休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『木挽町のあだ討ち』/あだ討ちと芝居小屋

20260904(了)
映画『木挽町のあだ討ち』
 監督・脚本;源孝志//柄本佑/長尾謙杜/瀬戸康史/滝藤賢一/
     山口馬木也/渡辺謙/正名僕蔵/北村一輝/イモトアヤコ/
     高橋和也/沢口靖子
 原作;永井沙耶子
 2026年製作/120分/日本/PrimeVideo
 <★★★☆>

江戸時代、1810年頃の冬のこと、江戸は木挽町の芝居小屋の裏手で、衆人監
視のもと、若い女に扮した菊之助(長尾)が、父(山口)の仇作兵衛(北村)
を見事討ち果たして首をとるという美談ふうなの事件が起きる。役所にもち
ゃんと届けられていたあだ討ち。
その一年半後に、加瀬総一郎(柄本)という菊之助を知っているという貧相
ななりの武士が、木挽町へやってきて、納得がいかないんだと、件のあだ討
ちのことを軽い調子でいろいろ訪ね歩き始める。
じわりじわりとあだ討ちの真相がわかってくる・・・
 
実は話はそれだけです。
芝居小屋の戯作者篠田金治(渡辺)と菊之助の母親(沢口)が知り合いであ
ったことあたりから、このあだ討ちには様々な事情や思惑が絡み、いろんな
意味で大変手間がかかっていたのね。
と、これ以上はストーリーに触れることはできません。

見知った顔がぞろぞろ出てくる割には、新鮮に観ることはできました。スト
ーリーは早々にわかってしまうものの、手の加えられ方が楽しい。
それはひとえにこの人情物ふうミステリーが、芝居小屋という道具立てをふ
んだんに使いつつ、どこかファンタジーっぽくまとめられているからでしょ
うか。あんまり時代劇を意識しなくても楽しめるとは思うものの、でも表向
きはちゃんと時代ものだし、時代劇として映像も美しい。芝居小屋の出し物
である歌舞伎の舞台も実際に出てくるし、その出しものもちゃんとストーリ
ーにひっかけられていたりしました。ワタシにはそこそこお金をかけている
感じがしました。 
 
時代物の本のリストアップは少なく、この永井沙耶子の原作はけっこう読む
気があったんですけどね、カミさんが推すもんやから、ええかぁ!と映画に
してしまった。だいたいはストレートな映画化だったんやないでしょうか。