休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『恐怖の報酬 オリジナル完全版』

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20191011(了)
映画『恐怖の報酬 オリジナル完全版』

  ウィリアム・フリードキン監督//ロイ・シャイダー/ブルーノ・クレメル/
  フランシス・ラヴァル/アミドゥ/ラモン・ビエリ
  音楽:タンジェリン・ドリーム
  1977年製作/121分/アメリカ/原題:Sorcerer/DVDレンタル
  日本初公開:1978年3月
  <★★★△>

 

(映画.com解説から) ・・・ウィリアム・フリードキン監督が1977年に手
がけたサスペンス大作で・・・同名フランス映画をリメイク。南米のジャン
グルを舞台に、反政府ゲリラによって爆破された油田の火災を鎮火させるた
め、1万ドルの報酬と引き換えに、危険なニトログリセリン運搬を引き受けた
4人の男たちの命運を描いた。
ユニバーサルとパラマウントという2大メジャースタジオが共同出資し、3大
陸5カ国でのロケを敢行するなど、完成までに2年の歳月と2000万ドル(現在
の100億円相当)という当時として破格の製作費が投じられた。しかし、77年

の全米公開時「スター・ウォーズ」が一大旋風を巻き起こした影響で興行的に

大失敗し、78年に公開された日本をはじめとする北米以外の国では、監督に

無断で大幅にカットされた92分の短縮版が上映された。その後も長らく権利

関係などで上映もDVD発売もされていなかったが、2013年にフリードキン監

督の手により121分のオリジナル版の4Kデジタル修復が行われ、同年のベネチ

ア国際映画祭でプレミア上映された。日本でも2018年11月「オリジナル完全

版」として劇場公開され、121分の本来のバージョンが初めて日本で日の目を

見る。

 

 原題は、魔術師・・・

そうですか、「スター・ウォーズ」の時ねぇ。
営業一年目のワタクシメ、朝、先輩と営業に出てそのまま戎橋だか心斎橋だか
の映画館に直行して観ました。観た後、時間はほとんどなかったはずだけど、
何か仕事らしいことを少ししたような気がするな。

スター・ウォーズ」かぁ。そうだったんだ・・・。

 

油田というのだから、ベネズエラあたりなんでしょうか。
ヘリによる空輸が危ないということで、トラックが選択される。
ニトロの運搬に手を挙げたたくさんの男たちの中から4人が選ばれるが、この
4人の「事情」が描かれるのがなかなか手堅い。で、運転手がきまったら、今
度はトラックの再組立なんてというようなレベルから仕事が始まる。
スタート寸前に1人が脱落し、運転手一人を調達するその決め方も、事情を考
えるとなかなかトリッキー。もっとも、この伏線部分は回収されたことになる
のかなぁ。
古くなったニトロの箱は2台のトラックに分けられ、荷台にたっぷり入れられ
た砂の中に収められて極端な動きをしないようにして運ばれる。
暑さや猛烈な湿気の中、緊張感はとてもありましたね。
運転手4人の翻弄のされ方はどこか痛々しい。そしてストーリー全体の進行具
合が、どこかアンバランス。どう言っていいのかわからないんだけれど。

 

本当は1台で十分なんだけれど、2台で行く。保険。
意外にも4人の協力は美しいものなのね。それだけ大変な道行。
トラック2台に立ちはだかる障害また障害がこの映画の見せ所。
中でも、このポスターの障害はすごかった。無謀以外の何物でもない。流行り

の(嫌いな)言葉使いだと「ありえない」ですか。


画面は4Kでのリマスターとのこと。
やや古い感じはしたものの、上記場面のすごさに支障はまるでなし。ありゃあ
ほんとうに実写なのかい!

