休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

「なぜロシアは力ずくか」

20220417

毎日、悶々。

たいていの人がそうなんじゃないかと思う。

大谷の3本のホームランは見たし、同窓会ゴルフはなんとかこの春も
開催できそうですし。
でもウクライナプーチンのことが気になって気になって・・・
新聞もテレビのニュースも、つい読んでしまう、観てしまう。
どう見ても長期戦。
 
これ、こんなところにアップする意味は何もありません。
勿論読んでいただく必要もありません。
 
この朝日の記事は「オピニオン&フォーラム」で、インタヴューをま
とめたものです。

このところでは、ざっくばらんで、もっともわかりやすいと思えたも

のです。

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プーチンがいなくなったら、これはこれでとんでもなく恐ろしいことに
なるという考え方があることを聞いて、またもや暗澹。
求心力を失ったロシアは大混乱になる。そもそもリーダーが今プーチン
以外にいないからだという。
核も軍備も工場も宇宙開発も自然も資源も、あるんだが・・・

 

アンネ・ゾフィー・フォン・オッター ミーツ エルヴィス・コステロ

20220328(了)

アンネ・ゾフィー・フォン・オッター

ミーツ エルヴィス・コステロ

                      /フォー・ザ・スターズ

                ANNE SOFIE VON OTTER MEETS ELVIS COSTELLO

                                 /For the Stars

①ノー・ワンダー(コステロ)
②ベイビー・プレイズ・アラウンド(オリオーダン&マクナマス)
③ゴー・リーヴ(マガリグル)
④ロープ(フレッシュカルテット/コステロ)
⑤ドント・トーク(プット・ユア・ヘッド・オン・マイ・ショルダー)(B.ウィルソン&T.アッシャー)
⑥ブロークン・バイシクルズ/ジャンク(T.ウェイツ//P.マッカートニー)
⑦ジ・アザー・ウーマン(J.M.ロビンソン)

⑧ライク・アン・エンジェル・パッシング・スルー・マイ・ルーム

  (アンダーソン&ウルヴァエス)

⑨グリーン・ソング(ヘンリソン/コステロ)
⑩エイプリル・アフター・オール(R.セクスミス)
⑪ユー・スティル・ビリーヴ・イン・ミー(B.ウィルソン&T.アッシャー)
⑫アイ・ウォント・トゥー・ヴァニッシュ(コステロ)
⑬フォー・ノー・ワン(レノン&マッカートニー)
シェイムド・イントゥ・ラヴ(マクナマス&R.ブレイズ)
⑮ジャスト・ア・クリオ(フレッシュカルテット/コステロ)
⑯ジス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ(バカラック&コステロ/コステロ)
⑰テイク・イット・ウィズ・ミー(T.ウェイツ&K.ブレナン)
⑱フォー・ザ・スターズ(コステロ)
⑲ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド(J.F.クーツ&G.ヘヴン)<日本盤ボーナストラック>

 

アンネ・ゾフィー・フォン・オッターエルヴィス・コステロ

アンド アンサンブル
 録音;2000年&2001年 ストックホルム他
 CD/ポップス/Ⓟ&ⓒ 2001 ドイツグラモフォン/ユニバーサル/ビ゙クター/邦盤/中古
 <★★★△>

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エルヴィス・コステロという名で知られるミュージシャン、名前ぐらいは知
っているし、日本でも少し売れたものは覚えているものの、実際は才人とい
う以外はどういう人かよく知らない。
感想を少し覗くと、このアルバムは、コステロのものと言っていいんだって。
クラシックのジャンルのたいへん有名なメゾソプラノ歌手の歌が主で、コス
テロ自身の歌は、多くがオブリガート的なのにねぇ。
音楽の作りかた、アレンジや編成なんか、まあそもそもオッターを起用する
という企画も、プロデュースも、全部なんだろうな。
トム・ウェイツの〈Broken Bicycles〉とP・マッカートニーの〈Junk〉を合わ
せて、まるで一つの曲のようにやってるのなんか(⑥)、ものすごく凝って
る感じ。一つ一つ書いてたらタイヘン!
きっとすごい人なんでしょう。
 
