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(ネット惹句) 大作だの偉大な傑作だのというワケではないが、シベリウス |
のピアノ曲にはかけがえのないシンプルな美しさとナイーヴさがあり、その |
心の奥深くまで静かに届く調べは、一度聴いたら忘れられない。澄んだ響 |
きにリリカルな詩情を乗せた演奏が実にいい。(「CDジャーナル」データベース) |
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舘野泉さんのでもよかったが、こっちのほうが曲数が多かったので。 |
シベリウスは作曲をした時期すべてにわたってピアノ曲を100曲あまりも書 |
いたが、メインの作曲分野ではなかった。作曲する際もピアノを使わなかっ |
たんだって。少数派かもね。 |
だいたい、自分のピアノなんて50歳にプレゼントされるまで持ってなかった |
というんだ。 |
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(1)民族(カレワラ)ロマン主義の段階 1~9 |
(2)ヨーロッパ古典主義の段階 14~22 |
(3)普遍的段階 23~26 |
※中間的なもの 10~13、27~34 |
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てなふうに便宜的に分類されているけれど、ワタシなんかにはどれもロ |
マンティックでかわいい曲ばかり。 |
ライナーには‘可憐’だとか‘肩の力を抜いた’といったような表現がされ |
ている。 |
シンフォニー作曲家としてのいかめしさ(だいたいあのコワーイご面相だ |
し!)や、胸をかきむしる感情を抑えに抑えた表現や、厳しい自然などと |
はあたかも無縁であるかのよう!!! |
ありきたりだけれど、ワタシはワルツが好きです。この中にもワルツとい | う題が3つほどあり、これ以外にも3拍子がところどころ入っていて、気分 | がとても落ち着く。 | | 先日聴いたグールドによるソナチネなどは、番号的にはここでの<17>と | <18>の間に入る。まずは唸り声でだいぶんイラつかされてしまった。今 | ならわかるが、よく言えば自由に、悪く言えばいじり倒して弾いている。 | それに比べると、このCDの演奏は、極端な表現は採らないノーマルと | でもいえばいいような演奏で、涼やかでさわやか。決して冷たくない。 | 技術的には若干不満に思うところも、まあ、あるけれど、音楽を損なうほ | どじゃない。 | | めったに聴くことのないシベリウスのピアノ曲を、CD2枚分続けて聴くこ | とになった。知っていたのは<21>のみ。ただこの曲は我ながらやけによ | く知っていた。なんで知っているんだっけ。 | いい体験でした。グールドの演奏も含めてね。 | 讃美歌にある‘フィンランディア’を除けば、中学の3年ごろに交響曲第2 | 番で知ったシベリウスは、細く長く聴いてきたわけですが、このピアノ小 | 品集は時々聴きたくなりそうな気がします。 |
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