音楽はタンジェリン・ドリーム。なるほどです。このころ、売れてましたっけ。
サイケデリック’なんていう言葉と共にね。今の10台の若者はもう知らんやろ。
もっとも、この音楽、合っていたのかなぁ。ワタシには面白くなかったです。

拘束された弁護士は人が変わったみたい・・・

朝昼兼用の食事を作って、新聞めくりながら、、、というのは我ながらよく
書いてしまうフレーズ。

今日はMLBでなく、NHK-BSで放送されたドキュメンタリー。
民放も含めて、なにかドキュメンタリー賞なるものがあり、その最高賞を続
続オンエアし、合間に若干話し合いもするというもの。
ひとつを観ました。タイトルは確か『消えた人権派弁護士』とかいう。中国
の「国法」の現状を見せるもの。こんなものをよく撮れた、よく放送できた
と思われるNHKの作品。(以前一部を観たような記憶があります)
捕らえられた弁護士が国の転覆をたくらんでいるという疑いのもと、監獄か

ら出てこない、奥さんは会えない・・・こういうのが今の中国の裏面なんだ
と思います。ウイグル自治区のこともそう。

国法、国体維持にかける費用の莫大さは、ネット時代であることを考えれば、
とんでもない規模。その手足になる官憲‘など’の数も膨大なんだろうな。それ
ら単位が想像できない。
行き詰ったかに見える民主主義に見切りを付けたら、こういうふうに振れる
という見本のような共産党の独裁は、これからどうなって行くんでしょうね

え。
また、‘行き詰ったかに見える’と書いてしまいましたが、民主主義国家を標榜
する国々も、今や、共産主義でなくても、全体主義的な側へ振り戻されよう
としているところが多いわけで、、、
政治の話は危ないからしないほうがいいよ、とささやき合う国になってほし
くない気持ちだけは持っていなきゃね。まだ政治家を選べるんだから、、、

(なんてレベルでええんやろか)


で連想、この見づらい写真をアップしてみました。

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10/6 朝日のGLOBEの中の記事。メインは『「予測」という名の欲望』という特
集でした。面白そう!と目を通しましたが、どこか狭く、突っ込み切れていない
ものでした。
その後ろに載っていた映画関係の記事。
上記(人権派弁護士の話)と根っこは同じ話です。

ツェムリンスキー:管弦楽伴奏つき合唱作品および歌曲

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20191009(了)
ツェムリンスキー Alexander Zemlinsky(1871-1942);
 管弦楽伴奏つき合唱作品および歌曲全集
 Complete choral works and orchestral songs

〈CD1〉オケ伴付き合唱作品 78:01
①. 詩篇 13 Op.24 (1935)           13:11  
②. 詩篇 23 Op.14 (1910)           10:15  
③. 詩篇 83    (1900)           14:07  
    ソプラノ(M・Mainke)、コントラルト(A・C・Schlüter)、
    テナー(Y・D・Park)、バス(Stefan・Kohnke)
④. Frühlingsglaube               4:25
   「春の信仰」(ルートヴィッヒ・ウーラントの詩による)
⑤. Geheimnis                   1:29
   「秘密」 混声合唱弦楽合奏
⑥. Minnelied                  5:04
   「愛の詩」(ハイネの詩による) フルート(2)、ホルン(2)、ハープ
⑦. Hochzeitsgesang               3:20
   「婚礼歌」(ユダヤ教典礼による) テナー(Lothar Blum)、オルガン
⑧. Aurikelchen                 1:12
   (デーメルの詩による) 女声合唱〈Mülheimer Kantorei〉
Frühlingsgräbnis (1896/97、1903)       24:14 
   「春の埋葬」パウル・ハイゼの詩によるカンタータ (Live recording)
 ⑨. Horch! Vom Hügel, welch sanfter Klang
 ⑩. Schöner Jüngling
 ⑪. Wie lieblich er ruht
 ⑫. Stumm in Wehmut schaut der Mond herab
 ⑬. Und ein Specht klopft
 ⑭. Als so weihevoll der Alte sprach
 ⑮. Horch! Vom Hügel, welch ein wilder Klang?
     ソプラノ(Deborah Voigt)、バリトン(Donnie Ray Albert)、

