休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』

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20180210(了)
映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』
  監督;小林聖太郎//佐々木蔵之介/横山裕/北川景子/濱田崇裕/
  橋本マナミ/國村隼/橋爪功/宇崎竜童/キムラ緑子/木下ほうか
  2017年/邦画/120分/松竹/DVDレンタル
  <★★★>


(映画.com解説から) 黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」を佐々木
蔵之介と横山裕関ジャニ∞)のダブル主演で映画化したハードボイルドア
ン。映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画企画に、二蝶会の若頭
が出資をすることとなったが、小清水は映画製作の金を持ったまま行方をく
らましてしまった。二蝶会の強面ヤクザ桑原は経営コンサルタントの二宮を
巻き込み、資金回収のために奔走。桑原は邪魔をするゴロツキ2人を病院
送りにする。しかし、その相手はなんと本家筋の構成員。これが原因で組同
士の揉め事へと発展し、追う立場だった桑原と二宮がいつしか追われる側
になってしまう。桑原&二宮コンビを演じる佐々木、、横山は、ともに関西出
身。大阪を舞台にリアルな関西弁による掛け合いを見せる。監督は黒川原
作によるテレビドラマ「煙霞 Gold Rush」も手がけた、、、
黒川博行の名は近ごろよく見るけれど、ずいぶん前に‘このミス’の上位に
ランクインしていた作品を一つ読んだことがあるくらいでろくに知らない。
どうやらこれはシリーズもののよう。ヤクザの話かと思ったら、果たしてそう
ではありましたが、昔のヤクザものじゃないのね。解説どおり。
桑原(佐々木)の役どころは“怒りの沸点は極めて低く”、ねめつけ、わめき
続け、嫌味を言い続けるヤクザ。頭は悪くない。
桑原とコンビを組む(って、この経緯の必然性が結構弱い)二宮のキャラは
よくわかる気がするけれど、もっとクレヴァ―で敏捷な感じの役者(キャラク
ターの性格ではなく役者自体のこと)であればもうちょっとピリッとしたんじゃ
ないかしらん。それだと映画自体が変わってしまうか・・・。
後知恵によれば、これは原作シリーズの5作目のいきなりの映画化。コンビ
の必然性が引っかかるわけだ。二人のやり取りの可笑しみ狙いもその辺の
事情があるわけかな。
橋爪功は楽しそうに演じていて、さすがに上手いが、なんとなく余技っぽい。
月亭可朝に気づいて笑ってしまった。
原作を知らないので何とも言えませんが、柄の小さいお話で、大抗争に発
展していくというようなことでもないように思う。当事者同士にはタイヘンな
シチュエーションなんだろうけど。
ヤクザ映画はほとんど観ない、健さんのものだって観たことないのでナンで
すが、シリーズにするならテレビのほうが向いている。でも・・・そうか、茶の
間でこの言葉の中身や言葉遣いはマズイか。
破門の後は、奇妙なコンビの世渡りがありえて、そこそこオモロイかもね。

そうそう、主役のふたりは関西出身だと書いてる。でもねぇ、ワタシには、この
二人にしてからが、ヘンなアクセントがずいぶんありました。もともと関西だか
らってことで、チェックが入らなかったのだろうか。カミサンは平気らしいのだ
が、ワタシは関西弁のことは(本筋に何の関係もないだろ!と言われようと)
気になって仕方がない。関西弁以外はあまり自信がないので、まあ、大して
気にしません。たかだかのことですが、なんたって尻がモゾモゾしてしまい気
持わるくてね、ドラマに入っていきにくい。ほかの地域の方は自分のよく知る
方言やアクセントならたいてい気にすると思う。そうでしょう?
小さなケツなのです、ハイ! 全国から見れば少数派なんだけど・・・
テレビドラマなんかよりはましではあったものの、映画ではそういうのは徹底
してほしい。ワタシはね。(京都ともなると、アクセントはだいぶん違うところも
あるけれど、一般的な関西弁でいいからもうちょっとだけ正確に! でなきゃ
関西弁はやめてほしい。)

木下ほうかというヘンな役者さんは、カミサンの出身校の後輩にあたるんだっ
て。
けっこうクサイ芝居をする脇役さんで、見かけると、どんだけいやらしく演じて
いるか楽しみにしてしまうようなところがあって嫌いじゃないんですが、ここで
はおとなし目であんまり面白くなかったナ。