(カバー紹介) 「ハープシコードの音色」というと、バッハを始めとしたバロック時代の |
音楽を思い起こす人がほとんどでしょう。しかしここに収録された3つの作品はどれ |
も現代に書かれたもの。どれも雅びな音色を活かしつつ、斬新な表現と現代的な |
味付けを施した何とも楽しい曲集です。ラターは現代イギリス最高の作曲家。彼の |
生み出す音楽は崇高さと親しみやすさを兼ね備えているので、どれも一度聴いた |
ら忘れられないほどの印象を残すのですが、この「古風な組曲」もその例にもれま |
せん。曲はフルートとハープシコードの合奏協奏曲風の体裁をとっていますが、こ |
れが全く一筋縄ではいかない曲集。聴きすすむうちに「おおっ」と叫び声をあげるこ |
と間違いなしの面白さ。グラスの曲はパワフルで、フランセの曲は楽しさに満ちて |
います。某テーマパークで流れていそうな音楽???です。 |
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上記カンテレ繋がりというわけでもなかったのですが、、、 |
少しは関係のありそうな選び方になったかな。(性懲りもなく、の意味に近い。) |
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(1)上記紹介文は少々オーバーかもしれませんが、なかなか軽妙。目先がころ |
ころ変わって楽しい。ラターは合唱系を主に聴いてきたからか、新鮮。 |
①はカルメン・マキのヒット曲によく似たメロディ。 |
②はNHK-FMの番組のテーマ曲に確か使われたことがあると思う。 |
③スィングル・シンガーズがアレンジして歌ったものを逆輸入したみたいな感じ。 |
④ムード音楽的ジャズ・ワルツ、ちゃんと即興ふうな箇所もある。 |
⑤眠くなるほど脳天気に美しい。 |
⑥締めにピッタリのヴィヴァーチェ。 |
ハープシコード入りのフルート協奏曲だね。 |
この美しさや軽さ、立派。 |
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(2)2曲のごく軽い曲に挟まれているからだろう、かなり重く感じてしまうグラス。 |
ミニマルとかいうことじゃなくてね。この重く陰鬱気味に進む推進力は、このアル |
バムのコンセプトにふさわしいのかどうか、という感じ。 |
決して変な曲じゃないんですけどね。 |
それから、始めて聴く曲のはずなのにこの曲想、以前にも聴いているという感じ |
がずっとつきまとった。 |
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(3)このフランセの曲が、このCDを頼んだ理由。どこかで‘名曲’と書いてあった。 |
フランセなので、それだけで。ややっこしさがまったくない。 |
ここでもフルートが大活躍。 |
⑩⑪ トッカータ。小粋で、ともかくちょこまか可愛い常動曲ないし練習曲。時々入 |
って来るフルートのソロが利いている。 |
⑫かなり甘いダンス。 ⑬愁いを帯びてきわめて美しい三拍子。フォーレを連想。 |
⑭初めの2曲の調子、るんるん陽気。 |
管楽アンサンブルに素敵な曲が多い印象のフランセ。フォーレや毒気のないプー |
ランクというような感じになっちゃうのね。 |
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(2)が異質な感じなのは、何度か聴いても同じ。 |
ま、いいんでしょうね、これで。(1)と(3)が心地よかったので・・・。 |