   混声合唱〈Chor des Städt.Musikvereins zu Düsseldorf〉

〈CD2〉オケ伴付歌曲 72:57
①. Waldgespräch                7:25
     アイヒェンドルフによる/ソプラノ(Soile Isokoski)
②. Maiblumen blühten überall(1902/03)      9:07 
     デーメルの詩による/ソプラノ(Soile Isokoski)、弦楽六重奏
バリトンとオーケストラのための2つの歌曲     17:16
 ③. 1. Der alte Garten
 ④. 2. Erdeinsamkeit
     ピアノ版からの編曲(A・Beaumont)/バリトン(Andreas Schmidt)
6つの歌 Op.13(1913/21)            20:53 
 ⑤. 1. Die drei Schwestern
 ⑥. 2. Die Madchen mit den verbundenen Augen
 ⑦. 3. Lied der Jungfrau
 ⑧. 4. Als ihr geliebter Schied
 ⑨. 5. Und kehrt er einst Heim
 ⑩. 6. Sie kam zum Schloss gegangen
     メーテルリンクによる/メゾソプラノ(Violeta Urmana)
交響的歌曲 Op.20(1929)            17:21 
 ⑪. 1. Lied aus Dixieland
 ⑫. 2. Lied der Baumwollpacker
 ⑬. 3. Totes braunes Mädel
 ⑭. 4. Übler Bursche
 ⑮. 5. Erkenntnis
 ⑯. 6. Afrikanischer Tanz
 ⑰. 7. Arabeske
     アフリカ系アメリカ人詩人のアンソロジー『歌うアフリカ』による/
     バリトン(Michael Volle)

 

     ケルン・フィルハーモニー・ギュルツェニヒ管弦楽団
     指揮;ジェイムズ・コンロン
     録音:1997、1998、1999/Rhilharmonie,Cologne
     CD/2枚組/合唱&歌曲/ⓒ 2004 EMI/Ⓟ1997・1998・2000 EMI
     〈CD1〉〈CD2〉共に<★★★★>

 

素敵な合唱曲と歌曲、オケ伴で聴きました。高密度。

ちょっと前のオペラの影響です。オケ伴付きの合唱と歌曲の2枚組。
決して、メジャーじゃないでしょうね。
そんなんでいいのかと言われる向きもあるでしょうが、歌詞はまったくわか
りません。
〈CD1〉
共にユダヤ系で関係もあったために、どうしてもマーラーと比べてしまうツ
ェムリンスキーです。マーラーでは一見宗教的でも実はあまり宗教色が強く
ないというのが多い。それに比べりゃあ、ツェムリンスキーのほうが宗教的
だろう、と思っていたところ、実際のところはたいして変わらない(歌詞も
わからずによく言う)という感じでしたね。
まずは聖書の中の詩篇詩篇に音楽を付けたくなる人は多いんだ。
少しとんがった曲調から始まる①、牧歌的な始まりの②、ロマンティックな
始まりの③、書かれた順は逆だろうと思ったら、まさにその通り。でも3つ
とも、ロマン派の音楽の感じに変わって行き、おしまいは非常に荘厳で熱っ
ぽい盛り上がりを迎える。オケも合唱も高密度! たまにですが聴きたくな
る類の分厚い音。非常にイケてます。

この3つ、③と②が近くて古く、うんとロマン派っぽく、①が明らかに感覚
的に新しいことがとてもよくわかる。この感覚の新しさは1枚目のCDを通
して言えましてね、①が一番素敵だったかな。それに結局これがマーラー
通じるものを最も多く含んでもいたように思う。

