休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ダレーシー/『龍のすむ家 第二章 氷の伝説』

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20180626(了)
クリス・ダレーシー/『龍のすむ家 第二章 氷の伝説』
 ICEFIRE by Chris d’Lacey (訳;三辺律子
  2013年7月/小説/ファンタジー/竹書房文庫/中古
  <★★☆>
 
(「BOOK」データベースより)
コンカーをトチの木の下に埋めてから数週間―。小さな龍たちが暮らすペニー
ケトル家には平穏が戻ったかに思えた。ところが、ルーシーが願いの龍「ガレ
ス」を作ったことからとんでもないことが起こり始める。願いの龍は、作り手と名
付け親がひとつずつ願いを叶えてもらえる特別な龍だ。名付け親となったデー
ビットは、半信半疑で大学に向かうが、最近やってきた極地研究の専門家・バ
ーグストローム教授はなぜかガズークスのことを知っていて、「龍は存在する
か、否か」について、論文を書けと言ってきた!平和な日常の中、陶器の龍たち
が生きていたのか、またもや信じがたい気分になっていたデービットは、つい
にガレスにこう願う―龍伝説の真実を知りたい、と。新たな少場人物に4匹の
龍が加わり、ついに物語が動き出す! 

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「小さな龍」のシリーズ第2作です。上記じゃああまりよくわからないのではな
いかとは思いますが、説明もしんどいな。暑いし・・・
主役たちに新しい顔ぶれが加わる。
のみならず、、、龍にも新顔が加わる。
人間系の顔ぶれでは、もうひとつキレはないが、グウィネスという魔女が出て
来てこのストーリーのひっかきまわし役となる。
黒ずくめの(鎖なんかもじゃらじゃら言わせてそうな)パンクガールが、主役デ
ービットになくてはならぬ存在になってくる。彼女は様変わりもする。
まあ龍といっても小さな陶器の龍。
でもなんといってもこれら「小さな龍」たちが実にかわいい。
山がないじゃないか!と突っ込みたいのだが、かわいい彼らに免じて赦して
しまおうというところやね。
写真は、今一度龍のキャラ(一部)。
それから、デービットが出版社に原稿を送るも突っ返される、物語のとっかかり
のページ・・・
龍一匹には可哀そうなことが起きる。
エンディングは、デービットの旅立ち。
やれやれ、 
自分で書いておきながら、なんだかまるで分らん。
補足しますか・・・
たとえばこんなふう・・・

 学生下宿人で物語作者としての経歴をスタートするも、デービットは龍という
 ものを信用していいものかどうか、この期に及んでもはじめはまだ疑心暗鬼。
 ところが下宿屋の主リズの叔母と名乗るオバサンが来るに及んで、俄然物語
 が動き出す。デービットもいつの間にか龍の物語に入り込んでいる。彼の恋
 模様もついでにある種の進展がある。
 上記教授と黒ずくめのパンクガール、氷の世界からやってきたらしいシロクマ、
 アルビノハリネズミのスパイキーなどが入り乱れる。キャラクターに紐づく
 龍も書いてある通り4匹加わる。
  龍以外はパンクガールがいい。
 台風の目は上記叔母さん/グウィネス。わりとおとなしく現れた皮肉屋なんだ
 が、どんどん本領発揮する。ほぼ魔女やね。多分すごい年齢。
 問題はそのたくらみなんだけれどねぇ、龍を恨んでいるみたいなんだが、結
 論から言うと、情けないことに、だからなんなんだ?

普通の家に小さい龍がなん個(≒なん頭)もいるというお話なので、ハリー・ポ
ッターのようなとんでもないドラマがあると考える方がおかしいのですが・・・で
もまあ、もう少し派手な部分もほしいというのが偽らざる感想。
次作が遠のいちゃった。

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