映画『2010年』
| 製作・監督・脚本・撮影;ピーター・ハイアムズ |
| ロイ・シャイダー/ジョン・リスゴー/ヘレン・ミレン/ボブ・バラバン |
| 音楽;デヴィッド・シャイア |
| 1984年製作/116分/米映/原題:2010/DVD中古 |
| <★★★★> |

| 『2001年…』をあまりにも観すぎました。で、こっちは2回ぐらいでしょう |
| か、それもうんと前に。で、ここんところレンタル屋には行ってないので、たま |
| たまDVDがあるこれをネタにしようと鑑賞した次第。 |
| 原作も含めて、アーサー・C・クラーク好みになって、つまりちょっぴりこじん |
| まりしてしまっていたために(?)、ワタシとしてはやや評価が低かった。 |
| 『2001年…』がむしろ特殊で、間違いなくクラークとキューブリックは考え |
| 方が違って、ぶつかり合ったに違いない。まあ、クラークの理屈を通したら、案 |
| 外『2010年』と似た感じに仕上がったことでしょう。それを小粒という表現 |
| で表すのは筋違いなんだが、、、映画としてならそういう感じ、かな。本当はクラ |
| ークの小説は、理屈や知の勝った、でもなかなか壮大なものが多いのですけどね。 |
| いかんせん二人の目指すものが違い過ぎたんだろうと思います。良し悪しは、難 |
| しいところです。 |
| その点、ハイアムズ監督は、自分で何でもやっちゃう入れ込みようだったものの、 |
| 結果的にはクラークに寄り添ったものになっているふうで、昔観た時のイメージ |
| 通りというか、あまり違ったふうには思えませんでした。 |
| 様々の場面のみならず、ヘレン・ミレンやジョン・リスゴーがメインのキャスト |
| として出ていたことなんかもすっかり忘れていました。シャイダーのヘイウッド |
| ・フロイド博士は、やはり前作とのイメージの違いがやたら大きかったが、こっ |
| ちのほうが小説には近い気がする。(気がするだけ) |
| フロイドが、9年後にロシアのでかい探査船で、行方の分からなくなっているボ |
| ーマンのことはさておいて、木星の周りをディスカバリー号が無人状態で(コン |
| ピューターのHALは電源が切られている)回っていることころへ行かせてもらえ |
| ることになる。 |
| 人類にとっては他の知性の存在の強烈な啓示であるモノリスが、実は「モノ」で |
| はなく、しかもとんでもなくでかいやつがおびただしくある(いる)のね。ボー |
| マン(の霊のようなもの)を出してくれたりするが、こんなもん屁でもない。と |
| どのつまり、人類に対し学習がてら、あるプレゼントをするんで、今はこの近所 |
|
からさっさと退避しなさいと追い払っておしまい、というお話。人類のためとい うなら「大甘」でしょう。 |
| 米ロは、おりしも戦争前夜とでもいえそうな状態になっていて、ロシア船の船内 |
| にも当然険悪といっていいムードが生じる。キューバ危機や現在にだって通じそ |
| うな状態が伏線なんだが、こっちは(なんと書いておくべきか)、深堀されるこ |
| となく、まとめてあっさり回収されてしまいます。この原作も確か読んだはずな |
| んだけど、全く覚えてません。もうちょっとリアルに書かれていたんじゃないか |
| しらん。ついでに書くと、『3001年』は読んでません。(いや、それが怪しい、 |
| 本棚にあったような記憶がある、情けない) |
最後は例によって音楽の話。
| 音楽は、『ツァラトゥストラはこう語った』は二度流れましたが、『2001年』 |
| の時のソース(ベーム/ベルリン・フィル)とはまったく違っていて、残念なが |
| ら演奏がよくなかった。途中ではリゲティの『Lux aeterna』他もう一曲あたりも |
| 使われていたように思います。演奏は調べてません。 |
| 作品数が多く何でも屋さんのデヴィッド・シャイアのオリジナルの部分も、正直 |
|
あまり面白くありませんでしたね。得手はハードボイルド系なのかな。 ex.)「サブウェイ・パニック」「カンバセーション・・・盗聴・・・」「大統領の 陰謀」などなど、夥しい。 |
| シャイアは、ほしいものリストの中には2,3枚選んでいますが、この方のサン |
| トラ、殆どちゃんと聴いたことがありません。(サントラCDは概ね高い!) |