休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ブラジル・プロジェクト/ トゥーツ・シールマンス

20250730(了)

TOOTS THIELEMANS The Brasil Project

①コメサール・デ・ノーヴォ(はじめから) (withイヴァン・リンス) 3:54
②オビ (withジャヴァン) 4:22
フェリシアビアンカ (withリー・リトナー) 2:59
④吟遊詩人 (withドリ・カイミ) 4:09
ジョアナ・フランセーザ (withシコ・ブアルキ) 2:56
⑥コイザ・フェイタ (withジョアン・ボスコ) 4:25
⑦プレシーゾ・アプレンデール・ア・ソー・セール (withジルベルト・ジル) 3:17
⑧甘い果実 (withミルトン・ナシメント) 5:41
⑨移り気な心 (withカエターノ・ヴェローソ) 4:27
⑩カルナヴァルの朝(黒いオルフェ) (withルイス・ボンファ) 3:27
⑪要塞 (withエドゥー・ロボ) 3:37
⑫モーメンツ (withイリアーヌ) 2:35
⑬ブルーセット 9:39
 
 トゥーツ・シールマンス(ハーモニカ)
 録音;ロス・アンジェルス
 CD/フュージョン&ヴォーカル/ⓅⒸ 1992 PRIVATE/BMG/輸入/中古
 <★★★★>

これも四国在住の友人が送ってくれたCD。
なんと、偶然、ワタシが「ほしいものリスト」に挙げていたトゥーツのアルバ
ムでした。これ、第2集もあってね、そっちもくんない? なんてね。
もっとも、5年ほども前にトゥーツの3枚組のベスト盤のようなもの(ソニー)を
手に入れて、鑑賞記をアップしていまして、一曲だけ⑬、本アルバムからも選
ばれ、重複していました。これだけはブラジル音楽ではありません。
 
それにしても、豪華なメンバーです。
しかもすべての曲に、有名なオリジナルの作曲者が参加して演奏し、ないしは
歌っているのです。信じられないぐらいすごい。
(③だけ作者が載っておらず、L・リトナーの名があります。作曲者は、この中
のあちこちでギターを弾いたりキーボードを担当したり、アルバム全体のプロ
デューサーでもある オスカー・カストロ=ネヴィスという人。有名人かもしれ
ないが、ワタシは知りません)
ついでに言えばトゥーツのオリジナル⑬には、これら全員や、録音スタジオを
提供したに違いない?デイヴ・グルーシン(p)、映画音楽のマーク・アイシャ
ム(tp.)なんかも参加している。
 
2枚分の録音予定もあるからこそ、みんなロスに集まって、録音したんだろう。
そういう企画なんだから、といっても、ベルギー生まれのトゥーツ・シールマ
ンスの人気や人望もあったからこそ生まれた企画なんじゃないかとは思うけど
ね。

さて、トゥーツのハーモニカで括られたフュージョン系ブラジル音楽です。
一曲づつは、2人からせいぜい6人ぐらいまでの小人数で、元の曲のイメージ
を、ハーモニカを中心にして再構成している感じ。ハーモニカが嫌でなければ、
センスいっぱいで、ほんとにオリジナルの演奏みたい。
そして今さらですがこれは言っておかないといけないでしょう。
トゥーツのハーモニカの技量が、とくにジャズ系の演奏においてだけれど、め
ちゃくちゃ上手くてセンスがあることが一つ。もう一つはハーモニカという楽
器の一聴飽きが来そうな音のこと。ワタシの好きなオーボエのほか、ソプラノ
サックス、ピアニカなんかと笛の音的な共通点はあるものの、実は違っていて
(当然構造が違う)、それら笛とはタイプの違う「ある種の深み」というしか
ないものがあるということ。
その2点がよーく表れているように思うのは、例えば⑥なんかどうでしょう。
優れたフレーズを、速いテンポでどんどん転調しまくる。ほとんど天才!
(ま、譜面に落とし込まれているんでしょうけどね・・・)

ワタシもほとんど知っている曲ばかりなので、当然有名なんでしょうから、特
に個々の曲についてコメントする気が起きません。
そこで、最後の《⑬のこと》、蛇足的付録・・・ 
曲名の綴りは BLUESETTE。カーティス・フラーの超有名アルバム「Blues-ette」
のことだと始めは思ったものだから、ネットの訳「ブルーセット」を見て「ウ
ッソー!」
実は関係ない。綴りが違う。Blues-etteはフラーのオリジナル曲名でもあって、
3曲目に入っている。もっともこのアルバムで一番有名なのは、間違いなく
最初の曲"Five Spot After Dark" (Benny Golson) だけどね。
と言いつつも、トゥーツのオリジナル曲 BLUESETTE は、誰が何と言っても、フ
ラーのアルバム名や曲名に絶対に何かひっかけてますよね。
ジャズ好きにはちょっと恥ずかしい話ですが、それが、どうひっかけてるのか
がわからない。しゃくだなぁ・・・ と、それだけの話です。スミマセン。
おしまい。