休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ザ・ミスト』

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20191015(了)
映画『ザ・ミスト』 

  ダニエル・ロビィ監督//ロマン・デュリス/オルガ・キュリレンコ
  2017年製作/89分/仏/配給:カルチャー・パブリッシャーズ/(DVDレンタル)
  原題:Dans la brume
  <★★☆>

こういうのは普通アメリカ製と決まっているもんだから、フランス製という
のにちょっと興味がわきました。
舞台はパリで、都市は今と変わらないが、近未来の感じ。道路を挟んで向か
い合った建物にそれぞれ仕事場と自宅がある一家。自宅には娘がいて、ある
種のカプセルの中で生活している。自己免疫疾患のためだ。いつ出られるか
もわからない。このカプセルがSFっぽく、はじめに近未来だと思った理由。
ある時地震(のようなもの)が起き、地下からやや黄色っぽい煙のようなガ
スが湧き上がって来て、パリの街の3階部分あたりまで覆って滞留してしま
い、町のあらゆる機能が停止。そのガスが何なのかはわからない。色のつい
二酸化炭素みたいなもので、毒性なんかもわからないが、中にいては窒息
死する。累々と死体。

最初はどっと増えたガスだが、いったん落ち着いてからは、微増が続く。サ
スペンスのネタ。

パリの外のことは一切わからない。電気は来ず身近なバッテリーも切れ、食
料だって先が見えている。とりあえず4F以上にいた人間が生き残り、この一
家については、親は高いところに逃げてひとまず無事。娘は3Fぐらいでガス
の中にいるものの、カプセルの気密が厳重で大きなバッテリーがついている
もんだから、もつ間だけは大丈夫。もちろんそれもサスペンスのネタ。
親が逃げ込んだ部屋には、奥さんが若干ボケかけた老夫婦が住んでいる。こ
の夫婦も主な出演者になる。

建物の上のほうがそこいらじゅうでプカプカ浮いているように見える、なか
なか面白い景色。
しかし下へ降りてガスの中に入って行かなきゃならない。
最も大事な道具は酸素ボンベとマスク・・・
こういったSF的シチュエーション・ドラマ。

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SF的という理由はほかにもあって、これは生き残り方に関わっているので、
書けません。
え?というエンディングが待っています。思い返せばその気はちらっと見せ
てくれてはいたんですけどね。