でもね、これってワタシの好き嫌いだけですから、、、すごい人かどうかな
んてどうでもいい。
 
ワタシが期待したのは、いろんな歌い方が聴けるというようなもの(本当は
オペラっぽいもの・・・)でしたが、オッターの歌い方は、なんと多くが地
声。しかも、沁みるような歌詞をそのように歌うか、そうでない歌詞のもの
も沁みるように歌うか。「沁みる」は「しみじみとした」と言ってもいい。
いずれにしろ感情が強く出ないよう抑えて抑えて、しんみり歌うことに徹し
ている。リズムがとれるのは2曲ぐらい。これって案外珍しいんじゃないの
かなぁ。地声で通しているので、知らない人は、これが名オペラ歌手だなん
てわからないに違いない。
抑えても表現力はさすがで、やっぱり、上手いなぁと思ってしまうんだけれ
ど、こういった表現力の行きつく先は、ワタシにはストライザンドなのです。
聴けば聴くほど意識しました。あのくらい臭くってもいいんじゃない?
最近ストライザンド聴いたから余計そう感じたのかもしれない。
だから・・・うーん・・・まあ、素敵な普通のアルバムだったかなぁ。
 
 
印象はこんなところです。
点数甘いかも。
 
 
オペラ歌手というと・・・
今季、アンナ・ネトレプコ(ロシアの有名なソプラノ)が、メトロポリタン
歌劇場から外されてしまったと少し前に新聞で読みました。

「・・・鮮明に「反プーチン」を表明しないからだ・・・」と書かれている。

今季だけで済めばいいが。

メットの録画の映画で何度か観てますが・・・プーチンに近いかたとして知
られているとは知らなかった。プーチンの批判はなさらなかった(何も言わ
れなかったということかもしれません)ので、外されてしまったんでしょう。
おそらく、ロシア以外では当分歌えないんじゃないかな。

 

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  (オッターとコステロ以外は「アンド アンサンブル」の面々なんでしょう)

             (この写真、えらく不自然、、、合成やね)

映画『ブータン 山の学校』

20220325(了)

映画『ブータン 山の学校』

  監督・脚本;パオ・チョニン・ドルジ/シェラップ・ドルジ
  2019年製作/110分/ブータン原題:Lunana:A Yak in the Classroom
  DVDレンタル
  <★★★★△>

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ネットを使いこなしている世代、20代やね、が国の最僻地の人口56人、
標高4800mの村ルナナの教師としてしぶしぶ赴任させられる。
彼は教師の教育を受けているんだけれど、教師にはなりたくない。オース
トラリアに渡って好きなことをやりたい。おそらくは歌などを作り歌うシ

ョービジネスに(?)憧れている。

 
幸福意識の高さが世界一二を争う国として、一時よく取り上げられたけれ
ど、残念というべきか、ネットの世界になってしまえば、もう普通の国
なってしまわざるをえない、きっと。
 
バスで行けるとこまで行く。目的地の村の二人が迎えに来ている。そこか
らなんと8日間歩かないと着かない。厳しい登りなんかもあるものの、絶
景! やたら遠い。
 
村人の半分ぐらいが2時間、8kmぐらいも下って待ってくれている。
長くはおれないと早々に村長に断って、先生のまねごとをし始めたら、気
持ちが少し変わる。素人もいいとこなんだが、先生としての生活が始まる。
人々の、特に子供たちの純真さに染まってゆく先生・・・
 
誰もが知っている歌、工夫が加えられてゆく授業風景、ヤク、村の生活。
若い先生の、冬が来るまでのせいぜい半年ほどの先生生活・・・
それだけなんですけどね、何度も涙腺が緩みました。
もうじきなくなっちまう世界、もう戻れない世界だから、ってわけでもな
いんですけどね・・・ いや、ちょっとはあるか・・・

ドビュッシー・ラヴェル 管弦楽作品集/ジャン・マルティノン 8-7

20220215(了)

DEBUSSYRAVEL ORCHESTRAL WORKS/JEAN MARTINON 8CD 7/8

 【Disc7】ラヴェル管弦楽曲集3 (56:23)
ダフニスとクロエ全曲
  

  ジャン・マルティノン指揮

  パリ管弦楽団パリ・オペラ座合唱団
  録音;1974年、パリ、Salle Wagram
 
  CD/クラシック/管弦楽/8枚組/Ⓟ1974・1975 EMI ⓒ2012 Warner Music Group
  /輸入/中古

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『ダフニスとクロエ』全曲です。 56分23秒、、、そんなに長かったっけ。