④ゆったりとして幸福感のある曲、⑤非常に軽やかな“秘密”
⑥たいそうロマンティック。室内楽のバックも非常に効いている。
⑦オケでなくオルガンのバック。素朴な美しさだけれど、実際の典礼ではこ
んなに俗っぽい美しさなんてありえない。否定しているんじゃありません。
まるでフォーレのように美しい。 ⑧1分ほどの掌曲。無伴奏・・・
⑨-⑮カンタータ。大きく盛り上がるのは⑬と最後の⑮。バリトン独唱と一緒
に盛り上がる⑬はまるで「フィンランディア」みたい。⑮はワタシの経験か
らではブラームスっぽい分厚さが素晴らしい。そのほかは、ほとんどが穏や
かで夢のように美しい。

和声的に少し新しい感覚なんかは感じたのですが、①以外はロマン派の音楽
そのものと言っていい。
ロマン派が好きな方は絶対に聴くべきですね。オケ伴はシンドイと思われが
ちでしょうが、全くそんなことはないです。(ワタシは逆にオケ伴だから聴
きたいというほうですけどね)

 

〈CD2〉
歌曲を正しく聴けるリスナーではないので、この2枚目など結構びくびくも
のでした。
合唱相手だとオケも対抗できるし強く盛り上がれるが、独唱だけだとオケも
抑えがちになり、細かいニュアンスに拘ることになる・・・なんてつい思っ
てしまいますが、ともあれ、〈CD1〉同様バッチリ、ドイツロマン派。
繊細なニュアンスといえば、その最たるものは室内楽伴奏の②でした。

超真面目なんだけれど、映画音楽のような俗っぽさをのぞかせる。③④なん
かまさにそう。アメリカの第2次世界大戦前後の映画音楽に関して、ドイツ
オーストリア系の作曲家が多かった逆の証拠みたいなもんじゃないか。想
像ですけどね。もっともこれらのオーケストレーションはご本人じゃないん
だ。それにしてはえらく感じが出ている。

マーラーの歌曲や合唱部分などの、ユダヤ臭さや俗っぽさや官能性が、どう
いうものか宗教性をも想起させるのと、意外に好対照かもしれない。
そしてもっと違うことといえば、マーラーのメロディの覚えやすさ。民謡な
どの引用が多いこともあるかもしれない。しかしそれだけとは思えない。と
もあれ、ツェムリンスキーには捉えやすいメロディなどがひどく少ない。聴
き慣れるしかない。これじゃあ人気や知名度に差が出て当たり前。
⑤~⑩も美しかった。

変わり種は⑪-⑰。
音色は相当新しくなった。その中になんとなくエキゾティシズムがふっと匂
ったり、大昔のニューヨークの感じが想像できたり、ストラヴィンスキー
たとえば新古典に近いとこころもあるんだ、なんて思わせたりね。こんなの
マーラーにはない。ちゃんと新しい音楽に興味を持って取り組んでいたんで

すね。

 

だらだら書くばっかりで、捕まえた感じがない鑑賞記になりました。
間違いなく好きな音楽なのになぁ。
まあこんなもんです。

たのしいコンゲーム

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20191008(了)
映画『嘘八百

  監督;武正晴//中井貴一/佐々木蔵之介/森川葵/友近/近藤正臣/芦屋小雁/
  坂田利夫/前野朋哉/堀内敬子/木下ほうか/桂雀々/塚地武雅/寺田農
  
  2018年製作/105分/DVDレンタル
  <★★★△>

 

(映画.com解説から) ・・・「幻の利休の茶器」をめぐって繰り広げられる騙
 し合いを軽妙に描いたコメディドラマ。千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・
 堺。大物狙いだが空振り続きの古物商・小池則夫(中井)は、腕は良いのに落
 ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔(佐々木)と出会う。大御所鑑定士に一杯
 食わされた2人は、仕返しのため「幻の利休の茶器」を仕立て上げて一攫千金
 を狙う。そんな彼らの行動が、家族や仲間、文化庁までも巻き込む大騒動に発

 展し・・・

 

要はあけっぴろげなコンゲームです。せせこましい世界がオモロイ。
落ちぶれた古物商と陶芸家が出逢ってしばらくは、こんなふうに話が進むとは思
いませんでしたが、騙された者同士意気投合してからは、「よぉし、いっちょ、

