休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

プッチーニ《西部の娘》 METライブビューイング2018-19 第3作

20181213(了)
    <オペラ/映画>
プッチーニ《西部の娘》 (イタリア語)
  指揮:マルコ・アルミリアート/演出:ジャンカルロ・デル・モナコ
  ミニー;エヴァ=マリア・ヴェストブルック(ソプラノ)
  ディック・ジョンソン;ヨナス・カウフマン(テノール)
  ジャック・ランス;ジェリコ・ルチッチ(バリトン)
  (上演)2018年10月17日、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場
  鑑賞、12月13日、なんばパークスシネマ、18:30-21:35
  <★★★☆>
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2ヶ月ほど前の実際の公演!
そのこと自体が贅沢なもんです。
少なくともワタシには値段も贅沢です。

この前の第2作、サン=サーンスサムソンとデリラ』を逃しての第3作鑑賞。
先日千葉在住の友人が来たとき、日程をコピーして渡した。なんとなく行き
たそうな顔をしていたが、2作目、3作目、観に行ったろうか。
このオペラはタイトルは知っていましたが、音楽もストーリーもまったく初め
て。
プッチーニがMETの依頼を受けて、1910年頃に初演されたとか。事前にプ
ッチーニはアメリカのことや音楽を調べたりしたそうな。
そのかいあってか、ちょっくらアメリカっぽさを感じましたね。
それに、オーケストレーションが豪華で立派。
ただし、アイデアや変化がもうひとつだったような気もする。
ラブストーリーなんだが振るっていて、西部劇らしいところがなくもなかった
ものの、ラストにはけっこうびっくりしました。この終わり方は珍しいでしょ?
セットのすごさは幕間がみんな見えることで、よくわかったし、スペクタキュ
ラーなんですが、それを土台にした演出はさすがに上手いものだと思いま
した。クラシックもこうすりゃまだ‘観られる’・・・いうこと。
オーケストラ物は、室内楽よりもいっそうカビの生えたようなアンコが多くて
・・・聴く側のレベルも問題なんやけどねえ。
 会員になってお金を出してくれるのは功成り名遂げた年寄りが多く、1階
 の真ん中に席を占める。彼らはアンケートなどからして趣味が古いと思わ
 れている・・・そういったかたがたと、いつまでたっても代替わりばかりする
 子供たちが客の中心を占め、子どもたちからヘヴィーなファンになってくれ
 る確率がやけに低いこと・・・
それほど単純でもないのかな。
新しいオペラもどんどん作られているという記事もたまたま今日(12/14)読
んだけれど、あくまで現実的、現代的な内容。両輪で行くしかない。

肝心の歌なんですが・・・ヴェストブルックのミニーは、大柄で男勝り。決して
悪くはなかったのですが、ワタシにはカウフマンのジョンソン、ルチッチのラ
ンスのほうがなんとなくよかったような気がしました。
ヴェストブルックさんは、来年にまたがる本シーズンラス前の『ワルキューレ
にも名を連ねていますね。そっちのほうが合いそうな感じ。
次の第4作は来年で、ヒッチコックの映画で知られる新作オペラ『マーニー』。
ちょこっとだけ予告があって、第1作『アイーダ』のとき、インタヴュアーを務
めていたかた(イザベル・レナード/ソプラノ)がタイトルロールを演る。別嬪さ
んであるのもいいことだけど、声が素晴らしかった。
行ってもいいかなという気になっています。

 
蛇足ですが、この映画の前に、あべのハルカスに寄りました。
まあ通り道です、その恥ずかしきメモ・・・
 藤田嗣治展とあるのに行ってみた。
 ハルカスなんて行かないもんだから、どう上がっていいものやら分からない。
 何階で催されているかも忘れた。
 カミサンが観たのは16階のエッシャー展だから、16階という頭があって、違っ
 ていてうろたえた。
 11階・・・百貨店のほうじゃないか。
 行ってみて、「入場無料」の意味が分かった。
 ここは画廊で絵を売ってるんだ! 
 小さいものやスケッチ風なのが多かった。高いのは数千万というのもあった
 けど。
 ま、もともと売りものなんだよな。
 値段がついていて、しらけるほうがおかしい。
 どこかで藤田展があったはず(京都?)で、2か所であるはずもない・・・
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             (50年ほど前に‘レオナール・フジタ展’とか謳った
               展覧会に行って以来です藤田の絵なんて)