LP1枚にはちょうどいいというか、ぎりぎりいっぱいやったんやね。最後の合
唱じゃ、ワタシの装置では音が割れた。
CDじゃ余裕だから、このセットものには入っていない『序奏とアレグロ』な
んか入っておればよかったんだけどな・・・(シカゴ響での録音はあったけれ
ど、別レーベルだもの、これ、持ってくるわけには・・・いかん、って、こん
な名曲に失礼な言い草です。
 
ワタシの今までのイメージでは、第3場があまりに良くまとまっているのに対
し、その前までは(聴くだけだと、という意味)うんと長いのに、様々な「繋
ぎ」で出来上がったような感じでしたかね。ちょっと散漫。なんて、エラそう
に勝手なことを言います。でも実はそれが決して嫌いではなかった。
今回は例えばこんなことを感じました、、、
楽曲全体の前半部がなんだかオペラみたいで、歌を付けてもいいんじゃないか
というようなこと・・・ で、あと半分はもちろんバレエ。
 
これまで書いてきたように、いろんな工夫をしているマルティノンさんの解釈
が功を奏していて、散漫さなんてなかった。むしろ第1場・第2場と第3場の
出来にギャップがうんと少なかった気がしましたね。
どうでしょう、いい印象でしょ?
それからもうひとつ。
全員の踊り、つまりエンディングなんですが、なぜか、マルティノンさん、若
干ながら抑え気味なのです。ディナーミクも表情も。第1場のほうがものすご
い・・・
 
クリュイタンス盤でいただけなかった合唱は万全でした。さすがパリ・オペラ
座合唱団。グッドでした。
ソロを取る楽器はたいていものすごくうまいのに、合奏になると「一糸乱れぬ」
というふうではないのが、まあどの演奏でもそうなんだけれど、ありますね。
それも魅力なのかもしれない・・・って、前にも書いたとおりです。
 
何度も書いたクリュイタンスのLPのセットもの。下の写真がそうです。
引っ張り出してみたら、悲しいかな、セットの表面にぽつぽつと黴だかシミだ

かが浮き出ていました。中も無残。解説書も中のジャケットも。そらぁもう、

よう触ったもんな・・・    (エンジェルレーベル、東芝レコード/邦盤)

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「ガス抜き」

暗闇慣れ日本 自由求め声あげる姿のまぶしさ

2022/3/30

 

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10日近く前の「多事奏論」。ちょくちょく読むコラムです。
朝日の精一杯のガス抜き係やね、高橋さん。
 
前々から編集委員。想像だけど、この方、社説も天声人語も書かないん
だろうな。
そういうところに名前を見たことない。
ガス抜き係を任されているのかもしれない。
もちろんそうでない可能性のほうが大きいやろうけど。
 
こういうのを読んで、ヒッヒッヒとひと笑いして、すぐにイライラしが
ちな気分を少しなだめる・・・
 
これもね、どうせ、自分の嫌いなものは読まない、好きなものを読む、
という情報の受け取り方の傾向なんでしょうかねぇ。

情報の「偏食」にあたるのかどうか・・・

そんな雑な言いかたをしたら、際限なくなってしまうでしょうね、きっ

と。

カミサンが言うには、この頃不機嫌な独り言がエライ増えたという。

そらちょっとアカン。アブナイ。

 

 

ついでに、その翌日の記事・・・

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ワタシは傑作エッセイ『日本の川を旅する』から読み始めました。

いろいろ読みましたねぇ・・・今のところ本は皆のこってますよ。

なんか、ショックです。

 

「ドリトル先生 ガラパゴスを救う」

~20220331(了)
福岡伸一の新・ドリトル先生物語

ドリトル先生 ガラパゴスを救う」

   (1-256)+(257-269)

   掲載 ; 朝日新聞 朝刊 日曜~金曜 2021年4月1日~2022年3月31日

 

256回になった福岡ドリトル先生を読み終えました、、、と思いました。
通常、週6日だったわけだから、きっちりだと301日。
もっと休まれたので、まあ1年弱ってところかな。最初のを見ればわかる。
せんだって掲載が終った「新訳 ガリバー旅行記」同様、一応ぜんぶ読みま
した。「ガリバー」の新訳よりは期間としては短かったことになると思う。
途中で何度か休まれたり、解説の章を挟まれたりしましたが、第1回目を
さかのぼって見てみましたら、2021年4月1日となっていました。ち
ょうど1年。
 
簡単に言ってしまえば、(生物学や地学的に等々)非常に貴重で大切なガ
ラパゴス諸島(の生物)が、エクアドル領として列強や海賊からちゃんと
守られ管理されるように、ドリトル先生と彼のチームが、たいへんな働き
をする、というお話。
 
