休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

シュレーカー/序曲集

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20150611(了)
シュレーカー/序曲集
FRANZ SCHREKER(1878-1934)/Overtures
(1)交響的序曲「エッケハルト」(1902-3) Op.12 12:06
(2)幻想的序曲 Op.15(1914) 10:34
(3)歌劇「宝探し人」 第3幕より 交響的間奏曲(1918) 13:00
(4)歌劇「烙印を押された者」 前奏曲(1913) 9:31
(5)歌劇「おもちゃ」前奏曲(1913) 5:53
  エドガー・ザイペンブッシュ指揮/スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1985~1987年、スロヴァキア、ブラティスラヴァ、スロヴァキア・フィル・コンサートホー
   ル Tot.51:05
  2002年/CD/管弦楽/NAXOS 8.555246/輸入/中古
  <★★★☆>
(帯惹句) 存命中はそれなりの人気を博したものの、ヒトラーから「退廃
音楽」として迫害されたりしたことなどが災いして、知る人ぞ知る存在と
なってしまったシュレーカーの音楽は、まさに後期ロマン派爛熟の極み、
絢爛たる大管弦楽を縦横無尽に用いた、むせぶほどに濃厚な和声と旋
律に彩られた一大絵巻物といった感があります。もちろん当盤収録のい
ずれの曲でも、ワーグナー、レーガー、R.シュトラウスといったあたりをベ
ースにして印象主義的な要素を加えられたような、圧倒的に強大かつ緻
密に練り込まれた響きによるシュレーカー節を、それこそもう満腹になる
まで、たっぷりと味わうことができます。(cpo 8.220392の再発売品)
まさに惹句にある通り。
こんなに音の密度が濃い音楽を作るのはエライ手間なんやろな。
カラフルではあっても、イマイチ色気がないような気もするけど・・・ ワタ
シはどちらかといえば、間違いなく好きですね。覚えやすいかっこいいと
ころがあったら、もっと有名になったろうが、その辺がR・シュトラウスのよ
うにはならなかった原因。まあワタシにとってだけの話で、若いころには
気にしたことのない作曲家名だった。
シュトラウスよりはひとまわり若い。生年はシェーンベルクウェーベルン
の間。調性のある音楽としてはすごいレベルにまで行き着いた作曲家の
よう。
惹句の‘むせぶほどに濃厚な’という表現は、“むせる”とか“むせかえる”
とかのほうが普通よく使うんじゃないかな・・・と、どうでもいいことだが、こ
ういうシュレーカーの音楽なんて、今更ながらカラヤンは録音していなか
ったのだろうか。すっごく向いていた気がする。レコードの記憶はワタシに
はないもんなあ。なにかナチスだとかフルヴェンがらみだとかのわけがあ
ったのかもね。
個々の曲の感想、書いてませんが、楽しみました。特によかったのは(4)。
歌劇なんて録音されているのかな?
オケは善戦しているが、そのカラヤン/ベルリン・フィルだったらなんて思う。
(これ、今や年寄りの感想だろう) 
音は自然でまずまず。きっといいホールなんだろう。(ただ(3)以下の音の
レベルがガックリ低くなっちゃった。)
4年前に一つ聴いている。Brilliant Classicsの企画もの2枚組。どちらかと
いうと上記CDより前の、若い時のもの。
http://blogs.yahoo.co.jp/kikuy1113/60663835.html
曲のダブりなし。このNAXOS盤のほうがよかったようです。