2/5(水)
多和田葉子さんが、いつも興味深いドイツからの記事でなく、朝日賞とい
う賞をもらって、翻訳されていろいろ解釈される自作を、自らさらっと分
析している。
今は彼女の本に関して何か読みたいものが定まっているわけじゃないが
・・・最後の文章が引っかかりました。福島の震災後、日本に心が戻って
いる云々と述べた後の締めの言葉がズバリなのだ。 今やしょっちゅう言わ
れること。記事と重複するけれど書き出してみたい・・・
「ドイツの若者は日本が好きですよ。漫画やアニメ。すっごい楽しそ
うな自動販売機とか。遠い国だからファンタジーのように想像が膨ら
むのでしょう。間違っていたりゆがんでいたりするけれど、創造的で
面白い。ベルリンにいると、日本がフィクションの国なんじゃないか
という気がするのです」
フィクションの国という言い方は、いい意味で言っていない、日本の現状
や傾向を憂えているんだろうけれど、なぜか“日本に心が戻っている”とも
言っている。
外から(?)見てそうだが、内側で見ていてもそう。でも、どうでしょう。
フィクション化は日本だけ?
さても、国による解釈の違いは、面白いというか、唖然とするというか。
(ワタシはほんの少ししか読んでませんけどね)
(ついでに翌日の、受賞のコメント)
朝日賞のコメント、多和田さんと小三治さんのコメントがいたって軽い
ものになっているのに対し、それ以外は、まあ学者さんばかりだからか、
(クソ)真面目なもの。
小三治さんの古い本、ずっと積読してまして、そろそろ引っ張り出すか
なあ。落語のCDも借りたいなぁ。