休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ダンケルク』

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20180809(了)
映画『ダンケルク』 Dunkirk 
  クリストファー・ノーラン監督//フィオン・ホワイトヘッド/ジャック・ロウデン/
  トム・グリン=カーニー/ハリー・スタイルズ/アナイリン・バーナード/
  キリアン・マーフィー/ケネス・ブラナー/マーク・ライランス/トム・ハーディ/
  音楽:ハンス・ジマー
  2017年/米映/105分/DVDレンタル
  <★★★☆>


8月向きでしょうかね。
<映画.com解説から> 史上最大の救出作戦と言われる「ダイナモ作戦」が
展開された、第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。ポーランドを侵攻し、
そこから北フランスまで勢力を広げたドイツ軍は、戦車や航空機といった新
兵器を用いた電撃的な戦いで英仏連合軍をフランス北部のダンケルクへと
追い詰めていく。この事態に危機感を抱いたイギリス首相のチャーチルは、
ダンケルクに取り残された兵士40万人の救出を命じ、1940年5月26日、軍
艦はもとより、民間の船舶も総動員したダイナモ作戦が発動。戦局は奇跡
的な展開を迎えることとなる・・・
絶望的状況下で、ずるをしてでも何としても故郷へ帰ろうとする若い兵卒(た
ち)、居残って多くの兵士たちを何とかドーヴァーを渡って英国へ渡らせようと
頑張る海軍中佐や士官、兵士たちを乗せて帰るべく徴用されてしまった小さ
い遊覧船の船長やその子供、3機のスピットファイアのかなり無謀な抵抗な
ど。そうした無謀ともいえる行動を通して、ヤバイ作戦を見つめる。
視点がそれぞれ異なるために、時制を細かく動かしながら。
映像は、大半淡かったりグレーがかった映像ばかり。スピードや規模感など
は申し分ないものの、なんというか、このジャンルとしては変わっていて、濃
厚な幻想味がありました。
どの切り口も面白かったが、中でも若い兵士の、ああでもないこうでもないと、
知恵を巡らせてこの状況から抜け出そうとするさまや、彼の視野といってもい
い景色が秀逸な感じがしました。
(最後の海岸の大量の波の花・・・、ありゃあ本物ですよねえ、寒そう。撮影も
大変!)
ドイツ側のことは、ほとんど描かれない。そんなの、主旨じゃないし・・・。まあ
そういうことです。
はじめは奇妙な描き方や編集だなぁと思っていたんですが、だんだん馴染ん
できましてね、カミサンも、このジャンルなのに珍しくノリノリ。
内容的にはかなり短い時間のできごとだったのでしょうが、ゆっくりと描かれ
る。当然収斂も(イライラも)徐々に徐々に。

前回の戦争もの、デンマークの海岸で若者たちが地雷除去をさせられる映
画は面白い切り口の皮肉として強く印象に残りましたが、これは実写を不思
議なムードに仕上げたという記憶に残る(かもしれない)映像体験でした。
その代わりと言っちゃあナンですが、音楽はつまらなかったです。