休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

イギリスのリコーダー作品集

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20160319(了)
イギリスのリコーダー作品集
(1)フィリップ・レーン - Philip Lane (1950-):
    古風な組曲 Suite Ancienne ①-④ 8:57
(2)マルコム・アーノルド- Malcolm Arnold (1921-2006):
    リコーダー・コンチェルティーノ Op.41a ⑤-⑦ 7:30
(3)トーマス・ピットフィールド - Thomas Pitfield (1903-1999):
    リコーダー協奏曲 ⑧-⑩ 11:26
(4)エドワード・グレグソン - Edward Gregson (1945-):
    3つのマティスの印象(リコーダー、弦楽、ハープと打楽器編)⑪-⑬ 11:17
(5)デイヴィッド・ライオン - David Lyon (1938-):
    リコーダー・コンチェルティーノ ⑭-⑯ 10:08
(6)トーマス・ピットフィールド
    3つの海上のスケッチ 3 Nautical Sketches ⑰-⑲ 6:19
(7)イアン・パロット - Ian Parrott (1916-):
    前奏曲とワルツ ⑳㉑ 8:43
 
(8)アラン・バラード - Alan Bullard (1947-):
    レシピ Recipes ㉒-㉖ 10:18
   ジョン・ターナー(リコーダー)/ロイヤル・バレエ・シンフォニア/
   ギャヴィン・サザーランド指揮、(4)のみE・グレッグソン指揮
   録音:1999年、Whitfield Street Studios, London, UK
   2000年/CD/協奏曲/NAXOS 8.572503/輸入/ネット
   <★★★☆>
 
ほとんどが「リコーダー・ウィズ・ストリングズ」ふう。
 
(CD帯紹介文) リコーダーと言えば、ルネッサンスの時代から変わるこ
とのない極めてシンプルな楽器です。しかしそこから出てくる音の多彩
なこと。ここではそんな楽器のために書かれた現代の作品をご紹介い
たしましょう。この録音のために編曲されたアーノルドのコンチェルティ
ーノや、レイン作曲の「古風な組曲」、これらを始めとした数々の作品は、
現代的な響きの中に、どこか鄙びた懐かしさを秘めた味わいです。
上記紹介文にあるP・レインやM・アーノルドの曲が特にいい。
(1)の非常に軽い美しさ、(2)の捻った翳り具合。(4)はサクソフォン
奏曲を手に入れたいグレッグソン、打楽器とハープも入って、新しいセ
ンスが冴えている。小粋な⑭もいいが⑮のワルツが耳に残る(5)・・・
てなふうで、曲の素敵さを順位付けすると、(1)(2)(4)(5)という感じに
なって、どうも前半の曲が気に入ったことになるみたい。
英国ものを聴いているとよくあるアイルランド風味が、ここでは溶け合っ
てしまってでもいるみたいで、ほとんど感じられない。意外。
でもまあ、最高のムード音楽でしょう。もっとも車の中ではいまいち合い
ませんでした。
20世紀後半のこういう(刺激がゼロの)音楽で、CDが1枚できてしまうと
いうのも、弦楽合奏の小品なら際限なくあるという英国の特徴の中に入
れてしまっていい感じですね。