休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ブーレーズ/ドメーヌ・ミュージカル Vol.1(3-2)


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20170404(了)
ピエール・ブーレーズ/ドメーヌ・ミュージカル 1956-1967 Vol.1
                                        (3-2)
CD2   62:32
ドビュッシー(1862-1918);
   ①シランクス(1912)                    3:34
E・ヴァレーズ(1883-1965)〈仏-米〉;
   ②密度21.5 白金製フルートのための(1936/1946) 5:50
   ③ハイパープリズム 小オーケストラとパーカッションのための

                          (1922-23)  4:40
   ④-⑥オクタンドル(8弁雌雄両性花)(1924)     6:34
   ⑦インテグラ(1923-25、1928)           11:10
O・メシアン(1908-1992);
   ⑧カンテヨジャーヤ(1948)ピアノための        12:01
   ⑨-⑮7つの俳諧(1962)                 18:43
     ・導入部 奈良公園と石灯籠 ・山中湖-カデンツァ 雅楽
     ・宮島と海中の鳥居 ・軽井沢の鳥たち ・コーダ
   ガッツェローニ(fl)①②、Y・ロリオ(p)⑧-⑮、
   ストラスブール・パーカッション⑨-⑮、その他
   ドメーヌ・ミュージカル(オケ&ソリスト)、ピエール・ブーレーズ(指揮)
   Ⓟ1958(ドビュッシー、ヴァレーズ②③、メシアン⑧)、1964(ヴァレーズ④
     -⑥&⑦)、1964(メシアン⑨-⑮)

(CD2)
こんなにゆっくりした「シランクス」はじめて。
あとはヴァレーズが3曲とメシアンが2曲。
ヴァレーズの。これって①との対比みたいに入っている。そうとしか、
ドビュッシーが入っている意味が分からん。こういう曲がヴァレーズに
もあるんやね、抒情すら感じるフルート独奏。でも普通だとあまり気を
引くことがないドビュッシーのこの短い曲が妙にすごく良く感じてしまう
結果!
③、④~⑥、⑦
さあて、苦手だったヴァレーズ。この3曲なんて94-5年も前ですよ。
効果音としては使えても、、、いや・・・当時は雑音と思われたろうね。
以下、小難しいことはわからないので、宣言して脱線することにします。
ヴァレーズを初めて聴いたのは相当前のこと。Z・メータ/ロス・フィルの
LP〈アルカナ、インテグラル(積分)、イオニザシオン(電離)〉で、「スタ
ー・ウォーズ」や「未知との遭遇」なんて映画ものを珍しく録音したころ
という気がする。たしか、とても居心地が悪く全く受け付けられなくて、
当然その後は聴く気にならず、ほぼ今に至っています。
米国の映画音楽の専門レーベルに Varese Sarabande Records とい

うのがあって、これまでずいぶんたくさん聴いてきましたが、この名は
確かもろにこのヴァレーズからいただいているはず。
WIKIから);
  ・ヴァレーズ・サラバンド・レコーズ(Varese Sarabande Records, Inc.)
  はアメリカ合衆国のレコード会社、およびそのレーベル名。
  映画音楽やテレビドラマの音楽といったサウンドトラック盤、及び舞
  台ミュージカルのオリジナル・キャスト盤のレコードやCDを専門に発
  売する会社で、新作に限らず、過去に他社で廃盤になったサントラ
  盤や、レコード発売時に未収録だった音楽を追加したCD、劇場公
  開/テレビ放映当時にサントラ盤の発売されなかった作品のサント
  ラCD発売等、意欲的に活動している。
  (SLCというレーベル名で邦盤も数多く出された。ワタクシメの注
  ・フランス出身の作曲家エドガー・ヴァレーズの名字と、バロック
  代のスペイン舞踊であるサラバンドを組み合わせたもの。
  ・1980年代以降、映画の劇場公開当時に「オリジナル・サウンドトラ
  ック盤」と銘打って発売するものの、実は劇中BGMが殆ど或いは全
  く未収録で、ロック系アーティストの歌ばかり収録というケースが増
  えているが、そういった映画の劇中BGM集(=本当の意味でのサン
  トラ盤)を後年になって発売するケースも多い会社である。
そんなこんなですが、結局のところなんでVareseの名をいただいたの
かわからない。
映画音楽ということが頭にあったせいか、思いだしたことがあって、昔
のテレビ映画(第二次大戦のアメリカ軍のある小隊を描く)のシリーズ
で非常に有名な『コンバット』の音楽のこと。
たいそう人気のあったこのドラマ、番組前後にはマーチ系のテーマが
流れる。覚えている方も多いと思うが、そうじゃなくて、ドラマ中の音楽。
ほんとにねえ、もうずいぶん前の話なんですけど、これが不協和音が
多いアブストラクトな、あるいは即物的といってもいい尖った感じのもの
だった。特に、つんざく狂気じみた金管や打楽器の用い方。これが、ヴ
ァレーズのこんな3曲と重なる。似てるような気がしてきた!
実際の担当作曲家は、ワタシ結構好きなレナード・ローゼンマン
ひょっとして、ローゼンマンさん、ヴァレーズの音楽をかなり参考にした
んじゃない?なんてね。 まあ、妄想レベルです。でも古めの映画音楽
音楽作曲家では往々あることですし・・・
③、④~⑥は初めて。⑦はメータの録音にもあったんですね、覚えて
ません。
ま、聴きやすい音楽じゃない。音の悪さは、さほどでもありませんでした。
メシアン
ピアノ曲は「幼子の20のまなざし」とか「アーメンの幻影」は今でも時
時聴くけれど、これは初めて。鳥の声はちょっとだけでしたね。
⑨-⑮ 音で俳諧をというわけですが、決まった俳句を音にしているとい
うんじゃないみたい。よくわからん。まあメシアンの音。これを楽しめば
いいんでしょう。
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 *(写真)指揮中らしいブーレーズさん。左右別々の拍子を、指を折り
   ながら指揮ができた、なんて昔どっかで読んだことがあるなぁ。