ひっかけたろ!」になる。

そこからはまあ普通の展開だと思います。よく見かける役者さんや芸人さんたち

が案外うまく配されて、楽しく観ました。

ワタシは骨董にはどういうものかほとんど興味はありません。特に焼き物や器。

歴史込みで見ても、アカンのです。

 

ここでは関西弁のことだけ・・・
京都出身らしい佐々木蔵之介近藤正臣の関西弁が、案外あちこちで気になりま
した。近藤正臣のものがおかしいのは、けっこう昔から気になっていましたけ
どね。京都や更に東の滋賀ではいわゆる関西弁でも相当違いがありますから、や

むを得ないのですが。寺田農さんのも昔からで、関西出身じゃなさそうだし、ま

あ仕方がない感じです。
ワタシは、こと関西弁だけは気になって気になって・・・だめですねぇ、もちろ
ん関西といっても一様ではないのは知っているし、だから違っていていいんです
が、それでも、どうも変というのはある。それが気になり始めると、鑑賞自体に
もさしつかえてしまうときが往々あります。引っかかってしまってブツブツ文句

を垂れる。
 (映画なんやからそのへん録りなおせよ!) 
カミサンの顰蹙買うこと度々。
 《ウルサイ!聞こえへんやないの!》 
なんでこんなにこだわってしまうんですかねぇ。どうもあきません。嗚呼・・・

 

続編もあるよし。

金管七重奏のための音楽集 5〔セプトゥーラ〕

 

20191006(了)
金管七重奏のための音楽集 5
フォーレラヴェルドビュッシー

〔セプトゥーラ〕

 

モーリス・ラヴェル
 「マ・メール・ロワ」 (編曲:M・ナイト)         14:38
    ①~⑤
 「亡き王女のためのパヴァーヌ」 (編曲:M・ナイト)    5:56
    ⑥
 「3つのシャンソン」 (編曲:S・コックス)         6:05
      ⑦~⑨
ガブリエル・フォーレ
 「メロディーズ」 (編曲:M・ナイト)          15:46
    ⑩夢のあとに Op.7、№1
    ⑪蝶と花 Op.1、№1
    ⑫秘めごと Op.23、№3
    ⑬秋 Op.18、№3
    ⑭捨てられた花 Op.39、№2
    ⑮イスファハーンのばら Op.39、№4
クロード・ドビュッシー;          
 「前奏曲集」  (編曲:S・コックス)           20:04
    第1集 ⑯№6 雪の上の足跡 ⑰№8 亜麻色の髪の乙女
         ⑱№12 ミンストレル
    第2集 ⑲№6 奇人ラヴィーヌ将軍 ⑳№5 ヒース
    第1集 ㉑№10 沈める寺

 

  演奏:セプトゥーラ                        
    トランペット(Bフラット2、Eフラット1)、トロンボーン2、バス・トロンボーン1、チューバ1
  録音:2015年11月、St. Paul's Church、New Southgate、London、UK
  CD /吹奏楽室内楽 Ⓟ&ⓒ 2017 Naxos/輸入 Tot.62:29
  <★★★★>

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(メーカー紹介文から) 人気の金管アンサンブル「セプトゥーラ」のアルバム第5
集は、20世紀初頭のフランス音楽集。この時代、管楽器の独奏曲は数多く書か
れましたが、室内楽としての作品はほとんどありません。そこで「セプトゥー
ラ」のメンバーたちは、ラヴェルフォーレドビュッシーの作品を巧みに編
曲し、実に豊かな音色で楽しませてくれます。「マ・メール・ロワ」のオーケ
ストラ版とも違う精緻な響き、トランペットやトロンボーンが縦横無尽の活躍
を見せるフォーレの一連の歌曲、ピアノのために書かれた「前奏曲」が華麗な
響きを纏うドビュッシー作品。どれも誰もが知っている原曲とは全く違う香り

