休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『荒野にて』

20200309(了)
映画『荒野にて』

  監督;アンドリュー・ヘイ//チャーリー・プラマー/スティーヴ・ブシェ
    ーミ/クロエ・ゼビニー/トラヴィス・フィメル/スティーヴ・ザーン
  2017年製作/122分/イギリス/原題:Lean on Pete/DVDレンタル
  <★★★☆>

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〈映画.com解説から〉 幼いころに母親が家出し、愛情深いがその日暮らし
の父親と2人で生活する少年チャーリーは、家計を助けるため厩舎で競争馬
リーン・オン・ピートの世話をする仕事をしていた。しかし、そんなある
日、父親が愛人の夫に殺されてしまう。さらに、試合に勝てなくなったピー
トの殺処分が決定したという知らせを受けたチャーリーは、ひとりピート
を連れ、唯一の親戚である叔母を探すため荒野へと一歩を踏み出す・・・

 

馬の名に何か意味があるのかと思ったが、よくわかりませんでした。

 

16歳のチャーリーはまだまだ子供といっていい。ランニングをしていて
偶然出会った厩舎のオーナーに小さい仕事をさせてもらううちに、馬に愛
情を持つようになる。このピートという馬とのいきさつがいいですね。
馬を連れての、叔母がいるらしいワイオミングへの逃避行は、無謀もいい
ところなんだけれど、ピートに語り掛け続けるこのシーン、シーンがとて
も印象深い。

 

それにしても、中に出てくる田舎競馬、距離がやたら短かかった。なんだ
かあの短い距離の競馬でずっと未勝利だったり、脚のケガのし方がひどか
ったりすると、さっさと売り飛ばされ、殺処分されるなんて、非情だなぁ。
それをせっかく逃れたのに、彼と馬の別れは思わぬ形で唐突にやってくる。
一瞬胸が詰まりました。

 

で、馬がいなくなったあとも、彼はいくつも寝泊まりするところを経て行
き、どこも自分の居場所にはなりそうもないと、みなろくでもない形で後
にすることになる。
ロードムーヴィの範疇なんですね。
暗い終わり方ではないものの、アメリカの負の部分に属する物語ではある
と思います。砂漠や荒野や乾いた町々が出てきて、なんというか、まとま
らない感じだったけれど、オジンになった目には、すべてがういういしか

った。

気に入りました。