もちろんあのルメットの有名作のリメイク。 |
リメイクというとテレビ版だって面白かったし、陪審員制度がないはずの |
日本ヴァージョンも楽しかった。 |
これはロシア版。 |
携帯を使い始めた頃なのかな。機種でなんとなくそう思いました。 |
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チェチェン出身の少年が、養父を殺したかどで、裁かれようとしている。有 |
罪なら終身刑だろう。ということでモスクワの裁判の陪審員12人が有罪か |
無罪かを評決しなきゃならない。協議場所は裁判所の隣の学校の体育館。 |
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最初の評決はオリジナルと同じで、始めは有罪11、無罪1。無罪の1は反 |
論とも言えないような理由なんだが、全員一致でないといけない。 |
そこから大迷走協議が始まるというスタイルは皆同じ。 |
ときどき、チェチェンの紛争や、陪審員の本論とはズレまくったとしか言いよ |
ようのない個人的な体験とそこから得た教訓が、芝居っけたっぷりに披露 |
され、それらがなぜか有罪・無罪を覆す理由とされる。そのパターンがいろ |
いろ。役者たちはすごく個性的でうまい。150分(!)のなかでたっぷり描か |
れる。いろんなロシアが見えているようなのが面白いし、中でもチェチェン |
問題の触れ方や、人種問題などの一端が見え隠れするのも興味深い。 |
もちろんときどきは、まっとうな路線へ引き戻す動きも挟まる。 |
リメイクするにあたって、実に様々な工夫が凝らされているんでしょうね。 |
舞台が体育館というのも利いている。 |
長尺にはなってますが、少々ダレるのもむしろ協議のリアルさで、引き込ま |
れました。 |
おしまいの捻り具合にはけっこう驚きました。ミハルコフ監督さんならではな |
のでしょう・・・ |
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音楽は、弦中心のオケとヴォーカル。ちょっと古臭くて面白くはないですが、 |
もちろん邪魔にもなっていないようでした。 |