休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

シュトックハウゼン/グルッペンほか

イメージ 1

20190209(了)
シュトックハウゼン/グルッペン,クルターグ/シュテファンへの墓
(1)クルターグ - György Kurtág (1926-)/
   「シュテファンへの墓 ギターと楽器群のための」 Op.15c<1978-79>9:17
(2)シュトックハウゼン - Karlheinz Stockhausen (1928-2007)/
   3群のオーケストラのための「グルッペン」  作品第6番<1957>12:33
(3)クルターグ - György Kurtág (1926-)/
   『石碑』 Op.33 <1994> Ⅰ.2:31 Ⅱ.4:07 Ⅲ.5:55
  クラウディオ・アバド指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか
  録音:1994年12月、ベルリン、Grosser Saal (3)ライヴ  Tot.44:38
  1996年/CD/現代音楽/管弦楽/ドイツグラモフォン/輸入/中古
  (1)<★★☆> (2)<★★★★> (3)<★★★△>

ワタシには鑑賞能力も批評能力も、これらに関してはろくにないことがよく
わかるというような音楽です。
ですから、面白いとか楽しいとかのレベルでしか、書きようがない。
イメージ 2
クルターグという作曲家の作品を聴くのは初めてです。Wikiから少し・・・
 厳格にして寡作。83歳にして、作品番号44。クルターグの作風の特徴は、
 例えば類ないシンプルな表現とヴィルトゥオーソがというようにいつも正
 反対とも言える表現が一つのものとして共存していること、「沈黙」の重
 要性(クルターグは「沈黙」は、魂が決めると言う)、噪音を好む、独特の
 音色感(アンサンブルには必ずハンガリーの民族楽器チンバロンを用い
 るが、多くの場合ハープと共用する、グランド・ピアノとアップライト・ピアノ
 を共用したりするなど)、非常にメッセージ性が強いこと。従って、初演か
 ら多くの支持を得、各地で再演が繰り返される・・・
 リゲティ・ジェルジュとは・・・ 友情は生涯にわたった・・・
 1993年から1995年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のレジデンス
 作曲家
 1994年『石碑 Op.33』はクラウディオ・アバド指揮で初演
(1) 車の中ではほぼ聞き取れない弱音で始まり、徐々に不穏でしめやか
な調子が聞き取れるようになる。ティンパニ何発かで盛り上がり、猫の鳴
き声のような管が聞こえたと思ったら、度肝を抜く大爆発が3度。
はじめよく聞こえなかったもんだからヴォリュームをかなり上げちゃってま
してね、いやー、これにはビックラコイタ。はじめて聴いた時は腹も立った
が、まあ事故を起こさなくてよかった。その後ははじめの逆で、どんどん小
さくなって消え行ってしまう。
長く書くようなもんでもないんですが・・・いったいどういうかたのお墓?
ホラーどころの話じゃない、死人も起きてしまうような爆発でした。
(車の中では聞き取れない音のために、部屋で聴き直しました・・・)
ギターは聞こえたろうか。
(3)ベートーヴェンのレオノーレ序曲の‘ジャン!’の音のような幕開け。
その一発の‘ジャン’の音が伸びながらぐにゃーっと変容していくというよう
・・・ 引き込まれる。
古代ギリシャの石碑」といった意味なのかな。(1)の墓よりよほど‘お墓’
らしく、引きずる過去があり、彷徨うような感覚がある。陰鬱な消え入り方
もそう。とても含みのある音楽だとは思いました。
(2)これもWikiによれば、シュトックハウゼンの5期に分けられたうちの第一期。
(期なんて、わずかな間に弟子だか研究者だかが早々に決めたんだ・・・)
50年代なんだが、世界初の電子音楽を発表している。「グルッペン」はアコ
ースティック。聴いたことのある「コントラ・プンクテ」なんていうのと同じ時期。
聴衆を取り囲む3つのオケというようなスタイルらしい。Gruppe の複数形。
4チャンネルとか、後ろにスピーカーがなきゃ本来の音は聴けんわけやね。
聴いてみたい気が起きたよ。
さまざまな楽器がそこいらじゅうで、パラパラバラバラと邪魔しあわないように
くっきりとした音で鳴きかわす感じ。それに往々アンサンブルよろしくビシッ!
とばかりにアンサンブルを決める、また散らばる・・・またまとまる・・・ 非常
にかっこいい。録音もよく、各楽器の性格が生きていて、ほとんど美しい。
失礼な言い方になりますが、それ以上でもそれ以下でもない。でもこれで
ワタシとしてはかなり満足しました。若いころはこの作曲家、全く受け付けま
せんでしたからね、音を聞いておれるというだけでも、変わったもんです。
この作曲家のその後の理屈込みの変貌について行くことには、興味が持
てないというか、無理だと思いますけどね。
あれれ、ジャケットをよく見ると、4D AUDIO RECOREDINGと書いてある。
それなりの再生装置があれば、Gruppen であることがわかるディスクな
んだよ、きっと。