(表紙;モンハナシャコ)
20160317(メモ了)
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ナショナル・ジオグラフィック (日本版)2015年2月号 |
(読み物) |
(1)目の進化 |
原始的なミミズの目から高性能なワシの目まで、動物界には驚くほど |
多様な目がある。進化のプロセスを解き明かすには、動物たちがその |
目で何を見ているのかを知る必要がある。 |
(2)地下に眠るロンドン |
新しい地下鉄「クロスレール」の建設や再開発ブームに沸く英国ロンド |
ン。新しい街をつくるために掘られた地下深くから、長い歴史を物語る |
大都市の遺物が次々と見つかっている。 |
(3)New ニューヨーク |
高さ200メートルを超す高層ビルが続々と建設されているニューヨー |
ク。この町で生まれ育った作家のピート・ハミルが、急激に変わりゆく |
故郷への思いを語った。 |
特製ポスター:ニューヨークの新たなスカイライン |
(4)サウジアラビア 変わりゆく女性たち |
人前で顔を見せることなく、常に男性の指導・監督を受けている女性 |
たち。だが社会に起きつつある変化により、一歩づつ、自分たちの道 |
を歩み始めている。 |
(5)化石と絶景の小さな国立公園 |
カナディアン・ロッキーの一角にある世界遺産、ヨーホー国立公園。決 |
して広くはないが、迫力ある滝や氷河、世界有数の化石層を擁する |
魅力あふれる公園だ。 |
(写真系の目次、写真で) |
2016年1月31日発行・発売/日経ナショナル ジオグラフィック社 |
(キューバイワイグアナ)
(1)目の話。 |
その構造ってのはだいたいどんな生物でも同じようなものなんやね。 |
複眼か単眼かのちがいはあるものの。 |
ただ、視ることの必要性から、いろんな進化段階があるだけという感じ。 |
でもその見かけの色々さかげんってのが実に面白い。 |
プラナリアのなんだか偶然目に似てしまった模様のようなものが、実は |
やっぱり目だとか。 |
性能の点からいうと、人間の目に‘も’、瑕疵というか欠点もあって、決 |
して最高というわけではないそうだ。たとえば網膜のありよう。 |
動物たちの目ではどんなふうに見えるかという例が少しあるけれど、少 |
ししかないのは残念。ただ、これがなかなか難しいらしい。 |
構造の話のほうが興味深いけれど、ここじゃ、目自体の写真をちょっと |
だけ・・・ 表紙もオモロイ(モンハナシャコ) |
ミナミジサイチョウ コンゴウインコ ボブキャット ツノミカドヤモリ |
アカメアマガエル ボアコンストリクター イエアメガエル フトフムネアカゴシキセイガイインコ |
シロサイ ヨウム ヤマビタイヘラオヤモリ ダチョウ |
ミドリニシキヘビ パンサーカメレオン 人間
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(これは動物の目ではどう見えているのかという例だけれど、例が少ない)
(2)ロンドンの地下・・・ | ||
そりゃ掘り返せば、古い都市ならいろいろ出るって! そんなに古い都 | ||
市でもない江戸だって、ほとんど墓と言ってもいいくらい累々たる屍だと | ||
いうではないか。物の本で読んだ。そりゃ、ローマ時代のものもなけれ | ||
ば、ペスト蔓延時の死がいったってないだろうけれどね。 | ||
特に興味深いというもんでもない。興味と言えば、中に書かれていたコ | ||
ンラッドの『闇の奥』。ちょっとね、読んでみたくなった。 | ||
(3)New ニューヨーク | ||
あのピート・ハミルさんが書いていて、翻訳とはいえ読み物として見事 | ||
に(≒見事すぎるほどに≒小ずるいほどに)決まっている。 | ||
今のニューヨークを見ながら、かつて(8歳時)の驚嘆、今(80歳)の悲 | ||
嘆を行き来する。 | ||
付録の「特製ポスター:ニューヨークの新たなスカイライン」というのは、 | ||
このニューヨークの天井の状況が主題なんだと思い出させてくれるため | ||
のもので、これから立つ計画中のものも含めたうんと高いビルの一覧。 | ||
それを‘新たなスカイライン’と称している。 | ||
2018年に立つ予定の413mの居住用ビル(!)なんて、、、 | ||
(4)サウジアラビア/リャド | ||
これこそ、よくもまあとあきれるばかりの‘ヘンテコリン’な社会?! | ||
車の運転に拘るような、拘ってはいないような・・・ | ||
車の運転なんて、ものの本質じゃないのであって、社会の(女性の地位 | ||
の)変革は、むしろ急激でない方がいいと、むしろ女性の側が冷静に見 | ||
ている、という論調だ。 | ||
簡単に撮られているような写真にえらく反応してしまうのだが、まあこれ | ||
を読むイスラム圏外の人間どもには口の挟みようがない。 | ||
(5)ヨーホー国立公園 | ||
例の‘カンブリア紀の大爆発’のモトやね。スティーヴン・J・グールドの本 | ||
は読んだことがあるから、一応知ってます。
(グールドの考え方は、今じゃほとんど間違いだったというのが通説らし
い。なんだか悲しいじゃないの。)
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日本にはない美しさですな。 | ||
読み物は以上だけれど、これらも含め、写真はいずれもすごい。 | ||
でも、今回もっとすごいのは、
「日経ナショナルジオグラフィック 写真賞 2015」
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(写真系の目次)