休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

テレビのフジコ・ヘミングさん

音楽系の話題二つ・・・

6/18(月)
イメージ 1
イメージ 2
 
 (職場の同僚のオッサンが持ってきていた夕刊をコピーしておいたもの)
 「指輪」をオケ名にするなんて、結構大それた感じ。
 どんな音がするんでしょうか、聴いてみたいもんです。
 東京にはいったいいくつのプロオーケストラがあるのか、いくら人口が多くて
 も、たいへんだろうなぁ。ともに地方オケに所属していた長男夫婦は、やりた
 いことができない、食ってゆけない、子供を育てられない、好きだからいいな
 どと寝言みたいなことは言えないと、脱退した。個人での活動は大変だけれ
 ど、今は子どもが二人。まあまあやりたいことができているようだ。
 これを読むとその辺のことを思い出した。
 写真、ざっと見ても女性が多いでしょ?何をか(いろいろですが)いわんや、だ
 と思います。
 街なかで楽器を持った人を見かけることがありますが、たいてい女性・・・(この
 印象は名古屋でのものです)

6/23(土)

晩飯の後、Eテレフジコ・ヘミング(1932-)を観る。現在85歳。
ヘミングさんと田川なにがしさん、ビーズ刺繍デザイナーだそうな、との対話と、
それぞれの世界とクロスする部分の蘊蓄とリスペクト。絵、色彩、刺繍・・・
ピアノはワタシが苦手なリスト中心。
スピード感はないんだけれど、音楽の堂々たるさまに珍しく感激。
耳は依然不自由で、右は聞こえず左耳は40%の聴力。
彼女が60歳代になってからだった?と思う、猫との世捨て人のようなみすぼら
しいパリでの生活を中心にしたドキュメンタリーがNHKで放映されてから、猛烈
に人気が出た。ワタシたまたま観て、いまだに覚えてます。
それからは今まで世界中を演奏旅行して回っている。CDもいろいろ出した。
でも、引き崩しが目立つとか、ミスタッチが多いとかいった評を読んだこともあっ
て、人気が先行しすぎていて、もう終わっているんじゃないかと思っていたが、
今日の映像で、それが間違っているのがわかった。なんと立派な音楽。
毎日3‐4時間も練習し、ご自分でも技術的なものだって伸びたりすることがあ
るとか言っていた。誇張じゃないと思う。
もっとも、古美術と同じで、アンティーク好きの自分の演奏も「アンティーク」なん
だって。なるほど、わかっておられるんだ。
ギターも弾けるそうな。
基本的には人前で弾くのは好きなほうではないが、天職でもあって、自分の演
奏を好んで聴きたがる人がいるかぎり、やめられない。本心は、できれば人目
につかないところで猫とひっそり暮らしたいんだってさ。
少ししか見ることができなかったピアノ演奏の部分では、ミスタッチなどほとんど
なかった。
髪の毛は金髪でくしゃくしゃ。北欧系の父と日本人の混血で、ベルリンで教育を
受けた。本来髪は黒なので、染めているんだ。
ラローチャさんぐらいだろうか、背が低く、年齢からますます縮んでおられる。身
に着けるものはワタシから観ればヘンテコリンで品もないが、あれが好きなんだ
からしょうがない。ぼろ布の塊がピアノを弾いているかのごとし。
ほんとは、ドビュッシーなどの印象派の音楽がお好き。このことは前にも聞いた
ことがある。あのいろんな布が重なった色彩もひょっとすると、その辺の好みと
関係があるのかもしれんね。