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(カバー) クリスマスも近いある日、二人の少女が失踪した。刑事ルージュの悪 |
夢が蘇る。 十五年前に殺された双子の妹。だが、犯人は今も刑務所の中だ。 |
まさか? 一方、監禁された少女たちは奇妙な地下室に潜み、脱出の時をうか |
がっていた・・・。一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻なプロットに唸 |
る。新鋭が放つ超絶の問題作! |
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自分の‘読んでみたいリスト’では1999年なんで、「このミス」の年度はちょうど |
2000年。 |
この時6位ながら話題のされ方がよかったか、人気が続いた。その後2011年度 |
には「愛おしい骨」だったかが1位を獲得している。 |
さてもずいぶん前から積ん読状態(もちろん名古屋にいた時から)だった厚めの |
文庫本に挑戦。 |
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この双子の片割れたる若きルージュ刑事の立ち位置と、彼の雰囲気や頭の良 |
さがとりわけ魅力的なんだけれど、実は、誘拐された少女たちのキャラクターの |
みならず、出て来るキャラがみんな見事にくっきりと描かれる。ま、そこんところ |
がこのお話の面白さ(≒ミソ)といってもいい。 |
日本では通常ありえないと思えるようなオーバーなキャラも、、、 |
誘拐事件の関係人の相関図をうまく書けると、謎は解けるかもしれない。でも、 |
それはやっぱり読んでからわかることだと書いておくしかない。 |
原題は「囮のこども」という意味で、勿論重要な絡みがある。 |
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誘拐監禁されたグウェンとサディーの友達づきあい、そしてとりわけホラー・フリ |
ークであるサディーという女の子が印象的でしたねえ。 |
最初からしばらくは主役級のデイヴィッドという喋らない少年も。 |
エピローグはなかなか深い衝撃と余韻を伴う。 |
見事なエンタテインメント、楽しみました。 |
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舞台はワシントン D.C.に近いみたいなことだったから、メリーランド州? |
そうそう、本筋とはあまり関係がないような文章なんですが、、、若いくせして聡 |
明で少々ならず虚無的なルージュ捜査官が、「女」というものに対して抱いてい |
る感覚がまことに穿って面白かったので・・・ |
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ルージュの経験によれば、横目で導火線の先端を見張っていて損をする |
ことは決してない ―― そうしていれば、男はタマを吹っ飛ばされる前に、 |
爆発を避けることができるのだ。女というものはみんな、ダイナマイトを持 |
っている。彼女たちは生まれたときに ―― 導火線の点火に使う何箱もの |
マッチと一緒に ―― それを支給されるのである。 |
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作者は女性なんだけどさ、言ってくれるわ。 |