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「アメリカ編」 |
勿論こんなブログに絵本の記事は合わないんだけど・・・ |
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旅行者は、ボートを漕いでハワイらしきところに着き、同じくサンフランシスコに |
着く。冗談や引用がたくさん散りばめてある・・・ |
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(あとがき) |
資料収集に名を借りた私の旅は、まずニューヨークをふりだしに東海岸の町 |
を見て歩き、南へ下がってアトランタからニューオーリンズへ行く。ミシシッピ |
ーを渡ってテキサスの荒野を行き、アラモの砦を見て、サンタフェにインディア |
ンの居留区を訪ね、グランドキャニオンで驚き、ラスヴェガスで金を使い果たし |
て太平洋に出る、という予定だった。 |
ざっといってこのコースは東から西へ弧を描いて進む。これを絵本の展開に |
あわせてみると、東から西へ向かったアメリカの歴史を書き込むのに都合が |
よさそうだった。 |
日本へ帰って考えていたら頭の中が混乱し始めた。前例によれば絵本の中 |
の旅人は右へ進む。地図で言えばサンフランシスコへ上陸した旅人が、東、 |
つまりニューヨークへ向かうと考えたほうがわかりいい。どちらでも良さそうな |
ものだが、北が上だという漠然とした先入観がそうさせるらしい。 |
旅人の道のりは、アメリカの歴史をさかのぼるような気がしてくる。いいかえ |
れば西部へ向かう幌馬車隊とすれちがって進むことになる。予定とはちがう |
が、それでもよいではないか、と思うのに時間はかからなかった。 |
私はアン・ベネディウス(アメリカの名編集者であり、今度の私の旅をプログ |
ラムしてくれた)に手紙を書いた。 |
「タビビトハ アナタノオシエテクレタミチヲ ギャクニススムコトニナリソウダ。 |
ラスベガスハヤメタガ ソレデモヨイカ」 |
本のはじめにかくはずだったコロンブスの船や、清教徒をのせたメイフラワー |
号が本のおわりに描かれているころ、アンから返事がきた。 |
「ダイサンセイ。サイハナゲラレタ」 1983年5月5日 安野光雅 |
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てなことで、絵の全体は例によって極力パスして、端々の楽しい引用や冗談 |
などを幾枚か撮ってみる。
(センダック・・・)
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8/28(日) |
「Ⅲ」をアップした日、たまたまNHK-FMをかけたら、「日曜喫茶室」 |
をやっていた。今年2月16日に司会者のはかま満緒が亡くなってい |
て、この4月からは40年やって残った貴重な録音を使っての放送に |
なっていた。月1回に変わっていたのは知っていたが、このところ、 |
日曜の昼過ぎはラジオを聞かなくなっていて、全く知らなかった。 |
今日は1999年の小沢昭一が出た分を回想。これは多分聴いたと |
思う。小沢さん、懐かしい。その話術、巧まずして(?)最高級品。 |
常連のゲストが、アーカイブを語る客としてちゃんと付き合っていて、 |
安野光雅さんと独文の池内紀先生の声が聞けた。池内さんはお |
元気そうだったけれど、安野画伯の声は更に老け、痰が詰まりが |
ちだったなあ・・・、まだまだ元気でいてくださいよ!(なんてね、、、 |
オフクロにはこういう言い方はしてないなあ・・・) |
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