休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『静かなる復讐』

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20180202(了)
映画『静かなる復讐』   Tarde para la ira
  監督;ラウール・アレバロ//アントニオ・デ・ラ・トレ/ルイス・カイェホ/
  ルス・ディアス/ラウール・ヒメネス/マノロ・ソロ
  2016年/スペイン映/92分/DVD
  <★☆>
(映画.com解説から) 強盗事件の巻き添えで恋人を亡くした男の復讐を
描き、スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞で最優秀作品賞を受賞
したサスペンススリラー。宝石店の強盗事件で最愛の恋人を殺された寡
黙な男ホセ。事件から8年後、ホセは家族経営のカフェを切り盛りする女
性アナと知り合い、関係を持つ。しかし、ホセがアナに近づいたのにはあ
る理由があった・・・
ジャケット買い、なんていう言葉がありますが、そんな感じ。
デジャヴ感が強くありました。
始め、説明が何にもないので、ナンノコッチャと観ていたら、まあ事情が
なんとなくわかってくる。
復讐に精神の高揚も達成感もあるわけはないのでしょうが、怒りすらも
抑えに抑えた復讐は、「こうするしかないでしょ!」というような進められ
方。一応とっかかりだけは計画的であるものの、あとは成り行きまかせ。
見どころは、初めっからすでにあって最後まで続く虚無感や徒労感なん
でしょうかねぇ。
(スミマセン、これでもネタバレです)
あっけにとられるほどの単純なお話で、結構びっくり。
映画好きを唸らせるようなものが盛り込まれていたのかもしれませんが、
ワタクシメには、スペイン映画界の何か力関係でも働いたかと思えるよう
な、ピリッとしない作品に思えました。(そうでないなら、なにを見てない
の?)


上記映画とは関係ありません。


(2/6新聞記事に)
キャスリーン・ビグロー監督・・・
「私にとって映画は社会問題を浮き彫りにするための道具」
たくさんのコメントが載せられているが、結局上記に収斂されるよう。
でも、
「私の作品はいつも、社会的なメッセージと芸術性が交差するところに
ある。バランスが非常に難しく興行のリスクもあるが、こうした挑戦に
こそやりがいを感じてきた」そうな。
安心した。「芸術性」の上に社会的メッセージ性があるようだけれど。
その後ろに、朝日の編集委員さんの発言。
アメリカじゃあ番組や映画界では政治を扱うことがビジネスとして成立し
ているが、日本じゃあ忖度の権化であるテレビ局の出資で映画が出来
ていることが大半だからだろう、映画界は政治性から逃げているって。
この編集委員さんとしては、米国の映画はCGと続編頼みでたいていく
だらないが、こうして立派な映画作家もいるんだよ・・・
たしかに。
ビグローさんも編集委員も、どちらも言うことはわかるけれど鬱陶しい、
否定するわけじゃないのですけど。
てなふうに書いてしまってます。わかっているようなものですが、ワタシの
「好み」は相当狭そうですね。はっきりしてるんですよ、ホントは。そんなこ
とでメモを貼り付けてみたわけです。
でもまあ、これからもしばらくはいろいろ観るでしょう。