後の裁判 |
でも出て来るのに、実はドラマの上で作られたキャラクターなんだと言った |
から。 |
ほぼ全編が裁判である最終話において、メインのキャラクター3人(彼女も |
入っている)がリレーをする形で爆発に至る経過を、時間刻みに、なにが起 |
きたのか、どういう理由によるのかを込みで、事細かに説明して行く。 |
一つ一つが再現映像「番組」ふうに説明が挟み込まれるので、ものすごくわ |
かりやすかったし、多分ドラマを通して知的な欲求が最も満たされて盛り上 |
がった気がします。そして理由そのものはあまりにも悲しい。現場に悪役っ |
ぽい人間が何人か出て来ますが、彼らとて知らなかった設計上の悲しいケチ |
リやその隠蔽、つまりは「嘘」が爆発の原因だったという・・・ |
このドラマまでにソ連~ロシアとウクライナが認めた死者は1.3万だそうな。 |
はっきりしないことは確かなようで、おそらく9万数千人ではないかという。 |
ますますはっきりしなくなるでしょう。日本じゃあ時間がたち過ぎて被爆と体 |
調の因果関係がもうわからんと逃げられているから、あちらだってきっとそう |
なる。 (爆心地のすぐそばにいたオフクロやオフクロの姉さんが90年以上生 |
きたし、オフクロはまだ生きていて、古い被爆手帳がなにかと威力を発揮しま |
す・・・被爆者の健康診断というのがあって、そのおざなりにはビックリしま |
すが、、、とりあえず関係ないですね) |
半径30キロ以内に住んではいけない。 |
(いや、今日、広島の「黒い雨」の裁判の判決があって、被爆者と認
め、被爆手帳を交付し、これ以上裁判で争うのはやめなさい、という
ような判決が、たまたま出たんでした。)
数年前、ようやく施設全体をどでかいカバーで覆って100年大丈夫なんて言 |
っている。中の線量は依然すさまじいらしい。100年たったら、更に上から |
とんでもなくでかいヤツで覆うのか、はたまた技術開発が進んでいるだろうか。 |
「施設の下側」はいったいどうなっているんだろうか。 |
ドラマから離れて、現実が気になってしまいがちですが、要はそういうドラマ |
です。もっともイデオロギー上の問題は全く掘り下げられてはいません。 |
はじめ有料のBSのチャンネルで放映し、次にはYouTube/Google Play とか |
いったもので、日本語字幕版が有料配信中だとか・・・ |
そうじゃなくて、NHKが放映すべきじゃないかねぇ。 |
観ることにしたのは、作曲家ヨハン・ヨハンソンの後継と目される作曲家、 |
HILDUR GUDNADÓTTIR(ヒルドゥール・グドナドッティル)が担当しているという |
のが、主な理由です、恥ずかしながら。 |
シンセで(真綿で)じわじわ首を絞めるかのような、音量は小さいものの、 |
実にイヤーな迫り方の音楽。 |
別途聴く気はないです。(なにやら健康に悪そう・・・) |