休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『エル』 ELLE

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20181102(了)
映画『エル』 ELLE
 ポール・ヴァーホーヴェン監督//イザベル・ユペール/
 音楽;アン・ダッドリー
 2016年/仏映/131分/DVDレンタル
 <★★☆>

〈映画.com解説から〉 フィリップ・ディジャンの小説「oh...」を実写映画化したエ
ロティックサスペンス。ゲーム会社のCEOを務める女性ミシェルは、ある日突
然、自宅に侵入してきた覆面男に襲われてしまう。何事もなかったかのように
今まで通りの生活を送ろうとするミシェルだったが、襲われた時の記憶がフラ
ッシュバックするようになっていく。犯人が身近にいることに気づいたミシェル
はその正体を突き止めようとするが、自分自身に潜んでいた欲望や衝動に突
き動かされて思わぬ行動に出る・・・
しまったなぁ、これは、感想、書きにくいや・・・
あの漫画っぽい「氷の微笑」は観たことがあって、ずいぶん経ちました。あれ
もエロティック・サスペンスって言われたんだったが、それとはけっこう違う。
それに、世の中の様変わりの方向が、「氷の微笑」の二番煎じが受けるよう
なものではなかったかも、なんていう言い方もできるかもしれない・・・
 (ははは、そらぁどうかな)
成熟した女性の毅然とした態度やその性のストレートな表現に対して、かた
やレイプ犯が暴力的とはいえ、いささかならず特殊。いや、正直と言えば正
直なのかもしれない。勿論正当化できることであるわけがないものの・・・
じゃあどういう話になるんだろうと思いきや、しばらくして彼女は周りにペラペ
ラ喋ってしまう。しかもその後の展開に結構びっくりさせられる。女性側の性
もリアルで‘危なく’描かれていると言える。
ウーン、これって‘対等’? いやいや、途中で主客転倒してるのか。
(それなら、生物学的には正しい方向性じゃない?と言ってしまったらまずい
よね)
彼女の強さや恐さ、そこから奇妙なユーモアすら感じさせる進み方。
エンディングの前のカタストローフは実に皮肉。
そしてエンディングは、男には(少なくともワタシには)理解することがかなり
難しい・・・(不可能と書こうとしてみたが、それでは嘘臭いので、とりあえず難
しいと言っておくしかない)。
少し前だとなかったような、痒いところに手が届いているような、ちょっと新し
いところのある映画かもしれないと、ワタシには思えました。
だからといって、面白いかどうかは別ですけどね。