休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ケクラン;「ジャングル・ブック」「セヴン・スターズ・シンフォニー」

イメージ 1
20180910(了)
ケクラン (Charles Koechlin 1867-1950);
   /「ジャングル・ブック」「セヴン・スターズ・シンフォニー」他
<DISC1> 73:00
(1)交響詩集「ジャングル・ブック」~キプリング作「ジャングル・ブック」による
 A)3つの詩 Op.18(1899-1904) 17:25
    ①アザラシの子守唄 5:22
    ②ジャングルの夜の歌 3:17
    ③カーラー・ナーグの歌 8:46
 B)春に駆ける Op.95(1925-27) 31:54
    ④森の春 4:58
    ⑤モーグリ 2:53
    ⑥疾駆 17:09
    ⑦夜 6:53
 C)プールン・バガードの瞑想 Op.159(1900、1923、1936) ⑧ 13:46
 D)ジャングルの掟 Op.175 ⑨ 9:16
<DISC2> 70:10
 E)バンダー=ローグ Op.176  16:32
(2)セヴン・スターズ・シンフォニー Op.132
                     (7大スターのための交響曲  42:43
 ②ダグラス・フェアバンクス 6:07
 ③リリアン・ハーヴェイ 2:16
 ④グレタ・ガルボ 3:53
 ⑤クララ・ボウと陽のあたるカリフォルニア 6:02
 ⑥マレーネ・ディートリッヒ 5:08(1933)
 ⑦エミール・ヤニングズ 4:08
 ⑧チャーリー・チャップリン 14:58
(3)4つの間奏曲 Op.214 5:04
 ⑨Ⅰ.Assez animé 0:49
 ⑩Ⅱ.Allegretto 1:43
 ⑪Ⅲ.Allegro(non troppo) 1:17
 ⑫Ⅳ.Coulant,assez vite 1:15
(4)バルセロナのアンダルシア女 OP.134 (1933)⑬ 5:27
 DISC1&DISC2①;デイヴィッド・ジンマン指揮/ベルリン放送交響楽団/
      イリス・ファミリオン(Ms、D1①②)、ヨーハン・ボータ(Tn、D1③)、
      ラルフ・ルーカス(Bt、D1①②)、RIAS室内合唱団(D1①②)
      録音:1993年6月、自由ベルリン放送第1スタジオ
 DISC2②-⑬;ジェイムズ・ジャッド指揮/ベルリン・ドイツ交響楽団
      録音;1995年10月、ベルリン、ダーレム、イエス・キリスト教会
 2010年9月/CD/管弦楽曲/RCA/SME/邦盤2枚組み
 <★★★★☆>
ジャケット写真の絵、わりと面白いですね。

(帯1) ケクラン没後60年記念。20世紀フランス随一の作曲家による繊細な
オーケストレーションを堪能できる2枚組。
(帯2)フランスの作曲家シャルル・ケクランは、マスネとフォーレに師事し、ド
ビュッシー「カンマ」やフォーレの「ペレアスとメリザンド」の管弦楽化を手がけ
たほか、作品番号だけでも226に上るという数多くの作品をさまざまなジャンル
で残しており、そのユニークな作風に関心が高まっている。ケクランがキプリン
グの小説「ジャングル・ブック」にインスピレーションを受けて書いたオーケスト
ラ曲を集大成した2枚組みのアルバムに、グレタ・ガルボマレーネ・ディートリ
ッヒ、チャーリー・チャプリンら7名の映画スターの名前を冠した楽章を持つ「セ
ヴン・スターズ・シンフォニー」ほかを新たにカップリング。ジンマン、ジャッドとい
う実力派の指揮者の名演も聴きもの。
再度取り上げてみます。
ひとつ前のブログから、やっと探し当てました。探せるようには作ってませんの
で、たいへんでした。拙い文章を読むと、、、今回とあまり変わらない。忘れて
たってこと。ケクランを知ったのはたかだか8年前だったんだが、8年たてば、
ヒトの細胞は8回ぐらいは入れ替わってるんで、、、なんてね。
始めに“開けてビックリ玉手箱”と書いてます。
その後何度かは聴いているんですが、慣れて飽きるということがありませんで、
自分の評価は下がるどころか、上ってます。
特に「セヴン・スターズ・シンフォニー (7大スターのための交響曲)」。
このあいだの「ペルシャの時」のオーケストラ版よりもさらに華麗で繊細。
例えば⑧のチャップリン、8年前にはこんなふうに書いていた・・・
 ⑧は15分近くもある大作で、殆ど交響詩のように内容が濃い。コケティ
 ッシュ、コミカルな調子とペーソスなど色んな曲調を織り込みながら進ん
 でいく。しかも品がいい。一瞬ウェーベルンのような盛り上がりを見せた
 りもする。エンディングは銀幕に緞帳が下りてくる感じのものを意図的に
 付け加えたような具合。お見事。
と、ちゃんと褒めている。
今回もっとも気に入ったのは⑥のデートリッヒかな。妖艶なのにべとつかない。
ともあれヴァラエティに富む7曲、どれもがいい。
もっとも、有名俳優たちをこっちがよく知らないということもあるかもしれないけ
れど、ワタシのイメージでは、ご本人たちのことは、あまり想像しなくてもいい
んじゃないかという感じだね。美化しすぎなんじゃないか・・・
連作交響詩ジャングルブック」も素晴らしい。歌付きのものも、オーケストラだ
けのものも。
ここで指揮しているジンマンさんが尽力したそうな。
(3)は短いけれど、尖がったところもあって、これもいい曲。
(1)(2)両曲とも、すくなくとも日本じゃコンサートにかかったことないだろうね。
もったいないこっちゃ。