本編最後の回はこんなふう、、、

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と、通し№256 で本編は終ったはずなのです。「完」とあるんだし。
ところが、連載が続きまして、「269」まで行っちゃった。補足のような、
あるいは後日談のような文章が、連番をふられて続きました。おしまいは

ついには3月31日。テレビ番組みたいに年度替わりの3月末まで続けた感

じ。

 
ご自分を文科系の教師なんだというような発言もされたことがありました。
福岡先生、ロフティングの「ドリトル先生」のシリーズはよほどよく読み
込まれていたんだろうな。
気球での旅だとか、でかい真珠のすり替えだとか、ガラパゴスとイギリス
をトンネルで行き来するだとか、なかなかすごいアイデアで乗り切られる。
なかなかのアイデアマン。
ドリトル先生」のシリーズはたいして読んでなくて、原作の雰囲気がど
うだったかなんて覚えちゃいないけれど、なんかこんな感じだったんじゃ
ないかなぁ、なんて思いながら読んでいました。

 

で、この「完」のあとの続きですが、形は、「いかにしてドリトル先生は、
医者を辞め、ナチュラリストになりしや」ということを説明するスタイル
をとりながら、実は福岡先生が生物学者になったかという経緯と重ね合わ
せたような締めくくり―あとがき―にされたみたいでしたね。
例えば、大学という息の詰まる、古臭い奇妙な社会(縦社会)の居心地の
悪さの説明など読んでいると、福岡先生とドリトル先生が不可分じゃない
かと・・・ 最後には、物語の「時制」の問題にも拘っておられた。
本になるときは、この辺りは「調整」されるかも。
 
 
 昔、ミュージカル仕立ての映画を観たことがあります。
 何作かのお話をごちゃまぜにしたようなもので、監督はリチャード・フ
 ライシャーでした。たぶんロードショー。
 レックス・ハリソン(ドリトル先生)、サマンタ・エッガー、アンソニ
 ー・ニューリーらが出ていた極彩色の大作で、「瞳を見つめて」(ハリ
 ソン)とか「人生の分かれ道」(エッガー)とかいったナンバー(曲名
 はうるおぼえ)をメロディも含めて覚えています。
 エンディングはドでかいカタツムリに乗って(どこからだったか)イギ
 リスに帰って行った。我ながらよくおぼえてるもんで、気に入ったんで
 しょうね。
 
ぶ厚い切り抜きの束が残りました。多分完璧なはず。
ビニール袋に詰め、何が入っているか書き込み・・・棚の隅に詰め込んで、
町内会長職(これは2年でした)と一緒に、だらーっと「おしまい」。

クセナキス:プレイヤード&石井眞木:コンチェルタンテ

20220305(了)

クセナキス(1922-2001)

       ;プレイヤード(1979)

  Ianis XENAKIS/PLEIADES

     Ⅰ-混合  8:36
  Ⅱ-金属  13:23
  Ⅲ-鍵盤  9:47
  Ⅳ-太鼓  11:08

石井眞木(1936-2003)

  ;コンチェルタンテ 作品79(1988)

  Maki ISHII/CONCERTANTE

 

  ストラスブール・パーカッション
  安倍圭子(マリンバ)⑤
  録音:1988年7月、浦安文化会館
  CD/2006年12月/現代音楽/打楽器/コロムビア―DENON/邦盤/中古
  <★★>

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うんと前(40何年か前・・・)ですが、ストラスブール・パーカッション
・グループという名で出たように記憶しています。2枚ほど聴いたはずで、

ひょっとするとこれがその1枚かもしれない。

違うかもしれない。

もう昔のことですが、一時日本では人気があった。
このアルバムも、けっこう知られたものだったと思います。
 
手を変え品を変え、実に様々な組合せのパーカッションの音色が聴ける。
リズムの変化の妙、というようなところも、多くはないがあります。
 
でも・・・マリンバが入ってメロディが多少とも感じられる石井の作品のほ
うが、いくらかましだったかな。
 
音はすっごくいいんですが、それ以外に書いておきたいことがありませんで
した。
昔もそうだったはずで、ジャズドラムのソロでもそうなんで(って、一緒に
するのは無理があるけれど)、この辺はワタシ、歳をとってもたいして変ら
なかったようです。
リゲティに続いて残念賞。