休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ヴィラ=ロボス/ブラジル風バッハほか

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20180808(了)
ヴィラ=ロボス(1887-1959) Heitor Villa-Lobos
/ブラジル風バッハ Bachianas Brazilieras
〈CD1〉
(1)ブラジル風バッハ 第1番 1932
  ①序奏(エンボラーダ) アニマート 7:06
  ②前奏曲(モヂーニャ) アンダンテ 9:36
  ③フーガ(対話) ウン ポコ アニマート 4:32
(2)ブラジル風バッハ 第2番 1933
  ④前奏曲(ならず者の唄) Adagio-Andante mosso 5:37
  ⑤アリア(祖国の唄)  Largo 4:33
  ⑥踊り(藪の思い出) Andante moderato 4:54
  ⑦トッカータ(カイピラの小さな汽車) Un poco moderato 4:25
(3)ブラジル風バッハ 第3番 1934
  ⑧前奏曲(ポンテイオ) Adagio 6:31
  ⑨幻想曲(脱線) Allegro moderato 6:04
  ⑩アリア(モヂーニャ) Largo 7:44
  ⑪トッカータ(ピカプ) Allegro 5:39
〈CD2〉
(4)ブラジル風バッハ 第4番 1930-41,1942
  ①前奏曲(序奏) Lento 3:54
  ②コラール(藪の唄) Largo 5:42
  ③アリア(賛歌) Moderato 5:24
  ④踊り(ミウヂーニョ) Muito animato 3:41
(5)ブラジル風バッハ 第5番 1938/1945
  ⑤アリア(カンティレーナ):Adagio 6:08
  ⑥踊り(マルテロ):Allegretto 4:23
(6)ブラジル風バッハ 第6番 1938
  ⑦アリア(ショーロ) Largo 4:05
  ⑧幻想曲 Allegro 5:09
(7)ブラジル風バッハ 第7番 1942
  ⑨前奏曲(ポンテイオ) 8:15
  ⑩ジグ(カイピラふう)カドリーユ 4;54
  ⑪トッカータ(一騎打ち) 7:29
  ⑫フーガ(対話) 7:36
〈CD3〉
(8)ブラジル風バッハ 第8番 1944
  ①前奏曲 6:03
  ②アリア(モヂーニヤ) 8:07
  ③トッカータ 5:18
  ④フーガ 5;22 
(9)ブラジル風バッハ 第9番 1945
  ⑤前奏曲とフーガ 8:21
    以上・・・
    エンリケ・バティス指揮/ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団
    (3)Jorge Federico Osorio(ピアノ)
    (5)バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)、エイドン・フォックス(チェロ)
    (6)Lisa Hansen(フルート)、Susan Bell(バスーン)
    録音:1985-1986年/ロンドン,(6)のみ1985年/メキシコシティ
 
(10)ブラジルの子供の謝肉祭による幻想曲(1998年デジタルリマスター)
  ⑥23:26
    ウラジーミル・アシュケナージ指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
    クリスティナ・アルティス(ピアノ)
    録音:1984年/ロンドン
(11)ギターと小管弦楽のための協奏曲
  ⑦アレグロ・プレシーソ 5:14
  ⑧アンダンティーノ・エ・アンダンテ-カデンツァ 7:52
  ⑨アレグロ・ノン・トロッポ 4:31
    ヘスス・ロペス=コボス指揮/ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
    アンヘル・ロメロ(ギター)
    録音:1976-77年/ロンドン
 
    CD3枚組/管弦楽/Ⓟ&ⓒ 2007 EMI Records/輸入/中古
    <★★★~★★★☆>

 

Wikiから)
・・・「ブラジルの民俗音楽とバッハの作曲様式の融合」というヴィラ=ロボ
スの意図をうまく捉えてはいるが、原題の「バッハ風・ブラジル風の音楽」
という本来の意味を必ずしも反映してはいない・・・
 
・・・第1番のように題名に比較的忠実なもの、第2番のようにジャズの影響
が顕著なもの、第3番のように新古典主義の理想により忠実なもの、第5番
のように国民楽派の傾向が鮮明なものとに分かれている。しかしながら、
民族的なリズムや旋法による旋律を、多声的に処理するという姿勢におい
ては首尾一貫している。それゆえに「現代版(またはブラジル版)のブランデ
ンブルク協奏曲」と呼ぶ向きもある。 
 
 
必ずしもバッハ風・ブラジル風という意味を反映していない・・・
まったくそうでした。だいたいバッハがあまり好きでないワタシにはラッキー。
3枚をとっかえひっかえ何度も聴き、個々の印象もメモはしたものの、どうも
一生懸命にはなれず、つまりそう好きにはなれなかった。
 
〈CD3〉がよかったですね。(8)とフィルアップの(10)(11)の3曲。
これだけ、アップしてみましょうか。
 
(8)ブラジル風バッハ 第8番
民族色が結構濃いとは思うものの、でもなんだかヨーロッパのどこかのよ
うにも聞こえる。①はなかなか素敵。だが、そのあとはブラスや打楽器が
大活躍する少々大仰だがかっこのいい音楽。③はヒナステラめく。(いや、
ワタシにはその辺がミソっぽい)
チューバなんか窒息しそう。
もう少しいい演奏のもので聴いてみたい気がします。
でも、1から9番の中では、この曲が一番気に入ったかも。
(9)ブラジル風バッハ 第9番
弦楽合奏。合唱版というのもあるらしい。
前奏曲’部分の厚めの弦楽が独特のカラーやテンペラメントでグッド。
フーガの部分は‘バッハ+ピアソラ’めくけれど、一番始めに書いたように、
弦楽のアンサンブルの精度が気になってしまった。なんだかもったいない。
(10)ブラジルの子供の謝肉祭による幻想曲(1998年デジタルリマスター)
ピアノとオケのためのファンタジー、と書けば、上記の3番もそんなふうだっ
た。でも協奏曲風な3番より生き生きとして、ヒナステラを思わせたり、ちょ
っと尖ってみせたりもする。まあヒナステラのどす黒い感じはないけどね。
協奏曲のように分かれていて曲想もとっつきやすく、楽しい。それはアシ
ュケナージ以下の演奏の良さも関わっているかも。
コンサートの協奏曲としてすっごくよさそう。
(11)ギターと小管弦楽のための協奏曲
⑦メランコリックだが感情は抑えた感じで、次の楽章に取っておくよう。
⑧ところがこの楽章も、ギターのメロディはきれいだがカデンツァ以外は
案外さっぱりしている。地味ながらオケがいい。
⑨出だしのオケのサウンドがすかっとカッコいい。
ギターソロのCDは1枚聴いて面白くなかったけれど、協奏曲はなかなか
どうして、魅惑の「ギター協奏曲」。ロドリーゴのように手垢まみれという
感覚がないもんで、新鮮でした。

 

 
こんなところです。しょうがありません。
かなり金太郎飴的な弦楽四重奏曲を聴いた後、これにとりついてみたら、
発想は確かにいろいろで、それが楽しいという方もおられようが、ワタシは
ただ楽しければ他はどうでもいいだろう、という気にもなれず。クァルテット
の前にぽつぽつ聴いてきていたシンフォニー(全部は聴いてません、残り
はまぁこれからです) と面白さの度合いはたいして変わらない感じでした。
‘シンフォニーや弦楽四重奏では個性が羽ばたいていないので、人気がな
く、やはり聴くべきはこの「ブラジル風バッハ」でしょう’とWikiでもそんな調
子。どうでもいいことですが、ワタシは不賛成・・・