を放っています・・・

 

セプトゥーラ、2枚目。第5集とあって、ジャンルを埋めるために取り上げたフ
ランス近代ということなんでしょう。
でもよかったですよ。ブラス・アンサンブルってときには聴きたいし、特にラ
ヴェルは好きですから。

ラヴェルは、「パヴァーヌ」はまあ普通です。
でも、「マ・メール・ロワ」(組曲です)の音色は、ほとんどアッと驚くよう
な素敵なものでした。打楽器なしで、よくここまで可愛くカラフルに表現して
くれたものです。それから「3つのシャンソン」。このメロディは、誰の歌で
聴いたものか、記憶から抜け落ちていました(先日亡くなったジェシー・ノー
マンあたりだったでしょうか)が、さすがラヴェル(⁉)、元がいいんでしょ
う、実にかっこよく料理されていました。とても新鮮! このCD中の白眉かも。

(古臭い表現ですが)

フォーレ。知っているのは⑩だけ。というか、なんで⑩のような超有名曲を入
れなきゃならんのかな。
あとの曲は、いわゆるシャンソンぽいと感じましたね。フランスの歌なんだか
ら当然かぁ。

フォーレよりはドビュッシーがよかったですね。
やっぱり知っている曲が多いからということもあるでしょうが、歌でなくもと
もとインストものだからかな。低音を生かした編曲が多く、少し重いと思うと
きもあるけれど、立ち回りは軽快で、どの曲もとても美しかった。ピアノとは
全く違う別の魅力が存分に出ていたんじゃないか。㉑は感動的。
ラヴェルの「3つのシャンソン」を見事にやってのけたアレンジャーの特質も

ありそうです。

残響が長く混濁もしない。バロックルネッサンスものはさぞやあでやかなん
だろうが、ここでもほんとうに素敵なサウンドだと思いました。腕達者たちの
技量はもちろんのこと、録音の勝利でもあるようです。

散歩時、中学校でブンチャカよく練習しているのを耳にします。でかいバンド
のものでなく、こういう小編成のものを聴いたら、いい目標になるんじゃない
かしらんね。


フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの21世紀バージョン。

ジャケット写真は、ワインのコルク栓でしょうか、フランスらしく。

奈良歩きしてきました

10/14(月/祝)

奈良歩き。
今日は雨は覚悟していましたが、ほとんど降らずラッキー。
改装成った興福寺中金堂だとか、評判が悪い奈良県庁横のバスの駐車場とか、
「鹿の角切り」・・・
今回の新しいこととしては、「史跡 頭塔」(ずとう)かな。
小さいホテルの敷地内にあって、正面から見るとピラミッドに似ているとい
うことなんだが、ワタシには方墳ぽく見えた。
また裏側からは、「となりのトトロ」のこんもりした森の縮小版みたいな見
え方。

実際は少々風変わりな仏塔。

        (チラシの写真を撮ったもの、自分じゃこの位置からは撮れない)

ここで――奈良公園の外なのに――青緑に輝く糞虫センチコガネを捕ま
えました。
あとはいつも通りかな。少々呑み過ぎ気味になったのも含めて。日本酒
かなり弱くなりました。年齢なんでしょう。

          (これも自分で撮ったものじゃありません。

           でも色の感じとしてはよく出ていると思って)

AIが支配する世界

10/12(土)

誘惑に負けてというわけではないのですが、、、

シンギュラリティはめっぽう面白いネタ。

これは長すぎました、スミマセン。

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人類の未来は・・・これは自分で自分の首を絞める類のものではあります

が、過激な表現。

・・・人類の未来はたいへんやなぁとちょっと前に書いた通りです。

再読、新井先生のと、やっぱり共通する点が多いですね。

 

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台風19号接近前日の夕方。

柴犬娘の遅い散歩が終ろうとしていた時、西の空を写した。

面白い色が見られるものです。もう少し赤っぽかったのですが、

思い通りの色は出ませんねぇ。