休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

新時代のカンテレ

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20141102(了)
新時代のカンテレ  NEW FINNISH KANTELE
アルヴォ・ペルト(1935- )/R・コイスティネン編曲:
 ①パリ・インテルヴァロ(平行する断続) 6:03
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944- ):
 ②曖昧な言葉~カンテレと弦楽三重奏のための 18:36
ペッカ・ヤルカネン(1945- ):
 ③奴隷の花~3台のカンテレのための 9:47
 ④トッカータ 8:03
レオニード・バシマコフ(1927- ):
 カンテレのための6つの練習曲より
 ⑤第1番 プレスト 1:59
 ⑥第4番 レント  2:38
エルッキ・サルメンハーラ(1944- ):
 ⑦インヴェンティオ 4:41
タウノ・マルッティネン(1912- ):
 ⑧前奏曲 2:44
マッティ・コンティオ(1948- ):
 ⑨教会の鐘が告げるものは何か 6:48
 リトヴァ・コイスティネン(カンテレ)他
 録音:1992.4~1993.4
 1994年/CD/現代・器楽曲/キングレコード/(輸入)/中古
 <★★★△>

(カバー紹介) フィンランドの民族楽器カンテレは木製の三角形の共鳴胴に鋼鉄製
の弦を張ったハープ型のもので、指ではじいて音を出す。ハープや我が国の琴の
ような透明かつ典雅な音色を持ち、意外なほど表現力に富む。当盤はフィンランド
の現代作曲家たちがこの楽器のために書き下ろしたものと、この楽器に向いてい
ると思われる作品による編曲。現代作曲家の手によるものの現代的要素は薄く、
宇宙的ともいえる無限の広がりと北欧的な冷たい感覚は、他にない全く新しいも
の。満天の星が眼に浮かぶ。
もう20年前のCDだったんだ。発売された時の記憶はない。
で、聴き方がよくわからない。
曲調よりは音色がすべてのような気がする。
ペルトとノルドグレンはよく知られているだけに、立派な感じはする。
苦手なペルトだけれど、ここでは間延びしたまるで人間が操作しているとは思え
ないような曲想が、意外にマッチしている。
ノルドグレンは現代音楽っぽく尖がったところが感じられるところが、他の作曲家
の曲と違っているよう。(このCDでは没年が載っていないが、もう亡くなっている
方もいらっしゃるんでしょうね。)
‘満天の星’でも‘オーロラ’でも構わない。
その音色なんですが、形からして琴みたいで、音も親戚筋という感じ。ただもっと
金属的な弦による金属的な音という感じかな。「ポロローン」でなく「ジャララーン」。
ハープにも近いが、ハープシコードのほうにより近い。
でもって、これらの音はワタシにはともにすぐに「飽きが来る」タイプの音なんだよ
ね。
さぁ、カンテレ、なかなか魅力的だったですけど・・・何度くらい聴けるか・・・。
(追記)
映画音楽として様々な人間のドラマに添える音に向いていると書こうとして、気が
変わっていったんは止めたが、一つ思い出したので・・・
映画『セント・オブ・ウーマン』※のサントラで、音楽はどこかエスニックな雰囲
気を漂わせる、以前から好きなトーマス・ニューマン
ここに出て来る楽器が同系統の楽器。ジャケットへの表示は(オーボエ・ダモー
レやイングリッシュ・ホルンがクレジットされているのに)ない。ワタシにはツィン
バロンかチターみたいに聞こえた記憶。シタールにだって似ている。多分ツィン
バロンだろうが、でもこのCDでもって、カンテレにも似ているなあと思って。
     ※1992年/米映/マーチン・ブレスト監督/アル・パチーノ/クリス・オドネル
      場所は多分ニューヨーク。盲目、初老の大立者(ヤクザっぽい)が隠居
      状態でいるんだが、異常に口が悪く人嫌い。世話係がいつかない中、
      ひょんなことからアルバイトとして彼のそばに大学生(男)が付くことに
      なる。彼らの関係がどんなふうに変わっていくかという舞台ふうなドラ
      マ。‘セント’はSCENT、つまり匂い。フェミニストにはまず受けないとは
      思われるものの、ワタシには大変面白い映画でした。