かなり話題になった本です。 |
ノウハウ本のようなイメージが漂うので、はじめは読む気なんぞなかったの |
ですが、養老先生が薦めるに及んで、こりゃ気にしているシンギュラリティの |
話の方向らしいということもわかって、読むことにしました。 |
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結果、たいそう刺激的でした。もちろん面白かったです。 |
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AIに仕事を奪われる心配というときのAIったって、本来のAIとAI技術の言葉 |
上の区別をつけないとわかりにくいこと甚だしいんだけれど、ともあれ、まず |
は‘シンギュラリティ’。ロボットに東大を受験させてみようという、まあつまり |
AIなんだけれど、そういうもともと研究されていた試みに合わせて、シンギュ |
ラリティってどうなんよ、ということを述べておられる。 |
‘真の意味でのAI’はシンギュラリティに到達するか! |
著者はそれはすくなくとも当面はない!と結論付けている。前半は、「東ロボ |
くん」と併せて、微に入り細を穿ってその理由を説明してくれる。 |
なるほどです。この本の賞味期限は多分まだまだ切れない。 |
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しかし仕事が取られることは間違いない。 |
AIにできることは、偏りがあるものの、多い。 |
人間はAIのできないことをやればいい、やるしかない。それも確かだ。 |
だけど、AIが不得手なことをやるといっても、ほんとにできるの?と考え、調 |
べてみたというのが後半。
AIの超苦手なものの中に、文章を読んで理解するというものがある・・・
意味を理解することができないというのととても近い。
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ところがところが、著者(新井先生)は中学校・高校生のある能力(読解力)に
慄然とする。
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それでこのタイトルなんだ。 |
読むこっちも、先生ほどじゃないかもしらんが、慄然。(ホンマかよ?嘘やろ! |
の世界) |
SNSばかりいじっているようでは、恐ろしいことになる。それを教えてやるのが |
大人だと思うが、もう高校生や大学生になった子どもたちは、親の言うことや |
教師の言うことにだって、まともに取り合わないのじゃないか。 |
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‘空恐ろしい’という感覚と‘ざまぁ見ろ!’という感覚が同時に起きていて、そ |
れも含めて‘面白い’と言っちゃっていいのなら、面白い。 |
当然のこと、ひねくれた気分なんですけどね・・・ |
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問題意識を行動に表しておられるのがさすがにエライ先生だなぁ。 |
若いお父さんお母さんに読んでほしいが、スマホばっかり触っているようじゃ |
そもそも読まれへんかぁ。それから、先生や文科省には絶対! |
我が国の宰相はどう思うでしょうか。理解できたとしても、政策に反映させる |
のは無理でしょう。 |
それ以上の政治的な発言は止めておきますが、そっちのほうにもけっこう発 |
想が向かいました。 |
これは『教科書』のように読まれていい本だと思います。おそまきながら・・・ |