休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『動物界』

20260701(了)
映画『動物界』
 トマ・カイエ監督/ロマン・デュリス/ポール・キルシェ
 2023年製作/128分/フランス・ベルギー合作/原題:Le regne animal
 /鑑賞 PrimeVideo
 <★★★△>

変な映画。近未来なんかじゃなく、単にサイエンティフィック・フィクショ
ン。思いつきのケッタイなショートストーリーを映画化した感じ。
人間がいろんな動物にゆっくり変異してしまうある種の病気が蔓延してしま
っている世界らしい。
どんな動物に変異するかは、わからない。
変異が始まると、治ることはない。そりゃ病院に行くが、この変異だと分か
ると、どうやら施設に入れられ、隔離/区別/差別されるよう。
で、ある父子(フランソワとエミール)が病院に行く。エミールが抵抗する
のは、変異した母親に会いたくないから、、、というのがストーリーの始まり。
母がどんな変異を遂げつつあるのかはその時は見せてくれない。
鼻のあたりを細工すると、すぐに「それ」というか、変身っぽくなるのが発
見というか、オモロイ。
 
父子は母が入れられる予定の施設近くへ引っ越し、フランソワ(デュリス/
マクシミリアン・シェル似)は仕事を別のものに替え、エミールは短期間転校(高校生
やね)をするが、母親は移送途中に車が事故って行方不明になる。
エミールの転校生活やフランソワの妻探しが続くが、はじめは変異を嫌って
いたエミールは、自身が変異の兆候を見せ始めたり、森で出会った鳥人間に
シンパシーのようなものを感じたりと、様々なことが起きる。変異は止めよ
うもないようで、だからストーリーも悲劇的にぶっ詰まってしまいそうであ
ることはわかる。それでも、どんなエンディングが用意されているのかは想
像できない。

エミールが、まだ不完全な鳥人間が飛ぶ練習に協力するところなんざ、微笑
ましかったですねぇ。
妻が戻ることをひたすら望んでいたフランソワに、息子の変異の兆候に気づ
く時が来てしまう。少しストーリーが見えてくる。ハッピー・エンディング

になるのか、カタストローフなのか、どちらでもない間のグレーゾーンのま

まなのか。

 
探すと2年前ぐらいの新聞の古い紹介記事がすぐ見つかりましてね、その中
に 「奇妙な外見ゆえ差別され、忌避される彼らは、ヨーロッパで問題化され
る移民たちのメタファーかも」云々なんて書かれていて、「・・・ 」。
人からできちゃった生き物を一塊にして区別するところなんざ、メタファー
と言えなくもない。でもワタシは、単なるエンタテインメントのままでいい。
 
一点、意思の疎通が最終的にどうなるかについては、やや曖昧でした。後で
メタファーは気になったものの、とりあえず面白く観ることができました。
 
カミサンはちょっと前に観ていて、途中でやめたらしいが、ワタシが観終わ
った後で、結末がどうだったか訊いてきた。勿論教えました。

 

  そうそう、忘れてました、エミールの母親の変異は、一瞬しか映らなか

  ったが、黒いカピバラに似た何か、でした。ありゃなんだろう。エミー

  ル自身のは、まだはっきりしていない段階でした・・・。