休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『アイオワ野球連盟』/W・P・キンセラ


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20181213(了)
アイオワ野球連盟』/W・P・キンセラ
 THE IOWA BASEBALL CONFEDERACY by W.P.KINSELLA
 第一部 ウォーミング・アップ
 第二部 試合
 第三部 ポスト・ゲーム・ショー
   訳者あとがき:永井淳
   1987年11月/小説/文芸春秋/単行本/中古
   <★★★△>
オナマタというアイオワ州のある町。20世紀の始めまではビッグ・イニング
という名で呼ばれていた。この町の名は、野球で使う言葉だけれど、どう
もそうではなく、インディアンのつける名前みたい。
お話の中心は、アイオワ野球連盟というものが何年間か存在したことと、
なんとこの町へシカゴ・カブスがやって来て、1908年に連盟の中心選手と
メジャー・リーグ・チームとのエキシビション・ゲームがダブルヘッダーで行
われたこと。(実はダブルにはならなかった!)
ところがどういうことなのか、そこがミステリーとしてストーリーの中心を担
うのだが、連盟の存在や試合があったこと、記憶などが、まるで神隠しに
でも遭ったみたいに消えてしまっている。
ただ、例外があって、神隠しも見逃したか、クラークという男が啓示のよう
なものを受けて気付き、彼の後半生をかけて調査をし、明らかにしようとす
る。
彼の後半生では解決しなかったものの、彼の息子への擦り込みは奇跡の
ように自然になされて、息子もこの調査に生涯をかける。
なぜこんなことになってしまったのか。信じているのはこのクラーク父子だ
けなのか。果たしてこの話は本当のことなのか、真実と証明されるのか。
というのが第一章の印象なんだが、第二章では・・・
まあ中心線はこの紆余曲折ではあるわけですが、作者のさまざまな空想
が、なんというか、大爆発(大暴走?)する。
大切なのはある伝説のインディアンのカップルの経緯。
とにかく、1908年のそのゲームが行われるところへクラークの息子が友人
と共に大胆に時空を飛び越えてしまう。タイムスリップなんていうような生
易しいものじゃない。とんでもないスラプスティック状態に突入する。
実際に試合は行われたんだが、この試合、魔法がかかったみたい(とい
うのが大切!)にいっかな終わらない。一ヵ月も決着がつかず、40日、
千数百イニング続く。そして通奏低音みたいに合わせて続くのが雨・・・
果たしてどうなっちゃうんだろうというところですが、ま、何とかおさまるも
のなのですな。
このハチャメチャの評価が難しい・・・点数ちょっと辛すぎましたか・・・
そうそう、冗談みたいにルーズヴェルト大統領がやってきたりします。
シューレス・ジョー」(『フィールド・オブ・ドリームズ』)などを知らなければ、
かなり奇天烈な野球小説ってことになるんだろうな。

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