<日本篇> |
欧米を回って描いた第6冊までのアプローチとは、さすがに違って見 |
える。 |
ちょっと長めのあとがきのタイトルが |
「電気のなかったころのこと」 |
といい、ご自分のちいさかったころのことなどから書きはじめられる。 |
そして途中からは福島の原発の事故に言及していく。 |
決して強い口調のものじゃない、むしろひどく柔らかな表現を採られ |
ている。が、それでも杞憂や静かな怒りが感じられて、まあ、残念と |
言えば残念。読む側の気持ちの反射もあるだろうな。 |
そのあとには、全体の半分弱ほどの絵について、説明をしておられ |
る。先日津和野に行ったので、津和野の景色についてはわかった。 |
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安野さんの実際のお喋り(NHK-FMの「日曜喫茶室」をかつて長く聴 |
いてきたのでいくらかわかる)もそうだし、書かれるものもそうなんだ |
が、けっこうお喋りなんだよね。 |
ねえ聞いて聞いて!こんな面白いことがあるんだよ、という調子。
絵を描いている時は、だまーっているんだろうけど。
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画伯の絵の発想にも際限がないけれど、どうもそういう面白さをおし
ゃべりしてくれているようなところがあると思う。
| | およそ四季の移り変わりに沿って、海と野を中心に描かれている。 | 山や都会はない。 | だいたいは戦前の昭和のイメージなんじゃないだろうか。 | | これで「旅の絵本」は、出ているものは読み終りました。 |
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(上の絵―表紙―の続きです)
今回は写真は少なく・・・
なんちゃことのない、隅っこにお遊びふうなものが書き込まれていたのだけ・・・
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またいつか、なんか絵本、手に入れて見よう。いつか、ね。
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